テトたちのにっきちょう

テト・ペンタ・ヘキサの3人組によるゆるふわ系ブログ

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【超平和バスターズ】あの花・空青の聖地を自転車で巡りキャンプする旅【聖地巡礼】

 こんにちは。テトです。

 

 今回は、超平和バスターズ秩父三部作のうちの『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』『空の青さを知る人よ』の聖地巡礼として秩父に行ってきたのでその話を書きたいと思います。

 

【登場人物】

テト:当記事の筆者。初心者に毛が生えたサイクラー(チャリダー)。最も好きな映画の一つとして『心が叫びたがってるんだ。』を挙げる超平和バスターズファン。(なのに最近あの花を初めて観た)

知人D:テトの友人。一緒に大洗聖地巡礼キャンプをしたりラブライブ!フェスに行ったりしている。高校の時に自転車にハマり、テトはそれに影響を受けて自転車を購入した。

 

※検温や消毒などを行い、現地の感染対策に従って旅行しております。

※この記事は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』ならびに『空の青さを知る人よ』の軽微なネタバレを含みます。

 

この記事を読んで分かること

  • 『あの花』を約4時間で自転車聖地巡礼をする際の鉄板ルート
  • 巴川オートキャンプ場のバンガロー宿泊の様子
  • にぐるまやダイニング 吉田店のわらじカツ丼の美味しさ
  • 2016年と2021年の旧秩父橋の写真
  • iPhone7PlusとiPhone12のカメラ性能の差

 

基本情報

にぐるまやダイニング 吉田店

所在地:埼玉県秩父市吉田久長32 道の駅 龍勢会館

営業時間:
 平日…11:00~14:30(L.O.14:00)
 土日…11:00~15:00(L.O.14:30)

定休日:火曜日

 

巴川オートキャンプ場

所在地:埼玉県秩父市下影森2222-4

チェックイン時間・予約方法などは公式HP

tomoegawa-camp.com

 

武甲温泉

所在地:埼玉県秩父郡横瀬町横瀬4628−3

営業時間:10:00〜22:00

入館料などは公式HP

www.buko-onsen.co.jp

 

 

前日譚

 緊急事態宣言も明け新型コロナ感染状況が落ち着きつつある2021年11月、旧来の友人であり年に数回はキャンプに行くキャンプ仲間である知人Dと、真冬が来る前に滑り込みキャンプをすることになりました。

 

秩父聖地巡礼サイクリングするのはどう?

それめっちゃいい!

 

 ということで、知人Dの提案を即決して行先は秩父に決まりました。

 (というのも、数か月前にソロで行こうと思っていたんですが当時プライベートがちょうど忙しくなり断念したという裏話があります。)

 

 そして、冬季でも開いている秩父のキャンプ場として「巴川オートキャンプ場」を見つけました。自転車を積んでいくし冬ということでテント泊ではなくバンガローで泊まることに決めました。

 

 そうと決まれば、やらなければならないことがあります。

 

 そう、聖地巡礼の予習です。

 

 テトは超平和バスターズ秩父三部作のうち『心が叫びたがってるんだ。』『空の青さを知る人よ』は履修済みですが、肝心の第一作『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を履修していないということで、今回聖地巡礼に行く前にテレビアニメ全11話・劇場版をdアニメストアにて一気見しました。

 

 5回は泣きました。

 

 初めて鑑賞するということで、じっくり見ていたらいつの間にかのめりこんで登場人物と共に涙を流し、その涙が乾かないうちにまた次の感動シーンで涙が頬を伝うという目頭の水全部抜く大作戦かよ状態口の中が常時しょっぱい日々が数日続きました

 

 ストーリー的にはよくある男女の幼馴染グループの三角関係やそれに伴う"罪"の認識で、そういえば自分も昔そんなような物語を書いたなあという感じだったのですが、登場人物への感情移入のさせ方がすごすぎて、それに伴って感動シーンで登場人物が涙を流すと見ている自分の目からも自然と涙が溢れてくるんですよね。なんだろう、疲れてるのかな??? そう思うくらいに涙が堰を切って溢れ止まりませんでした。

 

 その後、ここさけや空青の復習も欠かさずに行い、計10回泣きました

 旅行前日に鏡を見ると、目を真っ赤に腫らしている自分がいて思わず笑ってしまいました。

 

 そんな中、キャンプの準備を終えて、当日を迎えました。

 

 

当日

車で秩父

 7時半、知人Dの車に乗せてもらい、自転車を積載し秩父へ出発しました。

 道中は知人Dの復習がてら『空の青さを知る人よ』をdアニメストアiPadに映して音声を聴いていました。

 移動中に映画が観られるの、マジでdアニメストアは神

 

 特に空青は現時点で今年の12/31 18:00までの期間限定配信みたいで、このタイミングで観られてよかったです。

 

やっぱり、好きな映画とアーティスト同士がタイアップしたあいみょんの『空の青さを知る人よ』と『』は、自分の中で特別だわ。

 

 10時過ぎ、ちょうど映画が終わって少ししたタイミングで、秩父に到着

 

 

道の駅ちちぶからサイクリング

 道の駅ちちぶで自転車を下ろして、そこから聖地巡礼サイクリングをすることにしました。

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 いい天気!

 

 

 これが今回のルートです。(多少の差異があります)

 

 まずは秩父駅に向かいます。

 

秩父駅

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 到着!

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 劇場版で仁太がめんま弟に蒸しパンを渡すシーンですね。

 

 続いて、龍勢櫓を目指します。

 

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 新秩父橋から旧秩父橋を眺める。旧秩父橋は帰り道に通ります。

 

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 絶景かな!

 

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 セブンイレブン秩父太田店で休憩をはさみつつ……

 

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 見えてきた目的地。

 

龍勢

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 龍勢櫓に到着!

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 アニメを観ていると開けた原っぱにどーんとあると勘違いしてしまいますが、山の急斜面の中にあって転ぶと大変そう。

 

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 一緒に撮るとスケール感がわかる!

 

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 なんか、本当に空まで届いてしまいそうだなぁ。

 

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 毎年10月にここから「龍勢」が打ち上げられているんですね。

 

 ここで今回の聖地巡礼ルートは折り返し地点なわけですが、時刻は12時前。向かい風やアップダウンに苦戦しながらもそれなりのスピードで漕いで15km弱の道のりを1時間半で来ました。

 

龍勢櫓の聖地巡礼車かバス推奨ってネットに書いてあったけど、自転車で来ちゃった♡

 

 確かにあの花の聖地の中でここだけ遠くに位置していて、アップダウンも激しく大変でしたが、自分にとっては久しくロードバイクに乗っていなかったこともあっていいリハビリになりました。知人Dのペースにもなんとか合わせられるくらいの成長も感じられてよかった。

 ちょっとぐらいの遠い聖地なら残さずに全部巡ってやる……ということができるのもロードバイク聖地巡礼のなせる業ですね。

 

道の駅 龍勢会館

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 少し戻ったところに道の駅があります。

 

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 龍勢櫓で花火を打ち上げるシーンを掲示した自販機。

 

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 ここに併設されている「にぐるまやダイニング 吉田店」にて昼食をとることにしました。

 

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 どれも美味しそうでめちゃくちゃ悩む……悩んだ末、わらじカツ丼と味噌ポテトのセットを頼みました。

 知人Dは豚みそ丼と味噌ポテトのセット。

 

 セルフ形式で番号札を預かりつつ、しばし待つと……

 

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 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

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 わらじカツが2枚乗っていて、タレがご飯にまでかかっています!

 

 お味は……

 

 

 ウマい!!!

 

 薄く伸ばされたトンカツに甘いタレが染みに染み込んでいて、ご飯がめちゃくちゃ進みます! こりゃあ秩父名物に相応しい……

 

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 みそポテトのほうは……

 

 これも旨い……!!!

 

 味噌でここまで美味しいのを久々に食べたって感じで、揚げられたポテトの上に甘く濃厚な味噌が乗っているこの食べ物は、デザートとしてもいけるくらいの魔性のスイーツと化していました

 

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 豚みそ丼も美味しそうでした…!

 

 腹ごしらえを終えたところで、また出発していきます。

 

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 行きには向かい風だったのも、帰りは追い風になって、ペダルがめちゃくちゃ軽く進みます!

 

めっちゃ楽なんだけどw

 

 やはり、自転車は向かい風か追い風かでかなり辛さや道中の印象が変わる乗り物だと再確認しました。

 

秩父

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 着きました、あの花最大の聖地ともいえる秩父

 工事中の看板が立っていましたが、休工中ともなっていました。運良し男か?

 

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 これがあの花のアイキャッチに一番近いポイントかな?(なぜ座り込んで撮ったのか今の僕には理解できない)

 

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 そしてここは空青の聖地でもあり、冒頭であおいがこのベンチに座ってベースを弾くシーンから始まります。なんか今にも蘇ってくる

 

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 さらに、旧秩父橋の脇には反対側の新秩父橋とをつなぐ階段があり、ここは劇場版あの花のアイキャッチになっています。

 

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 さらに、あの花サウンドウォークなる旗も立っていました。

 

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 光り輝く荒川。

 

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いや~旧秩父橋、感動した! やっぱり聖地だわ!

 

 ……な~んて言ってますが、実はテト、5年以上前にここに来ていることを思い出しました。

 

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2016年5月の旧秩父橋の様子

 あの花を観た友達と一緒に来たんですよね。この時は空青も放映されておらず、テトはここさけしか知らなかったので「いいところだな~」ぐらいにしか思ってなかったのですが、予期せずあの花の聖地巡礼をしていたという。

 5年越しの再訪、いや~、エモすぎてエモンガになった

 

……てか、あれからもう5年も経ってるってショックのほうが大きいんだが……

 

 ブログ設立前の聖地巡礼写真が日の目を浴びたところで、聖地巡礼ルートもいよいよ大詰め。

 

定林寺

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 今回の聖地巡礼ラストは定林寺

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 劇場版でぽっぽが隠れたところだ~。

 

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 う~ん、そのままだなぁ。

 

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 いくら小学生のかくれんぼでもこのお堂の中に隠れるじんたんの勇気はすごい。

 

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 痛絵馬もびっしり。

 

 ……ってか。

 

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2016年5月の定林寺の様子

 

ここも5年前に来てんじゃん!

 

 ここで道の駅 ちちぶに戻り、自転車聖地巡礼はおしまい。

 14時20分くらいだったので、お昼も合わせて4時間ぐらいで、秩父駅龍勢櫓・旧秩父橋・定林寺の聖地を巡る30kmの旅を完走することができました。

 途中、お昼を挟んだり少し道に迷ったりはしましたが、半日以下の時間で主要地をうまく巡ることができたのではと思います。

 ママチャリで龍勢櫓を目指すのはかなりの覚悟が必要そうですが、体力に自信のある方・ロードバイクなどの自転車で巡る方は挑んでみてもいいかもしれません。

 

巴川オートキャンプ場にチェックイン

 さて、巴川オートキャンプ場の冬季期間のバンガローのチェックイン時間は15時までなので、少し急いで向かいます。

 冬季以外は17時までなんですけどね。なので、もう少し余裕を持って聖地巡礼できると思います。

 

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 ということで着いた!

 

バンゴルー!!!(フィニファ見てた人しか伝わらんネタやめれ)

 

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 暖房完備……これで今夜の命は担保されたといってもいい……

 

 荷下ろしもそこそこに、温泉に向かいます。

 

武甲温泉

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 来ました。武甲温泉です。

 入館料は900円。ここで汗とともに旅の疲れを流します。

 

 やはり、自転車旅の後に入る温泉は格別ですね。

 

 1時間ほど癒され、上がりました。

 

ベルク 秩父影森店

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 秋の日は釣瓶落としとはよく言ったものですが、17時半でもうあたりは完全に真っ暗。周囲に山がある影響も大きく、日の光がすぐに全くなくなってしまいました。

 

 ここで買い出しをしました。

 

巴川オートキャンプ場

 バンガロー前へ戻り、夕飯の準備を始めます。

 

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 肉を焼いていきます!

 

 この後は本当にお酒が進み、本当に宴った。なので写真は撮っていない。(職務放棄)

 

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上司が日本酒をよく飲むから、それに合わせて飲んでたらいつの間にか好きになってたんだよね。

 

 と知人Dが言うので、ご当地の日本酒「秩父」を一緒に楽しみました。

 ちなみに、この時既に体感では氷点下ぐらい寒かったので、外に置いていても雪冷えレベルの冷酒になっていました。

 テトは日本酒の飲み方は断然熱燗で、冷酒は少々苦手なので抑えて飲んでいましたが、知人Dがハイペースで進んでいて結局この晩で飲み切りました

 

 ふと空を見上げると星がめちゃくちゃ綺麗でした。これも冬キャンの醍醐味。

 

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iPhone 12で撮影

 

iPhone 12に変えて、星空も撮れるようになった!

おぉ! 凄い。どれどれ、俺も撮ってみるか……スマートフォンの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを、教えてやる!

 

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iPhone 7 Plusで撮影

 

…………。

 

 7 Plusを現役で使っているおじいちゃんは胸の奥にでも星空をしまっておきましょうね。

 

 そんなこんなで夜は更け、寒すぎてバンガローにすごすごと戻り眠りにつきました……。

 

 翌朝は7時に目が覚め、バンガローから出ました。

 

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 歯ブラシケースに霜がびっしりついてやがる……。

 

 水タンクの中の水の表面にも氷が張っていて、氷点下の寒さを象徴していました。

 

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 8時前になっても、山の稜線をなぞる太陽。

 

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 知人Dはチリトマト、テトはカレーヌードルを食べました。久しぶりに食べるカレーヌードルうま~。

 

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 朝食を終えてゆっくりしていると小鳥がやってきました。後で調べてみるとハクセキレイ? なんか初めて見る鳥かも。

 

 バンガローのチェックアウトは11時。10時過ぎには撤収を終え、チェックアウトして秩父に別れを告げます

 

 帰りはここさけを観ながら帰りました。やっぱり成瀬順可愛いなぁ~。

 

 そうして自宅へ着き、お開きとなりました。

 

 

感想

 ということで、あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』『空の青さを知る人よ』の聖地巡礼サイクリングからのバンガロー冬キャンプの旅でした。

 あの花は誰もが認める号泣アニメということで、感情が爆発した予習までが大変でしたが、その熱冷めやらぬうちに聖地巡礼をして、改めて超平和バスターズ作品が大好きだと確信しました。

 秩父の雰囲気もめちゃくちゃ好きです。今回は主要地を巡る旅でしたが、今度細部にわたって聖地巡礼する旅に行ってみようと思っています。

 

 キャンプは、今回シーズン滑り込みでのものとなり、次は来年またシーズンになったらということで、待ち遠しいです。

 

 また次に秩父に来たら、その様子も記事にしたいと思います。

 

 ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 

 

今回かかった金額

内容 金額(円)
巴川オートキャンプ場でのバンガロー宿泊 9100
薪(中) 600
買い出し,ガソリン,高速料金など 14000
共益費合計 23700
→1人あたり 11850
にぐるまやダイニング 1000
武甲温泉 900
1人あたり合計 13750

 

 

(テト)

【天空への願い】鬼滅の刃×東京スカイツリーのコラボに行ってきた!【浅草】

 こんにちは。テトです。

 

 今回は、日本の東京・墨田区に存在する、現存する世界一高い電波塔である東京スカイツリーの展望台に入場し、鬼滅の刃とのコラボである『天空への願いの展示を見て楽しんできたので、その様子を記事にしました。

 

 ※検温や消毒などを行い、現地の感染対策に従って旅行しております。

 

 

天空への願い(東京スカイツリー×鬼滅の刃)コラボ基本情報

東京スカイツリー

所在地:〒131-0045 東京都墨田区押上1丁目1−2

営業時間:10時00分~21時00分

アクセス:東武スカイツリーラインとうきょうスカイツリー駅」直通ほか

公式HP:東京スカイツリー TOKYO SKYTREE

www.tokyo-skytree.jp

 

天空への願い 基本情報

場所:東京スカイツリー 天望回廊・天望デッキ

期間:2022年1月20日(木)までの期間限定

コラボページ:鬼滅の刃 天空への願い TOKYO SKYTREE®

www.tokyo-skytree.jp

 

 

当日

浅草駅にて下車

 所用があったので、浅草駅から降りてそこから徒歩で行くことにしました。浅草駅からだと20分少々かかるといったところでしょうか。

 

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 吾妻橋から。雲一つない快晴でした。スカイツリー日和ですね。

 

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 ほぼ真下から見上げると、その高さがわかる上に、なんだか少しの恐怖心が……

 

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 スカイツリーの案内板にてソラカラちゃんがお出迎え。

 余談ですが、ソラカラとソイカラを混同してしまってからというものの、ソラカラちゃんの頭の星の部分が美味しそうなものにしか見えなくなってしまいました。想像では完全におっとっとのヒトデです。

 

入場

 そしてついに、入場です。

 ちなみに、チケットは前売券がお得です。ですが、当日の天気がよくないと魅力も半減してしまうかもしれないので、前日まで天気予報を見定めてから購入するのがGoodかもしれません。

www.tokyo-skytree.jp

 今回のコラボでは天望回廊に鬼滅の刃展示が多かったので、コラボ目当ての方はセット券がマスト。

 

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 エレベーターに乗り、まずは天望デッキへ。

 地上350mまで上るので、さぞかしかなり時間がかかるんだろうなあと思っていたら、あっという間に着いてしまいました。

 

天望デッキ

 天望デッキは地上350m。エレベーターを降りると、眼下に永遠と広がる街並みが!

 

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 多摩の山なみまで見通せます。

 

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 東京湾もバッチリ。

 東京のように所せましと建築物が構える地域だと、大きい公園が逆に目立ちますね。

 

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 左に丸の内のビル群や東京タワー、前には都庁など…

 600m級の電波塔がなぜ必要だったのかがわかるような気がしますね。

 

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 西日に照らされ影を作るスカイツリー

 一瞬だけ巨大になった自分の陰ではないかと錯覚しました。

 なんか『巨大少女』という曲を思い出すなぁと想像したのち、そういえば同じ40mPさんが携わって作られた『タイムマシン』という曲のサムネにはスカイツリーがフィーチャーされてたよな……と頭の中で連想が続きました。

 

www.youtube.com

 

この曲が発表された当時はまだ建築途中だったんだなぁ(しみじみ)

 

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 ソラマチのビルを見るとヘリポートがあります。ヘリポートが上から見えると意味もなく写真を撮ってしまう、あるある。

 

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 景色が見られる以外にも様々な展示がなされています。まずはクリスマスツリー。

 

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 ハロウィンが終わったと思ったらもうクリスマス、早いなぁ。

 

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 そしてこれは、『W1SH RIBBON』という展示。

 新型コロナの困難の中、前を向く人々の"願い"のモニュメントにしようという思いが込められているようです。

 ガシャポンで500円でリボンを購入し、"願い"を書いて周りにつけることができるそうです。

 

 どうでもいいですがこのモニュメントを見た瞬間、嵐の『WISH』が頭に流れてきて止まらなくなりました。

 

 

昔聴いた名曲をふとしたトリガーで思い出して頭から離れなくなるのやめれ。

 

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 1809年に描かれた屏風も展示されていました。

 

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 そして期間限定コラボの鬼滅の刃の展示もなされていました。

 

 一通り天望デッキを堪能した後、再びエレベーターに乗り地上445m~450mの天望回廊へ行きます。

 

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 エレベーターも鬼滅の刃仕様となっていました。

 

 

天望回廊

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 エレベーターを降りてすぐに、炭治郎たちがお出迎えしてくれました!

 

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 この天望回廊は先ほどの天望デッキからさらに100m上がったところということもあり、眺めも少し高くなり、天望デッキを上から見下ろせます。

 

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 埋め立てた上にビルを建てている感じも、東京が手に取るように分かります。

 

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 さて、肝心の鬼滅の刃ですが、回廊の内側がこれまでに放映された名場面などを振り返る展示となっていました。

 

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 回廊も割と距離があるので、その内周に敷き詰められた展示はかなりの見ごたえがありました。

 蜜璃ちゃんをこんな特大サイズで間近で見たことがなかったので印象が変わりました。だって可愛すぎんか???

 

 ちなみに、BGMとして鬼滅の刃のサントラ曲もかかっていました

 

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 そして、恐らく鬼滅の刃コラボ最大の目玉スポットがこれ。

 

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 禰豆子の箱に入ってみようのスポット

 これだけ撮影待ちに行列ができてて、絶え間なく人が入ったり出たりしていて、時間もなかったので脇から撮ってしまいました。すみません。

 なんだろう、大人でも入りたくなる何かがある。そりゃ禰豆子が入って落ち着くわけだね。

 

 でも入っても写真を撮ってくれる誰かがいるわけでもないので、進みます。

 

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 ソラカラポイント、ここが我々が行ける最高到達点です。

 

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 この内側にもフォトスポットがあり、炭治郎・善逸・伊之助と、藤の花を模したリボン(これも300円で購入し書き込んでつけられます)に囲まれて写真を撮ることができます。

 

 ……あれ? 禰豆子としのぶさんは?

 

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 ……藤の花から追い出されてました。

 

 なんか、人気の格差を垣間見た気がします。

 

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 帰りのエレベーター前にはフィギュアの展示もありました。

 

 これ以外にも限定ショップコラボカフェもやっていたので、時間があればぜひ楽しんでみてください。

 また、夜訪れた際にはラウンドシアターなるものも上映されるそうです。

 

 なお、最後に降りるエレベーターの前にはガラス床があり、乗ってみました。

 

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 やはりこの高さともなるとかなり厳重ですね。

 このくらいの高さのフリーフォールがあったらめちゃくちゃ楽しいだろうなぁ……

 

 そして、エレベーターに乗りスカイツリー下へ戻りました。

 気圧差で耳が一瞬死んだ……。

 

 

おわりに

 今回は、東京スカイツリーに訪れ、『天空への願い』という鬼滅の刃コラボを見て楽しんできました。

 特大パネルの展示が随所にあり、景色も楽しめるので鬼滅の刃ファンは訪れて損はないと思います。

 2022年1月20日(木)までの期間限定とのことなので、ぜひこの期間中に訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

(テト)

 

 

高いところに上っている記事

tetragon64.hatenablog.jp

 

tetragon64.hatenablog.jp

 

間違っても「バカと煙は高いところへ上る」なんて言っちゃいけない……

【聖地巡礼】札幌-小樽-苫小牧を自転車ソロ旅してみたらセンチメンタルが大爆発した【3泊4日】

 こんにちは。テトです。

 

 今回は、昨年である2020年9月にテトが札幌へ3泊4日で自転車ソロ旅をした話をします。ぜひご観覧ください。

 

※検温や消毒などを行い、現地の感染対策に従って旅行しております。

※この記事は『最終兵器彼女』ならびに『僕だけがいない街』の軽微なネタバレを含みます。

 

前日譚

 2019年10月、北海道ロングライドソロキャンで挑戦した新千歳→函館走破は、雨に降られる悪運もあり登別-長万部間を電車に乗ることによって無念のリタイアに終わりました。その時の模様はこちら↓

 

tetragon64.hatenablog.jp

 

 2020年はそのリベンジに燃え、9月には再び北海道の地に渡り全く同じ道を今度こそは走破すると意気揚々でした。

 しかし、自転車に乗る機会はどんどん薄れ、体力が落ちてきた。

 

 その中で全国的に発表されたGoToトラベル。キャンプにてのテント泊では割引は適用されないので、あえてこのタイミングで昨年のリベンジをする必要はないのでは? と思うようになりました。

 ロングライドリベンジはまた別の機会にするとして、今年は北海道のどこかのホテルに拠点を置き、自転車で様々な場所を旅しようという思いが芽生え、さっそく行先の選定に入りました。

 

 さて、私テトはいくらが好きです。(唐突)

 ロングライドソロキャンの時も北海道に行く理由の1つとして「いくらを食べに行く」を挙げていたので、今回の旅でもいくらが欠かせません。

 今回もお腹いっぱいにいくらを食べたい。そんな夢を叶えさせてくれそうな店「はちきょう」の存在を知り、その店が構えている都市・札幌にホテルを取り拠点を構えることとしました。

 

 札幌のホテルに宿泊することが決まりました。1日目は新千歳空港から札幌まで自転車で移動することで日が暮れるとして、2日目以降はどこへ行こうか……と思慮を巡らせていると、過去にとある後輩との会話があったことを思い出しました。

 

俺、終末系の世界観が好きなんだよね~

後輩:「なら、この作品おすすめです!」

マジで? 後で見るわ~

 

 紹介されたのは『最終兵器彼女』。

 この作品の舞台が北海道・小樽ということで、この機会にアニメで履修して、聖地巡礼してこようと思い立ちました。今まで観てなくてごめん……

 さっそくdアニメストアで『最終兵器彼女』を履修しました(2021年11月現在、公開を停止しているようです)。絵が年季を感じるな。何年公開だこれ? 2002年!? 後輩はどういういきさつで知ったんだこれ……でも出発まで1か月もないから一気見しないと。えっこれそんな話なの? これちょっと重くね……アレ、重すぎてきつ――

 

 

 

鬱アニメすぎて一週間凹みました。

 

確かに終末系の物語が好きだとは言いましたが、私はその中でも特に「既に文明が崩壊した世界を描くポストアポカリプスもの」が好きなのであって、思ってたやつと違う! となりました。

 

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 後輩がニッコリした笑顔で勧めてくれたものなので鬱アニメだとは微塵も思いませんでした。油断した。前情報まったくなしでアニメを観るとこういうことになるんだ……

 ただ、登場人物にガッツリ感情移入して視聴後見事に胸にぽっかり穴が空いた気分になったので、素晴らしい作品だったと思います。もう一度観たくなるほどだけど、でもあんな気分になるのは嫌だし怖い、みたいな感覚ですね。

 

 そんな『サイカノ』の聖地巡礼目的に加えて、小樽にはおたる水族館があります。そこで行われる一風変わったペンギンショーが前々から気になっていました。(「やる気のないペンギンショー」で検索すると出てきます。)

 それを観るべく、聖地巡礼と合わせて、小樽を二日目の目的地に設定することにしました。

 

 その後、北海道が舞台のアニメを検索していると、『僕だけがいない街』の舞台が苫小牧であることを知り、ちょうど以前から観たかった作品なので観てみることにしました。

 

anime.dmkt-sp.jp

 

 結果、これも面白い作品だったので、4日目に札幌のホテルから引き上げ、新千歳を通り越して苫小牧に訪れてから再び新千歳に戻り飛行機に乗って帰る、というプランを立てました。

 

 

 ということで、

1日目に新千歳空港に降り立ち札幌に向かいホテルに宿泊し、
2日目に小樽へ行き『最終兵器彼女』の聖地巡礼おたる水族館にてペンギンショーを観て札幌のホテルに帰り、
3日目に札幌の主要地を観光し、夕飯をはちきょうにていくらを食べ、
4日目・最終日に苫小牧に向かい『僕だけがいない街』の聖地巡礼をして新千歳空港にて帰路につく

という予定で旅程を立てました。

 

 この時は、旅の途中にあんな感情になるとは、想像もしておらず胸が弾んでいたのです……

 

 

自転車ソロ旅本編

1日目~札幌にてホテル着~

-AM11:00- 羽田空港第2ビル

 朝11時、羽田空港第2ビルに着。

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 今日の予定は、新千歳空港についてから札幌のホテルまで移動するのみなので、それほど早い飛行機は取りませんでした。空港でお昼を済ませ、飛行機に乗ります。

 

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青森の上空か、函館の上空か。どっこいどっこい…ですね、どっこいどっこい。

 

-PM2:45- 新千歳空港

 新千歳空港に着き、1年ぶりに北の大地に降り立ちました。

 

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 1年ぶりともなると、新鮮さよりも懐かしさが勝りますね。サイクルステーションにて輪行から自転車を組み立てます。

 

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 今回の自転車旅にあたって、前回のロングライドからグレードアップした装備がいくつかあります。

 1つ目は、ハンドルの間についているフロントバッグ。

 

 少しでもリュックに背負う重量を減らすために、そしてホテルにリュックを置いた後は背負うものなしで自転車旅をするために買いました。結果、かなり大活躍。ハンドルとも干渉せずギリギリのサイズ感でした。

 2020年買ってよかったものランキングの記事で詳しく紹介しています。

 

 そして、今日のために買ったといっても過言ではないGoPro MAX。

 

 360度撮影が売りのアクションカメラです。
 ただ、私が買った直後になんでもできる全部入りの正統後継機・GoPro HERO9が出たので少々悲しい。買うならそちらをお勧めします。

 なお、以前友人の踊ってみた動画のため秋葉原のスタジオを借りて撮影したときにも登場・活躍しています。

 

 今回はソロキャンの予定はないので、昨年の北海道ロングライドソロキャンのときに持参したテント・寝袋・バーナーなどはなし。国内旅行の最小限の必需品と便利グッズまとめ【男性向け】を参考に、昨年よりも身軽にまずは札幌を目指します。

 

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 本日宿泊する「ホテルサンルートニュー札幌」まで、46.4kmの旅路。昨年とは変わって北上を開始します。

 

-PM3:30- 札幌へ出発

 日が少し傾いてきたころ、自転車に乗り札幌を目指します。

 

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地球は丸かった。(魚眼なので)

 

 昨年は案の定まさかの雨スタートだったこの地ですが、今日は打って変わって青空今年のテトは何かが違うぞ…!

 

 出発してからしばらくは千歳・恵庭の住宅地を進みます。車通りは多いですが、人が住んでいるところを走るのは安心感があります。

 

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 途中、施設の前にぽつんと置かれた自販機を発見したので水分を補充。コンビニで購入する手段もありますが、自転車にカギをつけたりヘルメットを取ったりする手間がいらない自販機はかなりありがたいのです。タイムロスもないので、小銭があるときには積極的に活用していきたいところ。

 

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 恵庭を抜け、樹海ゾーンに入ったところで突如ポツポツと雨が。ウソダドンドコドーン! 圧倒的フラグ回収力の極み。雨男ノルマ達成

 

 しかし雨が降ったのはこのほんの一瞬だけで、以降は雨に降られずに着々と進みます。

 

 そして札幌の街並みが見えてきます。といっても、札幌は札幌駅・すすきのなどを中心に四方にかなりデカいので、安心はできません。札幌ドームも想像以上に中心地から離れていて驚きました。

 

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 18時を過ぎて、日は落ちあたりはすっかり暗闇へ。それでも国道沿いはマンションや店が並んでいて街灯が照らしており郊外の懐かしさを覚えます。

 

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 豊平川を渡るといよいよビル街に入り、札幌へ来たことを実感させます。連休初日の夜ということもあり賑わっていました。

 

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 そして、札幌には各所に無料の駐輪場が建てられており、今回の自転車旅でかなり重宝しました。ありがたいことこの上ありません。拠点となるホテルからも近かったです。早速ここに自転車を停め、1日目の移動は終了です。

 

-PM7:00- ホテルサンルートニュー札幌

 ついに、1日目のゴールとなる「ホテルサンルートニュー札幌」に到着!!

 加えて、今回の自転車ソロ旅での拠点となるホテルとなります。お世話になります!

 

 そして、ここで大事なお知らせですが、

 ホテルサンルートニュー札幌さんは今年3月末日をもって営業を終了しております…!

 

www.sunroutenewsapporo.jp

 

 立地もよく安くて綺麗だったので大変残念ですが、

 系列である「ホテルサンルート札幌」さんをこれからも応援しております。

 

 営業終了される半年前に利用できたことに感謝しつつ、綴っていきます。

 

 初日は46kmだと高を括りつつも、しっかり疲れて重い足を動かしながら部屋へたどり着き、電気を点けます。


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 いわゆる普通のシングルルームですが、きちんとしたテーブルと椅子があるのが嬉しい。

 

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 窓からの眺めはあってないようなものですね。

 

 一息ついてシャワーなどを浴びている間に8時を過ぎてしまいました。

 

-PM8:30- コンビニへ買い出し

 明日も朝からだし、夜の飲食店の時短営業があるのでコンビニで済ませます。

 

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 ホテルから歩いてすぐのアーケード街。

 

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 北海道飲料三銃士だぜ。(ゴールドスターは別に本州でも飲めるし美味い)

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 とりあえず北海道と書いてあるものすべてを放り込んでいく。奥にあるビンの飲み物? 分からないなぁ。

 

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 気づけばたくさん買ってしまっていた。あまりは後日また食べよう。

 

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 ホテル備え付きのレンジと製氷機が大活躍。

 

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 部屋に帰り、ザンギとサッポロクラシックの北海道コンビで「優勝」しました。

 

 

2日目~小樽探訪『最終兵器彼女聖地巡礼

-AM9:00- 小樽へ出発

 ゆうべの盃もほどほどに、朝ちゃんと起きて9時にはホテルを出ました。

 

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 本日・2日目の予定は、札幌から40km強離れている小樽まで自転車で行って観光の後帰ってくること。今日中に帰ってくるのでなかなかタフなスケジュールになります。

 

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 札幌は想像よりもずっと広く、中心地から長く漕いでも市街地を抜けません。北の大地らしからぬ洗練された街並みが続きます。

 

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 そのうち緩やかで断続的な坂が始まり、まだ札幌すら抜けていないのに体力を削られていく嫌な感覚の中進んでいきます。

 

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 そうして何度目かの岡を上ったところに木陰があったので水分補給をしていると、グループでサイクリングをしている方たちが過ぎていきました。負けてらんないぜ!(ソロの叫び)

 

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 そして、いよいよボスが出てきたと言わんばかりに道路脇から建物が消え、森の中へ。札幌と小樽の間の海岸線の峠を懸命に登ります。

 

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 そして、峠のちょうど上にある「アオバトの森駐車場」に到着。

 

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 木陰にベンチは最高の休憩所。坂を上り切った自分を称えつつ、小樽まで下りを満喫します。

 

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 坂を下りきって見えてきた小樽の街並み。山岡家が見えて行きたい衝動を抑えます。別に小樽来てまで山岡家行かんでも。

 

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  途中「どうやって向こう側に行くんだこれ……」と迷っていると、同じ方面へ行くらしきサイクリストの方がいたので脳死でついていくことに。スタフォ64の最後のようだ。

 

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 そうして小樽の中心地へ繋がる道路はめっちゃくちゃ綺麗でした。何コレ??? マジで天気よくて(当社比)青空が映える。

 

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 ザ・海のまちのようなロケーション。ブログ書いてて気づいたんですが、ここも小樽運河の一部だったんですかね?

 

 ここがミオシティか…と思いながら自転車を漕いでいくオタク。

 (ただ、頭の中ではミオシティのBGMよりもカイナシティのBGMが勝って流れていました。海のまちというとそっちをイメージしてしまうルビサファおじさん)


www.youtube.com

 

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 レンガ倉庫もいい感じ。

 

 

-PM0:00- シロクマ食堂

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 そうしてやってきたのはシロクマ食堂という店。水産工場が並ぶ中にポツンとあります。

 

tabelog.com

 

 カウンター席のみのこじんまりとしたお店で、ここの牛トロフレーク丼なるものがめちゃくちゃ美味しいんだそうで。

 

 注文して待つこと少々。

 

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 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

 北海道名産の牛トロフレークにネギが散らしてあって、山わさびが乗っています!

 いざ実食…

 

 ……うんまい!!!!

 

 冷たい牛トロフレークが口の中で文字通り溶けていって、醤油ダレとともにごはんと合わさり自然と笑みがこぼれてしまう…!

 牛トロフレークを初めて食したのもあり、まさに新感覚冷たいフレークと温かいご飯がサンドされ口の中へ運んでいくと脳がバグる。まるでスイーツを食べているかのように箸が止まりませんでした。

 山わさびをつけると味覚が引き締まっておいしい。

 

 ちなみに、この牛トロフレーク丼はハーフサイズが選べ、今回私が食べたのもハーフサイズです。上の写真の奥の方に映っているのが黒豚100%のハンバーグで、これもかなり美味でした。疲れた体に染み渡る、くどくない私好みのハンバーグでした。

 

 小樽といえば言わずもがな海鮮が有名でそうしたお店ばかりですが、このシロクマ食堂さんはそうした海鮮も楽しめつつ海鮮以外も美味しいものばかりなので、海鮮が苦手な人が小樽でご飯を楽しむ場合すごくおすすめなお店です。

 

 腹ごしらえを終えて、おたる水族館を目指します。

 

 何度かトンネルを抜けると、見えてきました。

 

 

-PM1:00- おたる水族館

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 駐車場まで100mほど待機列ができていました。まぁ土日だしねぇ。

 

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 駐輪し、いざ。

 

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 入場するため並ぶこと数分…

 

大人1枚で!(水族館にぼっちで行くことに慣れたテトさん)

 

ありがとうございます!

 

(そういえば、HPに何か書いてあったんだよな…聞いておくか)
すみません、HPに「ショーは通常のスケジュールから変更しております」って書いてあったんですけど、『やる気のないペンギンショー』は今日この後やる予定はありますか?

 

申し訳ございません、ペンギンショーは新型コロナ対策の為に現在中止しております……

 

えぇッ……!!!!!

 

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ウソダドンドコドーン!!!

 

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 色々なことがコンマ何秒かで頭を逡巡したのち、

 

すみません、やっぱり入場しないです……

 

 とそそくさと退散しました……。

 

 まぁ、正直言うと、ペンギンショーが見られない可能性があるというのは織り込み済みで(仮に不定期開催だったとして午前中に演ってたら見られないし)、次に行きたい場所の道すがらだったので係員に聞けば確実かなぁと思っての強行だったのですが、いかんせん家族連れやカップルの待ち行列を背に「やる気のないペンギンショーは見られますか?(^q^)」と聞いた挙句入場せず立ち去るスポーツウェアを着た人間の背中が今並んでいる家族連れやカップルの目にはどう映っているのだろうと思うと察するに余りある状況で、なぜ電話するという選択肢を取らなかったのだろうと後悔の念が絶えないまま戻りました。

 

もう、終わりだね……

 

 2021年11月現在は既に再開しているそうですが、感染状況次第でどうなるか分からないので、これ目当てで行く人は事前チェック必須です!

 

otaru-aq.jp

twitter.com

 

 HP、Twitterの最新情報確認をお忘れなく!

 

 気を取り直して、おたる水族館のさらにその先を目指します。

 

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 すると、抜け道のように細い坂道が。

 

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 ここを左に上がると…

 

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 来ました! 最終兵器彼女の聖地その1・おたる水族館近くの高台です。

 

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 アニメで観た時は「本当にこんな船首みたいな場所あるんかな」と思っていましたが想像を超える再現率でした。

 

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 眼下には大海原が広がっています。

 

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 先端にGoProをつけた自撮り棒をもって高台に立ち撮影しましたが、風もあり少し怖かったです。

 

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 さらに先に進むと、灯台がありました。

 

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 ここはきっちりとした柵が設置されていて安心感があります。綺麗ですし最近改修されたとかですかね?

 

 目の前に見える丘にも行ってみます。

 

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 右手には上のような小樽の街並み。

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 左手にはおたる水族館が見えるというロケーションです。

 

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 ちなみに、おたる水族館は屋外展示がかなり見えます。ちせ並の視力がなくともアシカを眺めて楽しむことぐらいはできてしまいます。

 財布をなくして入れなくて高台から眺めたちせ達と、新型コロナによって踊らされて悲しく高台からカメラを向けるぼっちの私…シンパシーを感じるね。(感じるな)

 

 やる気のないペンギンショーはいつか絶対生で観たいと思っているので、今度絶対にまた来ます! という誓いを立て、来た道を戻ります。

 

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 途中、喉が渇いて自販機によるも小銭がなくて詰むテト。

 稀に「Suicaでもおっけー!」みたいな神自販機もありますが、旅の道中でお目にかかれることはそうそうないので、やっぱり自転車旅では小銭を切らさないようにしたいですね。

 

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 北海道旅の心強いお供・セイコマへGo。

 

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 セイコマエナドリ・バーサスが体に染み渡る。

 

-PM2:30- 小樽駅

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 市街地に戻ると、小樽駅が見えてきました。

 

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 ついに小樽駅へ到着。

 

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 隣には立派なバス乗り場があります。

 

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 ちせ達はここからバスに乗って先ほどの水族館に行ったんですね。

 

-PM2:50- 地獄坂を上り旧小樽商業高等学校

 駅を後にして数分で、さっそく勾配のある坂道へ遭遇します。

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 その名も「地獄坂」。小樽商業高校の学生がそう呼んだのが定着したみたいですね。

 ひょっとするとどこの学校にもそういった伝承があるかもしれませんが、例に漏れず自分がかつて通っていた学校にも「地獄坂」なるものが存在しており、毎年マラソン大会の季節になると生徒の口々からその名が出たものですが、この「地獄坂」はその比ではありませんでした。

 

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 写真でも伝えたい、この勾配10%。(伝われ)

 体力が落ちているのもありますが、時折降りて歩きたくなるほどの坂。ママチャリだと押す自転車も重いでしょうし、坂道聖地巡礼は軽い自転車が必須ですね。

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 ゼェゼェ言いながら2kmの坂を上っていくと、だんだん緑が増えてきました。

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 登ってる当時はキツくてそこまで思わなかったけど、後から見返してみるとめちゃくちゃいい景色。地獄ってワード入ってるけど。

 このすぐそこに、旧小樽商業高校がありました。

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 青々としていて立派な高校です。が。

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 工事中でした。

 当時はよく知らず、老朽化による建て替え工事かなと思っていたのですが、統廃合により2020年3月に閉校となったそうで。

 統合先は「小樽未来創造高校」らしいです。

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 それではこの校舎はどうなるのという話ですが、どうやら小樽海上技術短期大学が校舎の借用をすることが決まっているみたいで、2022年4月には改修工事が終わり完全移転されるそうです。

www.jmets.ac.jp

 どれくらいの改修がなされるのかは分かりませんが、もしかするとタイミングとしてはこの時が『最終兵器彼女』の聖地巡礼としてのラストチャンスだったかもしれませんね。

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 劇中でも描写がかなりされているこの校舎なので、写真におさめることができてよかったです。

 

-PM3:10- 旭展望台

 さて、ここから林道に入りもっと坂を上った先に最終兵器彼女』最大の聖地があるので、最後の力を振り絞って行ってみます。

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 坂。

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 坂…。

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 坂…!

 上っても上っても坂。地獄坂を上った後にこれは堪える。しかし、ペンギンショーが見られなかった今、小樽にはここを訪れに来たと言っても過言ではない。

 

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???「そんなに力を使い果たして大丈夫か?」

 

大丈夫だ。問題ない。

 

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 そこはシュウジとちせの思い出の場所。劇中に幾度となく出てくる『最終兵器彼女』聖地の中の聖地。札幌から往復90kmかけて小樽に来て訪れないわけにはいかない。重すぎるペダルを踏んで踏んで、ほら、やっと見えてきた……

 

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 ……え?

 

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 あぶないからはいってはいけません!😇

 

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 神は言っている。ここで死ぬ運命ではないと……

 

小樽市「そんな準備で大丈夫か?」

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念のため調べてから行くよ。

 

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人は、同じ過ちを繰り返す……全く……

 

 なぜ調べない😇

 

 いや、さすがに調べたはずではあるんですが、その時はまだ掲載されてなかった気がします……加えて、展望台への案内看板にも特に記載がなかったので、疑いもせずに目指して坂を上ってきたんですが……

 市街地にある聖地ならダメージは少なかったものの、坂を上ってきた分の徒労がすごい……マジで、行くの大変な場所にある目的地は頻繁に各サイトをチェックしようと思いました。そんな場所そうそうないけど……

 

突然の工事ってやつも考慮して……イェーエーエー……

 

 ずっとガッカリしてめそめそしていてもどうしたんだいって言われるだけなので、札幌へ帰ります。

 

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 徒労となった長い坂を下っていく。

 

 小樽はすごく綺麗でいいところで、海の街として最高のロケーション。半日だけでは堪能しきれなかった部分が大きいので、今度訪れるときは宿泊拠点を置きつつ楽しみたいですね。

 そんな小樽に別れを告げ、復路へ。

 

 行きは少し辛かった峠も、どれくらいか分かっているぶんそれほど苦にせず越えることができました。

 

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 午後5時、暮れかかった夕日に照らされる札幌北部。そこに住む誰かにとってはいつもの眩しい夕日が、私にとってはまだ知らない誰かの生活をオレンジに照らす光として感傷を引き起こさせました。

 

 そしてその1時間後、午後6時を過ぎてすっかり暗くなったころに札幌中心地に戻ってきました。

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 札幌テレビ塔と、札幌資料館。

 明日、明るいときにまた訪れようと思いながら、ホテルへ帰還しました。

 

-PM7:00- ホテルへ帰還

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 サイコン表示から昨日の分を抜くと、本日走行した距離は小樽で寄り道した分も含めて90kmちょっとでしょうか。昨年に比べてそれほど走ったわけではないんですが、疲労感がハンパないので、これは完全に体力が落ちてますな……

 

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 この日も時間的に飲食店の時短営業で厳しそうだったので、コンビニ飯で宴りました。なんでコイツ札幌に来てまでラブライブ見てんだよ……

 

 

3日目~札幌散策~

-AM11:00- 札幌市街へ繰り出す

 3日目は自転車を使わず、ホテル周辺の札幌観光をする予定だったので、朝はのんびり過ごし11時に軽装でホテルを出ました。

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 今日もいい天気すぎる。雨男卒業か?

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 まず最初に、さっぽろ地下街へ。

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 様々な店が立ち並び、駅やデパートとも直通しているので多くの人々が行き交う場所となっています。

 ここも『最終兵器彼女』の聖地です。地元の若者はここで買い物したり待ち合せたりするんでしょうかね。

 

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 札幌らしさが十分に感じられる交差点。

 

-AM11:30- アニメイト札幌店

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 次に訪れたのは札幌アニメイト。札幌が聖地のアニメ『這いよれ!ニャル子さん』に何度も出てくるので作中と同じ構図で撮ったんですが、ガッツリ工事中でした。

 

www.animate.co.jp

 

 せっかくなので入店し、ニャル子さんグッズを探します。聖地なので、思い出として買っておこうかなと。

 しかし、見当たらないので、店員さんに聞いてみます。

 

あの、『這いよれ!ニャル子さん』のグッズって置いてたりしますか?

 

もう入荷してきてないですね……すみません。

 

 残念! もう販売してませんでした。

 聖地とはいえ、OVAも5年前のことですし、メーカーさんも新しく作ったりはしてないでしょうし。仕方ない。

 

-AM11:48- さっぽろテレビ塔

 アニメイトを後にして、向かったのはさっぽろテレビ塔

 

www.tv-tower.co.jp

 

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 テレビ塔には大通公園が隣接していて、ベンチも多く綺麗に整備されていてまさに憩いの場。休日の朝を思い思いに過ごしている人がたくさんいました。

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 ベンチに腰を下ろして、見上げたテレビ塔

 上ってみようかとも思いましたが、ぼっちで塔の上に上っても「誰も気づかないでしょう 僕が居なくなっても その色はあまりに美しい」となるだけなのでやめました。

 

 

 さて、日本でも有数の長ーい公園である大通公園ですが、その両端にはさっぽろテレビ塔と、もう片方には札幌市資料館が位置しており、そこを次の目的地として、大通公園を踏破してみることにしました。

 ということで、大通公園横断RTA(歩きのみ)、スタートです!

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 噴水やお店もあっていいところですね。

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 途中には、地下鉄の駅もあったりします。

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 信号無視はレギュレーション違反なのできちんと守りましょう。

 

 ちなみに、2つの歩行者信号が別の種類であることに気づかれたでしょうか?

 1つの横断歩道に歩行者信号が2つあることも珍しいですが、その2つが電球式・LED式と異なった種類であるこの横断歩道は、かなりレアなのでは?

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 子どものための遊具もありました。

 

 その後もどんどんと歩いていき……

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 札幌市資料館に到着!

 所要時間は23分ちょうどといったところ。けっこう長かったです。散歩にはちょうどいいですね。

 

-PM0:15- 札幌市資料館

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 この札幌市資料館、入場無料であり、大通公園をはじめ札幌についての歴史などを知ることができるので、札幌を訪れた際には時間があれば訪れておきたいスポットです。

 

www.s-shiryokan.jp

 

 大通公園が作られたいきさつ、なぜ東西に長いのか? などを知ることができました。すごく面白かったです。

 

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 また、この建物は昭和48年以前には裁判所だったこともあり、その時の実際の法廷を再現した展示があります。

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 しかもその配置は訪れた日によって変わるそうで、私がこの時訪れた時は戦前の控訴院の法廷となっていました。かなり凝っています。

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 せっかくなので傍聴席に座ってみました。
 新型コロナ感染予防のため間隔を空けるなどの配慮は必要ですが、ここで「異議あり」など裁判ごっこをすることができます。

 たまたま訪れた時間帯の影響かもしれませんが、こんな立派な法廷が貸し切り状態で楽しめるって、めちゃくちゃすごくないですか?

 

 札幌有数の穴場スポットなので、ぜひ訪れてみてください。

 

-PM1:00- 赤れんが庁舎

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 続いて訪れたのは札幌赤れんが庁舎。

 

www.pref.hokkaido.lg.jp

 

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 こちらも無料で入れますが、工事中の為簡易的な展示でした。

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 近くで見ると惚れ惚れするような外観ですね……改修後も待ち遠しいですね。

 

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 碁盤の街らしいカット。

 

-PM1:20- 札幌駅

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 札幌駅、でけえ~~~。

 札幌駅は『生徒会の一存』の聖地であり、訪れてみました。

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 札幌駅の2階に上がり、入り口のモニュメントを撮影。

 作中と同じく、やっぱり待ち合わせ場所になるんですね……地元の人々はどう呼んでいるんでしょうか?

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 ちなみに、撮影した場所からはガラス越しに札幌駅前の通りがうかがえます。

 

 やはり、休日は賑わっていますね。札幌駅を後にして、向かうはあの観光地。

 

-PM1:40- 札幌時計台

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 時計台に来てみました。

 

sapporoshi-tokeidai.jp

 

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 ここは『最終兵器彼女』や『這いよれ!ニャル子さん』の聖地であり、札幌を描写する際によく描かれる「札幌といえば!」的シンボルですね。

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 個人的には、高層ビル群の真っ只中という情緒もへったくれもない立地で損しているだけで、建物単体として見ればそれほど残念観光スポットではないように感じました。

 まぁ、その情緒をぶっ壊すビルを被写体に入れずに撮影することがほぼ不可能なんですけどね……。

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 ここまで一通り訪れたい場所は訪れました。時計台の傍らで腰を掛け、しばし休憩がてら今後の予定を考えます。

 時刻は午後2時すこし前。夕飯の予約まではまだ時間があるので、どこかお店に入り軽く昼ご飯を食べてもいいところ。ですが……

 

「帰るか……」

 

 昨日までの疲れが溜まっていたこともあり、なんだかホテルに帰りたくなったので、ホテルでお腹をすかせつつ夕飯を待つことにしました。

 

-PM2:20- ホテル

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 途中、コンビニで惹かれてこれだけ買って食べることにしました。今回の旅唯一の北海道メロン。

 

 アイスを食べ終わり、ベッドに座り込んでいると、なにやら気のすごく滅入っている自分がいることに気づきました

 

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 ホテルの一室で、半ば放心状態になりながら天井を見上げる。疲れて動きたくないのに、明日夜には旅が終わってしまう焦燥感との葛藤が自分を支配していました。

 

 昨日、頑張ってペダルを回して訪れた小樽で見たかったペンギンショーや旭展望台が見られず、半ば休息日のような形で設定した今日の札幌観光がなんだか空回りしてしまい、でも疲れはきっちりと蓄積されているという八方塞がりの感覚を覚え……

 それでも、訪れることができた場所はどれも素敵なところで、それは紛れることなく事実なのですが、そうした思い出をこの時は思い返すこともできないほど気分が落ち込んでいました。

 

 そしてさらには、今まで感じたことすらなかった一人旅の寂しさも感じることになってしまいました。

 昨年のロングライドソロキャンの時は、寂しさや疲れを感じる暇もなくペダルを漕いだりキャンプしたりしなくちゃいけなかったので、そういうことは全く感じませんでした。しかし、今回の旅でこの日は、余裕のあるスケジュールを立てたおかげで、家から遠く遠く離れた立派なホテルの一室で、何をすることもなくただ体を休めるこの時間が、逆に孤独や焦燥を生んでしまい、それに苛むことになってしまいました

 

 ひとりきりがこんなに切ないなんて……。

 こんなに切ないなんて……。

 

 こんなに……。

 

 旅行出発前に行きたくなくなってしまう「トラベルブルー」なんて言葉がありますが、旅行中に"日常"と"非日常"の狭間に陥ってしまい落ち込んでしまうこの現象はなんていうんだろう。誰も名付けていないのなら、なんて名付けようか。

 

 さしずめ、「ニャースのうた症候群」とでも……。

 

ニャースのうた

ニャースのうた

  • provided courtesy of iTunes

 

 今頃、みんな、何しているのかな……。

 今頃、みんな、何しているのかな…………。

 

今日の夕飯はニャースのパーティだからね。

 

 ぐるぐる考え込んで落ち込んでいると、いつの間にか夕飯の予約時間が迫っていました。ホテルを出ます。

 

-PM6:00- はちきょう別亭 おやじ

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 北海道に来たら、絶対食べなければならないものが、そこにはあります。

 ということで、『はちきょう別亭 おやじ』に来ました。

 

 勇気を出してのれんをくぐり、予約を伝えます。やはりかなり居酒屋の色が強めで、1人で来ている人は私しかいませんでした。

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 さっそく、注文はこのために来たと言っても過言ではない「つっこ飯」を頼もうとすると、

 

只今、期間限定で「こぼれつっこ飯」をやっております! いくらを存分に楽しみたい方にオススメです!

 

 という案内がありました。

 

 確かに、いくらを楽しむためにここに来たので、かなり興味があります。しかも期間限定とのことなので、レギュラーメニューにできないお得なメニューかもしれない。しかし、せっかく初めてはちきょうに来たので、スタンダードなメニューを経験しておきたいという気持ちもあり……

 

 両方をてんびんにかけた結果。

 

「こぼれつっこ飯」の小でお願いします! あと、飲み物はこの日本酒で!

 

 日本人は期間限定に弱い。

 

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 お通しを食べながら、しばし待つと……

 

はァい、つっこ飯まいりまーーーす!!!!!! \\\オイサー!///(大声)

 

 大将らしき方がいくらを持って大声を上げると、店内の全スタッフも大声で呼応します。

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ご飯の上にいくらをかけてまいります。よろしいと思ったところで「ストップ」の声を……よろしくお願いしまーーーす!!!!!! \\\オネガイシマース!///

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つっこ飯まいりまーーーーーーす!!!!!! \\\オイサー!///

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オイサー! \\\オイサー!///

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オイサーー!! \\\オイサーー!!///

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オイサーーー!!! \\\オイサーーー!!!///

 

 その後もいくらは乗せられ続け……

 

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オイサーーー!!!(7回目) ありがとうございまァーーーす!!!

 

 これで、つっこ飯の完成です!!

 

 嬉しい!!!

 

 そして、

 

 恥ずかしい!!!

 

それじゃドリカムの曲なんよ

 

 夢の国でのタートルトークは絶対見る専。他のお客さんから注目を浴びることが何よりも苦手なテトは「オイサー!」の回数分ダメージを喰らった!

 

 そんなことはさておき、別にストップと言わなくても自動的に終了するこのつっこ飯ですが、横から見てもボリューム感があり、鉢の上にも山々と盛られています!

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 まずは、溢れてレンゲに乗ってしまったいくらを、そのまま頂きます……!

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 うまい!!!

 

 口に入れただけで融けてしまう美味さ! いくらという食べ物が美味いのは言うまでもなく、やっぱり季節的にこの時期に食べるいくらが新鮮でいいですね!!

 

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 正面写真を撮り忘れたことに気づくテト。

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 もうね、やばいね。見るからに財宝のいで立ちをしているからね。お命に感謝して、頂いていきます。

 

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 日本酒を飲みながら、いくらを食べる人生で至福の時間。岩海苔の味噌汁もついてきます。

 

 口に運んでも運んでも美味しくて、どんぶりの底の見せないいくら。しかし、気づけばいつの間にかなくなってしまうほどするっといけてしまうのも、いくらなわけで……

 

 20分あまりの至福のときを経て、完食。

 

 お会計を済ませ、気分はへべれけでホテルへ戻りました。

 

-PM7:00- ホテル

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 ホテルに戻ったら、いくらの感触を思い起こし脳裏に焼き付けながらの2回戦。赤ワインのソーダ割を楽しみつつ、明日は朝早いので早めに寝ました。

 

 

4日目・最終日~苫小牧探訪『僕だけがいない街聖地巡礼

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 この旅最終日である4日目の予定は、まずホテルをチェックアウトし札幌を出発した後、道すがらにある新千歳空港に寄り荷物を預けつつ苫小牧まで向かい、『僕だけがいない街』の聖地巡礼をした後に新千歳空港に戻り、飛行機に乗って旅は終焉を迎える……という流れ。

 

-AM7:00- 札幌を発つ

 この3日間、拠点として過ごした札幌に、サヨナラバイバイ。

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 休日の朝、まだ目覚めきっていない札幌の街を静かに吹いてゆく冷たい風はどこか清々しくて、そしてどこか寂しくもあった。

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 市街地を抜けて、1日目に来た道を戻っていると、札幌ドームが見えた! 1日目は日が暮れていて外観が分からなかったので、こんなに存在感があったんだと感動しました。

 

 それでも、疲れが溜まっているのか、1日目には気にならなかった小刻みなアップダウンが堪えます。

 

 途中、Google Map先生が「ココ回り道しろよ」とおっしゃるので、1日目は無視したんですが今回は従って回り道してみることに。

 

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曲がらずにまっすぐ行ったほうが良さそうだけど……

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 ただ、道自体はすごく走りやすく、閑静な住宅地そのものといった感じでした。車通りは少ないし路側帯も広いので、到着時間が早まったかはともかく結果的にはアタリの部類に入る道でした。

 Google Map先生に従うと大抵は痛い目に遭うのが世の常ですが、こういうこともあるもんですね。

 

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 途中「あっ、1日目にお世話になった自販機だ」と発見。基本的には退屈な復路でも、数日前の旅の始まりでお世話になったスポットを見かけるとなんだか嬉しくなる。

 

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 段々と空港の雰囲気が見られてくる。

 左に見えるは千歳線の通る南千歳駅。これに乗れば札幌へも苫小牧へも行けるけど、1回も乗ったことない。乗るときは来るんだろうか。

 

 そして。

 

-AM10:20- 新千歳空港

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 新千歳空港に到着!

 3日ぶりの再会。ロッカーに着替えや雨具、使わない機材などを預けます。

 

 札幌から3時間かけここまで来ましたが、これから苫小牧へ行って戻ってくるべく、休憩もそこそこにまた出発しなければなりません。

 ただ、予想以上に過密スケジュールで、この時運動不足であった自分にはハードでした。ここでスケジュールを変更し苫小牧へ行くことを断念すれば、時間に追われることもなくただ飛行機を待って無事に旅を終えられる。そんな選択肢が脳裏にちらつき、悩みそうになりますが、時間は待ってくれません。

 昨日から心身ともにきていて、ネガティブな考えが頭を支配しそうになりました。しかし……

 

……行くか!

 

 せっかく北海道に来たのに、その時間をふいにするのは、何よりも後悔しそうな気がする。そう思って立ち上がった瞬間、確かに武者震いがしました

 

武者震いした時に頭に流れるイントロNo.1(なんか今回ポケモン要素多くない?)(幼い頃ポケモンキッズだったもので(照))

 

 自転車のサドルに跨り、ペダルに足をかけ、一回転。

 

 風を感じて。

 大地と呼吸合わせ。

 ジャンプした瞬間。

 

いや、自転車に乗りながらジャンプは危ないわ。(現実に帰る)

 

 ネガティブな気持ちに打ち勝ち苫小牧へ向けて出発しました。朝ご飯を食べてから札幌を出て、時間的にお腹もすいてきたので、苫小牧へ向かう道中で食べたい中、ぴったりのお店がありました。

 

-AM11:20- 味の大王 総本店

 新千歳空港と苫小牧のちょうど間に位置していて、幹線道路沿いにあるラーメン店『味の大王』さんにやってきました。

 

curryramen.com

 

 ここでは、世にも珍しい「カレーラーメン」なるものを食べられるということで、以前から来てみたかった場所なんです。

 「元祖カレーラーメン」の食券を購入し、待つこと少々……

 

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 きたーーー!

 大盛を頼んだのもありますが、それだけではないこのボリューム感!

 

 それでは、頂きます。

 

 

 うンまい!!!

 

 勝手に日清のカレーヌードルか、はたまたカレーうどんの味を想像していましたが、そのどちらでもなく、スパイシーな濃厚スープが絡んだ中太ちぢれ麺をすすった感触は、初めて感じるものでした。これは確かに新感覚のラーメン「カレーラーメン」としか形容できない味ですね。

 辛味スパイスやにんにくで味変できるのもかなりグッド。

 

 ただ、大盛がすごく多いのが嬉しい悲鳴で、味変だけでは物足りなく飽きがくるのも事実なので、お腹が空いた! という時は大盛を頼むよりもチャーハンや餃子などを頼むのがベターかもしれません。とはいえ、不思議とまた食べたくなる味です。

 

 ごちそうさまでした、完食! 再び苫小牧に向けて出発します。

 

-PM0:30- 苫小牧市立美園小学校

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 苫小牧に到着し、『僕だけがいない街』聖地第一弾は、苫小牧市立美園小学校。

 主人公・藤沼悟ほか登場人物が通う小学校のモデルとなっています。

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 休日ということもあって、人っこ一人いなかったです。

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 タイヤの遊具なんかもアニメそのままで、思い出させますね。

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 校庭にも謎の生物を模したタイヤ遊具が。

 というか、北海道ともなると校庭の広さが段違いですね。20分休みとか、わーって外出て行って帰ってくるだけで終わっちゃいそう(さすがにそれはない)

 

-PM0:50- 清水歩道橋

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 続いてやってきたのは、春日町という交差点にある歩道橋。

 一見、なんの変哲もない歩道橋のように思えますが、『僕だけがいない街』作中で複数回出てくるれっきとした聖地です。

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 悟が雛月母親を尾行するシーンが思い出される。

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 そんなシリアスなシーンは別として、屋根がついた歩道橋にはなんだかノスタルジーを感じます。

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 先ほどとは反対側から撮ったもの。

 

-PM1:30- 苫小牧川河川敷の東屋

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 次に訪れたのは、中西彩と悟たちが会話するシーンが繰り広げられる東屋。

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 損傷が激しいのか、一部テープで固定されています。立入禁止とのテープですが、東屋自体には入っていいのか……?

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 川沿いにパークゴルフ場があるからか、駐車場に駐輪スペース、水道なんかも揃っています。

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 ちょっと足元のレンガがひび割れたりでこぼこしたりしていて、子どもにはちょっと危険かなぁ。でも、今時綺麗に整備されている東屋なんかそうそうない気もしますね笑

 

-PM1:40- 苫小牧川河川敷の階段

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 雛月が「私のために人を殺せる?」と悟に言い放った印象的なシーン。

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 この写真を撮って少しして、向こう岸にもっと似ている階段があって「あっちか!」となったんですが、ちょうど警察が付近をパトロールしていて、何もない河川敷をうろちょろして写真を撮っていると不審に思われそうだなと思って諦めました。別にやましいことはしてないんだけどね。てか、警察に聖地巡礼のことなんて伝えたらいいんだろうね。職質してみたらそういう人だった、ってこと結構多いんだろうか。

 

-PM1:40- 大成町の団地

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 次の聖地へ向かう道すがら、ここも聖地だったので撮りました。なので、構図は再現できていませんが、それにしてもスケール感が違いますね。

 

-PM1:40- 大町銀座通り

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 入り口には"OMACHI GINZA STREET"と書かれていました。さすがは「銀座」と名の付く商店街。さぞかし賑わって……

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 ……いたんでしょうねぇ。

 休日の昼下がり、開いている店は片手で数えられるほどで、他はシャッター街と化していました。でも、もしかすると祝日休みにしている可能性もある?

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 作中同様、昔はここも賑わっていたんでしょうね。そんな光景をせめて想像するばかり。

 

-PM2:10- 福士商店

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 第4話のカットでやけに印象に残る福士商店脇のポスト。

 やっぱり、祝日休みにしている店が多そうですね。

 

-PM2:15- 苫小牧駅前通商店街

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 作中で悟のものの描写があった浮彫が実際にあったので撮ってみました。

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 この通りの突き当りが苫小牧駅です。

 

-PM2:20- 苫小牧駅南口

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 苫小牧駅! 思っていたよりもかなり大きい駅舎。

 

 そして、南口を駅側から移したカットが作中にはあるんですが、どこのことなのか全くわからず、撮らずじまいで撤退したんですが、後からGoProの動画を見返して、どうやらこれが該当するカットに近い構図であることがわかりました。

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 分からなかったのもそのはず、写真正面に駐車場が見えますが、ここにはかつて日本通運のビルが建っており、また当然アニメもそれを再現したものだったんです。

 いつ取り壊されたのかは知りませんが、恐らく2017~2020年の間に変化があったようです。こうしてみると、自分の住む町と同じように、日本のそこかしこで街並みは刻一刻と変化を遂げているのだなぁと実感しますね。

 

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 で、お目当ての構図が見つからないからと何とはなしに撮った閉鎖されている施設。廃墟好きとしては中がどうなってるのか見てみたくある。ただ、どうやら再開発に揉めているみたいですね。

 

www.asahi.com

 

-PM2:20- 苫小牧警察署

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 雛月母が事情聴取を受けた警察署。遠目から見てもかなりそっくりですね。

 

-PM2:30- 苫小牧市科学センター

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 ここが本日最後の聖地巡礼スポット・苫小牧市科学センターにやってきました。

 

www.city.tomakomai.hokkaido.jp

 

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 やっぱり子どものための場所なんだよな……裏の駐車場にも車がかなり停めてあったし、憩いの場に踏み込んでいいものか? とすら考えてしまいました。まぁ、ここまで来てしまったからには、入るしかないのですが。

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 そんな考えはすぐに杞憂だったと感じさせたのは、入り口のこの展示。僕だけがいない街のポスターがある!

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 なんだか今すぐにでもケンヤたちが入ってきそうな入り口。

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 そして、入ってすぐ目につくのはこの熊の像。実物を見て感動。

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 近くで見ると結構怖いですね。小学生にとってはかなりのサイズに見えているかも。

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こいつ、俺の友達!

 

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 その隣には、僕だけがいない街の資料を集めたスペースが!

 放送から5年経つにも関わらず、こうやって掲示などしてくれるのはいつも出遅れて聖地巡礼をしている私にとっては本当に救われたような気持ちになります。

 

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 緻密にロケハンしたんだなというのが分かるくらい瓜二つですね。

 

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 ちなみに、センター内にはオルゴールのBGMが流れており、なんだか本当に幼い頃の記憶を呼び起こし、胸が温かくなりました。

 

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 プラネタリウムは2021年11月現在は市内在住の方のみの予約制観覧になっているようです。

 

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 雛月がここで「ほとんど人いないね」と言っていましたが、自分が訪れたこの時も家族が一組ぐらいでほとんどいませんでした。

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 そしてなぜかこのタイミングでオルゴールBGMがいきものがかりの『帰りたくなったよ』になり、涙腺が崩壊しました

Spotifyで探したら見つけてしまった

 

 なんつータイミングなんだ……旅の終わりを感じつつ、最後の展示へ向かいます。

 

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 苫小牧市科学センターでは、旧ソ連の世界初長期滞在型宇宙センターミール」の予備機が展示されています。

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 作中には出てきていませんが、苫小牧市科学センターに行ったらぜひ見ておきたい展示です。

 というのも、かなり貴重である宇宙センター内部を見学できるというのはもちろん、それ以外にもかなり丁寧な展示がなされているおかげで、隅から隅までじっくり読んでいたら日が暮れてしまいそうなくらい豪華です。

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 今日帰らなければならないので写真だけ撮って過ぎなければなりませんでしたが、今度時間があるときにぜひまた来てゆっくり見てみたいです。

 これが全部無料で見学できるなんて凄すぎるんですが……。

 

 そして、楽しかった苫小牧観光も終わりを迎え、別れを告げて新千歳空港まで戻ります。

 

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 苫小牧のこの自転車専用路、いい。

 

 しかし、この時少しずつ、右足の膝に少しずつ違和感を覚えるようになっていました。前回のロングライドでは突然左ひざに電撃が走ったのですが、今回はじわりじわりと、痛みが募っていきました

 しかし、もうゴールが迫っているので我慢して走ります。

 

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 国道36号から分かれ新千歳空港へ向かう坂道。最後だと思って力を振り絞ります。

 

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 来た……! 今回のソロ旅、完走です!!!

 

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 長い道のりをガタもこず丈夫に走ってくれた相棒に今回も感謝!

 

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 今回の旅、総走行距離。最終日は107kmほど走った計算になるかな?

 

-PM5:00- 新千歳空港

 自転車を輪行袋に入れて預け、空港内を散策。

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 もうこの時点で右足がかなりやばいことになっており、できることなら座ってたいという感じだったので、ソファでゆっくりしてたりしました。

 

-PM7:20- らーめん空

 〆はやっぱりラーメンでしょ! ということで前回も行ったラーメン道場へ。

 前回行った店とは違うところで食べようということで、「らーめん空」にて味噌ラーメンを頼みました。

 

tabelog.com

 

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 旨い!!!

 今までに食べた札幌ラーメンの中でも一、二を争うほど好みのものでした!

 味噌ラーメンの中でもこってり系で、生姜と中和しつつ食べても美味。また、チャーシュー・メンマ・味玉・麺どれをとってもマッチしていて、あっという間に完食してしまいました。

 これはもう次来た時もずっとここを選んでしまいそうになるくらい。いい出会いをしました。

 

-PM8:30- 飛行機に乗って故郷へ……

 その後、飛行機に乗り北海道を離陸。帰路につきました……。

 


www.youtube.com

 

感想

 ということで、3泊4日で札幌-小樽-苫小牧に存在する『最終兵器彼女』『僕だけがいない街』『這いよれ!ニャル子さん』『生徒会の一存』の聖地の主要地を巡る旅でした。

 今回私は旅に出てみて、予想以上に運動不足だということを痛感したので、休憩や移動速度に通常よりも時間を割いてしまいました。体力に自信のあるという方は、今回私が訪れた場所以上にもっと詰め込んで、自転車旅を堪能してみるのもいいかもしれません。

 また、グルメに関しては、新型コロナ感染対策による飲食店の時短営業の影響を受けたものとなったので、時短営業が解消された暁には、もっと色々な食べ物を楽しめるかもしれません。せっかく北海道には美味しいものがたくさんあるんでね。

 

 そして、個人的な感想ですが、今回は3度目の一人旅にして初めて極度の寂しさを覚えセンチメンタルが大爆発してしまいました

 この原因に関しては今でも分かり切っていないのですが、小樽でのお目当てのスポットが工事中だったりで肩透かしをくらい、半分徒労に終わったのが無意識にきていたのかもしれません。

 そんな心の傷も、最終日の苫小牧市科学センターに入った時のあのオルゴールの音色を聴いた瞬間にすべて癒えた気がして、色々あったこの旅のすべてを許せる、いい旅だったなと思えました。

 

 一人旅に関しては、今後もまた行く気がします。

 自分が好きな場所に行けて、自分の体力の極限までのスケジュールを組めて、もし自分のせいでどこか行けなくなっても誰にも迷惑を掛けない、そんなメリットがあるからです。

 それに、聖地巡礼のような旅には自転車で巡るのが早いしかさばらないし一番いいという自転車旅至上主義者なので、それに合わせてくれる人もなかなかいないしね。

 あと、独りぼっちで旅してまた感情が爆発しても、それはそれで貴重な経験になるあいせるたびになると思うのです。

 

 なので、近いうちに、今回の聖地巡礼の補足を兼ねたリターンズもすると思うし、前回の北海道ロングライドソロキャンの走破リベンジもすると思います。その時はまたご笑覧頂けると幸いです。

 

 また、順番は前後してしまいましたが、2021年7月にヘキサが旭川富良野・札幌・苫小牧・白老・登別を巡った旅の様子を記事にしており、今回の旅と重なる部分も少しあるのでぜひ読んでみてください。

 

tetragon64.hatenablog.jp

 

 ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

 

 

今回の旅行でかかった金額

内容 金額(円)
羽田-新千歳往復+ホテルサンルートニュー札幌3泊 42440
立ち食い蕎麦 あずさ(1日目昼) 360
1日目夜のコンビニ買い出し 3418
シロクマ食堂(2日目昼) 1450
日本のフルーツ メロン 185
はちきょう別亭 おやじ 4526
新千歳空港ロッカー 300
味の大王 総本店 1000
らーめん空 910
その他随時スポドリなど 1000
合計 55589

 GoToトラベルのお陰で飛行機・宿泊費を安く抑え、その分いくら代に回すことができました。

 というか、5万円で北海道3都市を3泊4日とか何かの詐欺広告では??? 嘘は言ってないよ???
 てな冗談はさておき、おたる水族館は不可抗力にせよ、さっぽろテレビ塔や時計台にはチケットを買って入っておいてもよかったかなとは思いました。

 

 

あとがき

 旅から1年以上を経てこの記事が公開されることとなったわけですが、いかがだったでしょうか(照)

 いつか書き上げようと思いつつ、気づいたら1年経っていました。時の流れって怖いですね。

 

 ちなみに、前回のロングライドソロキャン最終日の記事の最後にて、

 

またまた北海道に行ってきたので、そのもようを近日連載開始したいと思います。

 

 って書いてるんですよね。

 

 近日とは。

 

???「なぜ公開が遅くなったか、明日までに考えといてください。」

 

 ヘキサから、

 

よく旅行から1年経って記事書けるよね。俺だったら感想とか忘れてそう。

 

 と言われたんですが、確かにその通りで、今回は本当にヤバかったです。

 新型コロナの感染対策の状況などが現在では刻一刻と変化しているので、その最新情報を確認しつつの執筆となりいつも以上に時間がかかってしまいました。

 ただでさえ遅いブログ更新がさらに遅くなるとかもうね。もう記事ネタ放置なんてしない!

 

……なんて~、言わないよ絶対~♪(ダメやん)

 

 最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

(テト)

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※検温や消毒などを行い、現地の感染対策に従って旅行しています。

 

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こんにちは。ヘキサです。

 

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本記事を読むことで、長崎や佐世保の観光地をめぐった様子が分かります

これから長崎や佐世保に旅行するプランの参考にしていただければ幸いです。

 

テトたち3人だけの旅行はチームラボボーダレスに行った時以来ですし、テトたちメンバーを含めた複数人での旅行は道志の森キャンプ場でのキャンプ以来の久々です。

 

 

※感染予防策を講じ、なるべく人が少ないところに行くこと、密にならないようにすること、手洗いや消毒の徹底などを注意した上で旅行しています。

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【台風直撃】ヘキサが3泊4日で沖縄本島の旅行に行ってみた〜沖縄本島縦断ドライブと那覇市街観光〜

こんにちは。ヘキサです。

 

今回は、ヘキサが2泊3日で沖縄に旅行に行ってきましたので、その様子を紹介します。

 

ヘキサが一人で初めて飛行機に乗って、一人で初めて宿泊をした旅行です。楽しかった!

 

旅行の道中(というか普段から)は、検温やマスク着用などの感染対策をした上で、混雑している場所には行かないなど、できる限りの配慮をして旅行しています。

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テトたちが道志の森キャンプ場で2泊3日キャンプしてみた

こんにちは。ヘキサです。

 

昨年のテトたちキャンプinふもとっぱらからおよそ1年、またまたテトたちでキャンプをしてきました!

 

毎年恒例の行事になる勢いですね。

 

今回の舞台は道志の森キャンプ場ということで、またもやキャンパーの聖地と言われる場所であり、広くて有名なキャンプ場です。

 

今回は、アウトドアで風通しが良い空間ではありますが、手洗いやマスクの着用など、感染症防止対策を念入りにした上でキャンプに臨んでいることをご了承ください。

 

【登場人物】

テト

当ブログのリーダー。何をやっても受け入れてくれる優男。最終日の片付けで余った調味料をテトのクーラーボックスに全て放り込んだが、ちゃんと持って帰ってくれた。

 

ペンタ

当ブログのライター。都合により2日目から参戦。器用で料理経験があるので、3日目の朝ごはんを作る有能。笑顔で全てを受け入れてくれる仏。

 

ヘキサ

当記事の筆者。久しぶりのキャンプでテンションが上がり、ペグ打ちの時に慣れない石を使っていたのだが、思いっきり振りかぶった石が中指に直撃し、全治2週間くらいかかった怪我を負った。

 

アニキ

当ブログの準レギュラー。YouTube最強の時代となった今でもニコニコ動画を愛してやまないニコ動古参勢。「アップロードに10年かかった動画」というタグが最近のお気に入りらしい。

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新千歳~函館ロングライドソロキャン最終日【函館観光編】

  なんだか窓の外が明るいな……と思って目を覚ます。

 そうだ、ここはホテルだった、と現実を理解する。

 

 ふと、時計を見ると、午前7時を示していた。

 

 「寝坊した……。」

 

 急いで着替えて、顔を洗うのもほどほどにホテルのカギを持ってドアを開ける。

 

 

函館の朝

 清々しいほどの晴れでした。適度に涼しく、心地よかった。

 

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 道中、函館駅があったのでパシャリ。

 ラブライブ!サンシャイン!!劇中では函館編最初に出てくる場所ですね。

 

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 そんな函館駅を通り過ぎ、数分で市場の飲食街に。

 今日の朝ごはん、どれも目移りしてしまいますが、私はある店に行くと決めていました。

 

 その名も「きくよ食堂」(写真撮り忘れてしまった……)

 

 席に案内されると、テーブルに函館ゆかりのものシリーズが紹介されていました。

 

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 あれ? 武豊って京都生まれ栗東育ちじゃなかったっけ? と思いましたが、後で調べてみると先祖が函館だったそうです。

 

 5分ほど待つと、運ばれてきました。

 

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 うわあああああ!!! これだこれだ!!!!

 

 これが、今回の旅の1番の目的! 「いくらを食べる」!!

 

 もう、感無量で、ゆっくりじっくりと味わいながら食べました。

 それでももう、感覚としてはあっという間に、なくなってしまいました。いくらって罪な食べ物だよなぁ……

 

 旅の目的を果たせて満足し、店を後にしました。

 

 

五稜郭タワー

 いったんホテルに戻り、今度は自転車に乗ってでかけます。ここから15分ほど自転車を走らせると行ける位置にある「五稜郭タワー」を目指します。

 ホテルに荷物を置き、ほぼスマホと財布だけ持った状態で朝の函館を走る。すごく気持ちいい。

 

 函館市街地を走り到着。さっそくチケットを買い、上がります。

 

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 まずは五稜郭を上から。外枠ぴったりに市街地が張り付いている感じが、歴史と開発の境目を感じられていいですね。

 

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 ここがあれですね、果南がリタイヤした高所恐怖症スポット。

 「全然平気平気」(個人的には本当に平気)

 

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 そして、ずら丸が食べていたことで御馴染みのソフトクリームが。

 買う予定はなかったのですが、なぜか聖地に来ると「買っちゃう?」って思ってしまうんですよね。北海道メロンミックスをチョイス。

 

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 映え。

 

 ソフトクリームを食べながらタワーを下り、そのまま再びホテルへと帰りました。

 

 

Saint Snowが育った地

 9時半にホテルテトラ函館駅前をチェックアウト。一泊のみの滞在でしたが、すごく良かったです。函館に来るときはまた利用したい。

 

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 函館山麓の坂はタイル敷きになっているところが多く、坂もありますが自転車は走りやすくなっています。自転車での函館観光、本当にオススメ。

 さて……見えてきました……。

 

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 AqoursのライバルであるSaint Snowの鹿角姉妹が通う高校「函館聖泉女子高等学院」のモデルとなった「函館西高等学校」。

 長い長い八幡坂の上にある高校。

 

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 振り返ってみると、延々と続く下り坂に、海が。聖地ということのみならず、函館有数の写真スポットらしいですね。平日の朝にも関わらず、観光のタクシーがたくさん停まったりと賑わっていました。

 

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 劇中ではカットインで出てきた聖ヨハネ教会。たぶん冬になれば木の葉も落ちてよくわかる……はず。

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 石畳の坂が映えるすごくテンション上がる場所。

 

 

菊泉

 さて、ラブライブ!サンシャイン!!函館聖地の中でも最重要と言ってもいい、喫茶・菊泉に赴きましょうか。

 先ほどの函館西高校前からほどなく歩いて到着。

 

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 あれ? 雰囲気が少しおかしいぞ?

 

 望遠鏡で覗いてみよう!(ぐ~チョコランタン)(世代限定ネタやめろ)

 

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 デデドン!(絶望)

 

 不覚……一生の不覚……!

 

 皆さん、平日旅行は定休日を確認しましょうね……(当たり前)

 まぁ、だからといって、今回の日程ではどうすることもできませんでしたが。

 

 

旧函館区公会堂

 気を取り直して、次の「旧函館区公会堂」へ。

 

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 おぉ……これが……

 

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 ……ん?

 

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 絶賛工事中。

 

 これは来る前から知っていました。しかし……なんていうタイミングで聖地巡礼してるんでしょうね。昨日の赤レンガの工事といい……。

 

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 工事が終わったら入ってみたいですね。

 

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 この旧函館区公会堂の前には広場があり、階段が連なっています。そう、これが……

 

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劇場版 挿入歌シングル第3弾「Believe again/Brightest Melody/Over The Next Rainbow」CM

 

 これがかの有名な「Believe againの階段」です。

 

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 階段とスロープが重なった、すごくオシャレな階段ですよね。

 

 そして、個人的にすごく行きたかったスポットに行きました。住宅街の狭い道を潜り抜け……

 

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 ここが「船見児童公園」。住宅地のど真ん中にある小さな公園です。
 1年生組と理亞さんが訪れたことであまりにも有名。

 この写真の反対側はすぐ住宅。
 平日ということもあり、住民を含めて人の気配が全くなく、歩いたときの砂利を踏む音が異様に目立ってしまうので、写真数枚だけ撮ってすぐに去りました。

 他地域からの巡礼者は余所者なので、迷惑になる前に帰りましょう。

 

 

西波止場前

 そして、ここが特に訪れたかった場所Part.2。第8話で黒澤姉妹が話す、涙なしには見られないシーン。

 

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 この右には、あの座っていたベンチや東屋が……

 

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 ……ない。

 

 ……まぁ、知っていましたけど。(ホクロをかきながら)

 

 ここも、2021年春頃まで護岸工事のために閉鎖中。割と雰囲気が変わるような情報をどこかで見たことがあるので、ベンチなども無くなってしまうかもしれませんね。

 

 

ラッキーピエロ ベイエリア本店

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 続いて、こちらも聖地として有名な「ラッキーピエロ ベイエリア本店」へ。

 

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 早速お店に入ります。
 初めて入るお店って、入った瞬間に「注文してから席座るのか、席座ってから注文なのか」とか、席の確保とかスタッフの案内とか、瞬時に把握しないといけないから脳の処理をフル回転させなくちゃいけない気持ちわかります?
 それに加えて今回は絶対座りたい席があるので、そこがなんとか空いていることを祈るのみ……。

 

 結果。

 

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 無事座れました!

 


【試聴動画】「てくてくAqours in 函館(後編)」(TVアニメ2期Blu-ray第6巻特装限定版映像特典)

 

 この席はてくてくaqoursで1,2年生組のキャストが座っていた席……同じ席だ~~~!!

 

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 注文したのはラキポテとホットコーヒー。ポテトにチーズやソースが絡まってすごく美味しいし、コーヒーも身に染みる。

 菊泉に入れなかったぶん巻いたので、ふかふかのソファに腰を下ろしながら1時間ほどゆっくりしていました。空席待ちの人が出始めたら出ようと思っていましたが幸いいなかったので、ゆっくりとコーヒーを味わってから、12時になり帰ることにしました。

 

 

新函館北斗駅まで戻る

 ラッキーピエロを出て、駐輪していた自転車に足をかけました。自宅までは新幹線に乗って帰るので、新函館北斗駅に向かわねばなりません。

 昨日荷物を預けにいったん訪れた新函館北斗駅。24時間限定のロッカーで預けたのは昨日14時過ぎなので、ここから20km離れた新函館北斗駅に2時間で到着すればいい、割と余裕がありました。

 函館に別れを告げ、自転車を走らせます。

 

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 途中「長万部まで107km」の標識が見えました。今更ながら、その距離の強烈さに驚かされます。そんな旅も、あともう少し。

 

 淡々と自転車を漕いでいきますが、駅まであと5kmとなったところで、昨日痛めてから若干のなりを潜めていた左足膝の痛みが、段々と大きくなってきました。ペダルを漕ぐために左足を伸ばすと痛む。
 最後はもう、今までにないくらいヘロヘロに速度を落としながら、やっとの思いで、新函館北斗駅に到着しました。

 

 自転車を駐輪場にいったん置き、ロッカーで昨日預けたテントなど荷物を取り出します。

 

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 カウントアップされた経過時間は「23:10」を示していました。50分ほどの余裕を持ってゴールイン。

 

 さて。

 ロッカーにある荷物をいったん取りに来なければならないために13時過ぎに駅まで来ましたが、帰りの新幹線の時刻は18時。まだ時間はあります。
 しかし、また自転車に乗って観光に出るだけの丁度いい場所もなければ体力もない。どうにかしてこの駅で時間をつぶせないかと調べていると、駅の隣のホテル・ラ・ジェント・プラザ函館北斗で日帰り入浴ができるそうなので、早速旅の疲れをいやすことに。

 

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 受付を済ませ入ってみると、誰もおらず貸し切り状態。

 

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 入ってから1時間ほどは貸し切りで、その後他の人が入ってきてからも入り続け、旅の思い出を振り返りながら露天風呂を出たり入ったりし、計2時間半入浴しました。個人的入浴最長記録だと思う。

 

 完全にさっぱりしたあと、駅に戻ってお土産を購入し、自転車を輪行袋に入れ、駅構内に入りました。

 

 

新幹線・帰宅

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 新幹線「はやぶさ」に乗り帰ります。

 

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 さようなら、北海道。また来るよ!

 

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 帰りに駅弁と日本酒を買いました。またまたいくらです。

 

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 めちゃくちゃ美味そう。美味しかったです。

 

 こうして、新千歳空港に降り立ち、白老、長万部とソロキャンプをし、函館までロングライドをし聖地巡礼・観光をした旅は終わりを迎えました……。

 

 

エンディング


嶌 大河 / 自転車旅のテーマ ~新千歳―函館ロングライドMV風~

 

 ということで、今回の旅をイメージして作った曲『自転車旅のテーマ』をYouTubeで公開してみました!!
 今回の旅の動画をまとめたMV風振り返り動画になってます。

 

 

 YouTube以外にもSpotifyApple Music、LINE MUSIC、AWA等々……様々なところで聴くことができます!

 今回初めてストリーミング配信ということで、お試しで作った曲ですが、このようにエンディング曲として楽しむほかにも、1日目~3日目の記事を振り返りながら聴くもよし、ブログ旅行記事と並行して楽しんでもらえたら幸いです。

 

 

費用

 今回、この旅にかかった金額は……

・交通費

成田→新千歳 10,000円
登別→長万部 2,100円
新函館北斗→大宮 19,900円

・宿泊費

白老ポロトの森キャンプ場 400円
長万部公園 500円
ホテルテトラ函館駅前 3,200円

・観光費

登別マリンパークニクス 2,500円
函館山ロープウェイ往復 1,500円
五稜郭タワー 900円
丸金旅館 長万部温泉 500円
ホテル・ラ・ジェント・プラザ函館北斗 日帰り入浴 500円

・食費・諸経費

1日目 4,000円
2日目 2,500円
3日目 3,000円
4日目 2,400円

合計 53,900円

 

 

感想

 ということで、4日間に及んだ「新千歳~函館ロングライドソロキャン」の様子を記してきました。

 感想としては、まず、ロングライド初心者ながら、1日目・3日目を完走で終えることができ、4日目無事に帰ることができたのは上々の出来だったんじゃないかなと思います! 特に、テントを背負ってのロングライドということで、自らに厳しい環境をなぜか課したり、また雨に降られながらということも多くあったので、それらを乗り越えたことで自信がつきました。
 2日目リタイアしてしまったことが心残りなので、いつか絶対にリベンジしたいです。

 ブログ連載記事としては、もっと早くに連載完結できたのではないかと反省しきりです。
 現在(2020/9/27)から1年近く前の旅(2019/10某日)ということもあって、特に2日目と3日目の間に長い長い間隔が空いてしまったことは反省です。

 次こそは! 旅行したらすぐに記事を書く! ということで!!!

 

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近日公開!

 北海道ロングライド旅、新シリーズ連載決定!!!

 

 またまた北海道に行ってきたので、そのもようを近日連載開始したいと思います。

 今回の舞台は札幌! そこを拠点に、小樽や苫小牧まで自転車を走らせます。その目的とは? 無事に走破することができるのか?

 

 お楽しみに!


 

 終わり。

 

今までの新千歳~函館ロングライドソロキャンシリーズはこちら

tetragon64.hatenablog.jp


新千歳~函館ロングライドソロキャン3日目【函館到達!?編】

 はち切れんばかりのリュックサックをベンチに下ろすと、まるで身体が宙に浮いてしまうようにすら感じた。

 時刻は正午。頭上にはこれでもかというほどの青空が広がっていて、眩いほどの日差しが降り注いでいた。

 

 この日、いや、この旅一番の正念場を前にして、最後の休憩を取る。

 

 我に翼を授けてくれ、とでもいうようにエナジードリンクをあおった。

 高低差200mの坂。それはまるで壁のようにそびえ立つ。不思議な自信と得体の知れない恐怖が、胸の内で交錯していた……。

 

 

 

 

 午前4時。まだ外は暗闇で、テントがはじく雨音だけが響く。

 

 ロングライド3日目。函館への道のりの最終章がその幕を上げようとしていた。

 

 

 約1時間おきに寝ては起き、寝ては起きの繰り返しでした。風雨の音と、なんといっても寒さが熟睡を妨げていました。雨漏りはしていないのですがテントの床はなんとなく湿っていて、シュラフの中でもその冷たさが貫いてきていました。どこでも眠れることに定評があるさすがの私もずっと眠ることは困難でした。

 気温は8℃。昨日の白老では最低でも16℃を超えていたからまるで環境が違う。風雨も相まって、さすがの北海道、無事には帰らせてくれないぞという感じ。

 

 4時半に起きるつもりで、早く起きてしまったその20分ほどの睡眠を悔やむほど睡眠が足りていなかったのですが、シュラフに再び入ってもそう簡単には眠れる気がしなかったので仕方なく起きることに。

 


Vlog形式で撮ってみました(照)

 

 唐突の動画。実験的に作ってみました。今後ももしかしたら動画を作ってアップしていくかもしれないので、もしご興味があればチャンネル登録、よろしくお願いします。(1回言ってみたかった)

 

www.youtube.com

 

 朝食はおにぎり3つ。昨日のようにいちいち朝食も作っている時間がないことはわかっていたので、テントの中でサクッと済ませる。

 

 にしても、雨がやまない。まったく散々なロングライドだ。旅行前日の予定では2日目に半日しか雨は降らない予報のはずだったのに、1日目にも3日目にも侵食して私の旅を妨害するなんて。まったくツイてない。ただ、雨脚は着実に衰えていった。歯を磨きに外に出た5時半、薄明るくなって小雨が降っていた。

 

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 それにしても、長万部公園、ここもすごくいいキャンプ場だった。テニスコートも併設されている公園で、管理が行き届いていた。シーズンオフでなければ人気なんだろうな。また来たいですね。

 

 テントに戻り、余裕を持って5足持ってきたにもかかわらず最後となった靴下を履く。テントを撤収し、いざ出陣。

 

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壮絶な最終決戦

  昨夜から続いていた風は留まることを知らず、木々を揺らすほどの強さで吹いていた……それに加えて、霧雨程度だった雨も段々と強くなっていった。自転車乗りにとって最悪なコンディションだった。

 長万部の町並みを抜け、国道5号に出た。ここから函館までずっとこの道を通っていく。長い長い一本道。

 

 ドライバーの為に用意されただだっ広い駐車場がある食事処も段々と姿を消し、見渡せば見渡すほど怖くなるような草原があたりを覆い尽くすようになっていた。人間の手がつかずただ道だけ引かれた、自生するままにされたそれはまるで海のようで、何の気なしに足を突っ込んだら二度と這い上がってこれないかのようにすら感じた。そんな中やっと見つけた水産工場の前で自転車を止め小休憩する。

 風がボー、ボーと鼓膜を鳴らし、雨がしたたり瞳を濡らす。ふと傍らの水たまりをみると、風で水面が波立っている。過酷にも程があるロングライド最終日だった。

 散々に思えた昨日よりも環境は悪かった。しかし、今日は昨日よりも幾分か心を強く持っていて、折れずにすんでいた。心は沈みも浮きもせず、ただ淡々と自転車に足をかけた。

 

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Blowin' in the Wind

 私の自転車の脇を幾度も大きなトラックが通る。そのたびに風にあおられ、ハンドルをきっちりと持っていないとバランスを崩しそうになる。そんな風雨とトラック通過の板挟み。それでもなんとか逸れることもなく耐えていて、立ちゴケなんてよっぽどのことがない限りないなと感じました。そういえば私の先輩にバイク乗りでよく立ちゴケしてる人いるな、全然立ちゴケしないわ~と思っていました。

 しかし、フラグが立つとはまさにこういうことを言うのでしょう、立ちゴケのことを考えてからものの5分と立たず、人生初の立ちゴケ(?)を経験しました。それも、追い抜いていくトラックの風ではなく、反対車線を猛スピードで通り過ぎて行ったスポーツカーの風でコケました。通り過ぎた瞬間に発生した風が、それに乗った雨とともにたたきつけられて、草原へとダイブしました。まさか反対車線からの風にこんなにあおられると思ってなかった油断もあるかもしれません。しかし、幸いにも車線側に膨れ上がることもなく、通行車両もなく、ただひっそりと一人で草原へダイブし、這い上がりました。

 これ、人に見られたら絶対恥ずかしい。

 誰にも見られなかったのはせめてもの救いだなと思いながら、再びペダルに足をかけました。

 

 自転車乗りにとってありがたかったのは、この国道5号線、路肩が広かったことです。ただ、水たまりができているところも多くあったので、車が往来しているときはそこを通らざるを得ず、なかなかに怖い思いをしました。晴れていたらかなり快適に走れるんだろうなと思いつつ、進んでいきます。

 

 

しんとした町

  やがて町が見えてきて、私はここでトイレも兼ねて休憩をすることにしました。黒岩駅という駅名が見える。

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 午前8時、まだ郵便局などは閉まっていて住んでいる人を見かけない。住宅地や広い公園などあるものの、しんとした表情が私を奮い立たせました。

 

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再びの……

 せっせとペダルを漕いでいくと、カラーコーンなどがそこらに置いている道にさしかかりました。何かの工事が中断されているということは一目でわかったのですが、まさか路肩と本線とで段差があるとは思いもしませんでした。路肩が一段高くなっていて、それを知らずに本線から路肩側に少し傾けたところで段差にホイールを擦らせてしまいました。自転車で一番やっちゃいけないパターン。あえなく道路の外にダイブ。

 再びのコケとなりましたが、道路の外側にコケるという感覚を身につけられたのは良かったかなと思います()

 

 防雪柵を横目にひたすらペダルを漕いでいく。ウインドブレーカーには雨水が染み、風が靡いている。滴ってくる顔を何度も拭う。

 そうしているうちに、段々と空が明るくなってきた。雨も小降りになってきた。遠くに見えてきたとある街とともに、希望がうっすらと見えてきた……。

 

 

内浦

  やがて栄えている街に出ました。八雲町というところらしい。住宅街を見ると安心する。セイコーマート八雲東雲店にて休憩することにしました。

 買い物をして店の外に出ると、駐輪していた自分の自転車が倒れているほどの強風でした。しかし同時に、雨がやんでいることに気づきました。天気予報を見るとこれ以降は雨は降らないと考えてよさそう。「雨が降らないのは本当にありがたい……」そう思いながら、午前9時を回ったころ、温かいスナックチキンを頬張りました。

 

 朝6時から出発した今日のロングライド、雨もあってすごく長く感じ、疲れていました。もうちょっとだけここで休憩していたいと思っていましたが、突風に次ぐ突風が私の体に突き刺さり、寒くなって思わず出発しました。

 出発してほどなく、ある地名の看板が見えてきました。それが……

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 う、内浦!?!??

 

 ここが、あの内浦なのか……?

 

 もしかしてこのどこかに浦の星女がk(

 

 もしかしてうちっch(

 

 Saint Snow聖地巡礼しに来たのに、ここによもやAqoursの聖地があったとは!(違う)

 

 奇しくもこの時ランダム再生で流れていた曲は『未来の僕らは知ってるよ』でした。

 

 選曲神なのでは????

 そして聴こえてくるラスサビ前の間奏。

 僕は、持っている力の限り、こう叫んだ。

 

 I Live, I Live Long Ride Days!

 

 ペダルを回す足はぐんぐんとスピードを上げていく。空はいつか晴れるから。それと同じく、私の心も晴れていった。

 

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ゾーン突入

 八雲の町並みを抜けてほどなく、海がすぐ間近まで見える道になりました。

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 やっぱり海が見えるのはモチベーションが上がるし、雨が降ってないだけでこんなに晴れやかになるとは!

 

 どんどん進んでいく。厚く覆っていた雲にも晴れ間が見えてくる。

 

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 丘を上がったところに待避所があり、そこで写真を撮る頃には太陽が雲の間から顔を出すようになっていました。緩やかな起伏がある道ですが、私はそれをさほど苦にもせずペダルを漕ぎ続けていきました。

 この時の私は、紛れもなく"ゾーン"に入っていました。「目的地までたどり着けるだろうか」とか、「巡航速度何km/hで走ってないとダメで……」というさっきまで頭の中をぐるぐる回っていた心配はいつの間にか消え去っていて、ペダルを漕ぐ疲れすら感じずにただひたすら突き進みました。
 考えてみれば、北海道に来てからずっと、こんな晴れ間を見たことがなかったのです。旅行を計画していた時に思い描いていた、大自然の緑と大海原の青を嗅ぎ、眺めながらのロングライドが今やっとここで体感できたのです。初日、二日目、そしてついさっきまで連日の雨が視界の色や匂いを霞ませ、私は無意識のうちにどこか諦めてしまっていたのかもしれません。それが、晴れた瞬間に勢いを取り戻し、これまでの鬱憤を晴らすかの如く猛然と突き進んでいきました。

 

 疲れを微塵も感じないままノンストップでペダルを漕ぎ続け、もうすぐ正午になろうかというところ、道の駅「YOU 遊 森」に到着しました。

 

 

戦の前

 はち切れんばかりのリュックサックをベンチに下ろすと、まるで身体が宙に浮いてしまうようにすら感じた。

 時刻は正午。頭上にはこれでもかというほどの青空が広がっていて、眩いほどの日差しが降り注いでいた。

 

 この日、いや、この旅一番の正念場を前にして、最後の休憩を取る。

 

 我に翼を授けてくれ、とでもいうようにエナジードリンクをあおった。

 高低差200mの坂。それはまるで壁のようにそびえ立つ。不思議な自信と得体の知れない恐怖が、胸の内で交錯していた……。

 

 

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 このようにして、道の駅「YOU 遊 森」で戦の前の最後の休憩。

 

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 これまでは海岸線沿いの、緩やかな上り下りがある程度の道を来ていましたが、これから先に待ち構える坂は、それとは比べものにならないほどのものでした。

 

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 その名も「高低差200mの坂」。

 競馬ファンなら誰もが知っている、東京競馬場の直線にそびえ立っていると言われるあの坂になぞらえて。

 


問題の発言は7:05~あたりから。

 青嶋達也が実況をする日本ダービーの時だけ直線に登場すると言われる高低差200mの伝説の坂。真ん中に犬が乱入する青嶋達也のダービー。

 

 青嶋さんイジリはそのへんにしとけ。

 

 実際に高低差200mの坂とはどのくらい大変なのか、不安でもありながら不思議と楽しみでもありました。

 

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 車なら30分とかからず走り切ってしまうようなこの道。自転車でどのくらいかかってしまうのか。

 不安になりながら、でもいつまでもここにいても仕方がないので、腹を決めてリュックサックを背負い、ベンチを後にしました。

 

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地獄の坂

 道の駅を出発してしばらくすると、段々となだらかな上り坂に突入してきました。「ほほーん。ついに坂に差し掛かったわけね……」と動揺を抑えながら淡々とペダルを漕ぎました。
 ゆったりとしたカーブを何回か曲がった後、長い長い直線になり、ずーっと上り坂が続いていました。ゆっくり、ゆっくりとペダルを漕ぎ、着実にその直線の終わりへと近づいていきました。その直線の後に何があるか見えないうちに「きっとあそこで坂は終わりだ」と都合のいいように考えてしまっていました。長い長い直線を終えたカーブの先にはまだ上り坂が続いていて、卒倒しそうになりながらもペダルから足を外さずに進むも、その先のカーブを曲がってもまだ上り坂が続いていました。

 

「この坂、終わらない。」

 

 そう悟った瞬間、たまらず下車しました。考えてみれば10kmほどの上り坂がそう簡単に終わるはずはないのに、その辛さは想像を絶するものでした。上り坂だと前後のバランスが崩れて、あらゆる筋力や体力が奪われていきます。それでも自転車を押して歩くのでは日が暮れてしまうので、きつくてもペダルに足をかけます。

 

 心の拠り所であり、気持ちが途切れないようにiPhoneで聴いていた音楽は、シャッフル再生で『うれしい!たのしい!大好き!』を流してきました。

 

 

 うれしくねーよ!

 

 たのしくねーよ!

 

 大好きじゃねーよ!!!(怒)

 

 なんなんだよもう……iPhoneシャッフル再生で煽ってきやがって……

 

 ふとサイコンを見ると、時速12km/hという文字が。想像以上にのろのろ運転していた。

 そんな時、次の曲としてiPhoneが再生してくれたのは『どんなときもずっと星空凛ver。

 

 

 うおおおおおおおおお!!!

 

 瞬く間にペダルはそのスピードを上げ、気づくとサイコンは時速18km/hに。μ's最推しの凛ちゃん!!!

 

 推ししか勝たん。(この文字列気持ち悪過ぎて大好き)

 

 

 しかし2番が始まる頃には元のスピードに戻っていました。悲しいかな。

 

 途中、後方から来たローディーの方に抜かされました。見た感じ自分と比べてかなり軽装で、軽快に上っていっていました。すごいな……。

 その後もずっと続いていく上り坂……何も考えられなくなって、いつしか頭にはこんな言葉が浮かんできました。

 

 この上り坂……死ぬな…いや、死ぬね!

 

 そんなことを考えながらひたすら進んでいくうちに、ついにその時がやってきたのだった……。

 

 

ご褒美の下り坂

 ついに上りの勾配がなくなってきたかと思うと、そこには、長い長い下り坂がありました。やっと、やっとだ……!

 その下り坂はめちゃくちゃ気持ちよかったです。そして、下り坂と同じくらい平坦な道も楽に感じた。さっきまでの上り坂に比べれば、平坦な道は下り坂みたいなものでした。

 

 その後2か所ほどまた上り坂がありましたが、さっきまでの長い長い上り坂に比べれば可愛いもの。ラスボスを終えた後の追加要素の敵ぐらいのものでした。

 そんな上り坂を終えると、いよいよ最後の下り坂。下るのは時間にしてあっという間ですが、上ってきた重みを感じると、長く長く感じました。これほどまでに上ってきていたのかと……。

 深い達成感とともに、長い長い下り坂を下っていきました。

 

 

晴れた一本道

 下り坂が終わると、山が終わり道が開けてきました。ぽつぽつと住宅も見え始め、片側二車線の幹線道路に。やっと函館の風が感じられるところまでやってきました。

 ここまできて私の胸は達成感でいっぱいになりました。この時に流れていた曲が下川みくにさんのこの曲。

 


分かる人は懐かしい曲。ちなみに『それが、愛でしょう』を歌ってる人と同じだということを数年前初めて知りました。

 

 めちゃくちゃ晴れやかな感じが今の気持ちとマッチしていました。

 

 新函館北斗駅へ向かうために脇道へ逸れると、ほぼ車が通らない、開けている一本道に出ました。

 

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 まさに自分が思い描いていた北海道の道のような気がして、やっと見れた……と感慨深くなりました。

 

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 太陽が雲に隠れているところと顔を出しているところの境目がくっきりと分かり、雲の流れが自分の立っているところを日向にさせ日陰にさせました。

 

 こんな絶好の撮影スポットを通っていて、ある一つの考えが浮かびテトはニヤリとしました。

 車の滅多に通らないこんなに綺麗な道で、やってみようじゃないか……!

 

 おもむろに自転車を降り、スマホを取り出し三脚を用意して撮影したものがこれだ……

 

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 いかがだろうか……

  子供騙しレベルの映像編集技術を利用して作ってみたが、微妙に詰めが甘いせいかしっくり来なくて自分でもびっくりである。

 やはりこういうのは撮影者なりアシスタントが別で必要である。

 そして、最後急に車が来て恥ずかしくなって急いで撮影を終了したのである。旅の恥が掻き捨てられていないのである

 

 悲しいね。

 

 

新函館北斗

 すぐそこまで迫ってきている新函館北斗駅

 

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 駅のすぐ近くでみかけた仔馬。道産子かな? 可愛いなぁ。

 

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 ちなみにこっちは北口で何もありません。

 

 南口までぐるりと回って……

 

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 着いた! ここが新函館北斗駅です!

 

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 やっと着いた……長かった……!

 

 ……とは言え、今日の最終目的地はここではありません。今夜泊まる場所はここよりもさらに南に進んだところにあるホテルです。
 ではなぜ、新函館北斗駅に寄る必要があるのか。

 昨日、自前のテントで長万部に一泊し、今日は函館市内にあるホテルに一泊。そして明日の夕方に新函館北斗駅から出る新幹線に乗って帰宅という流れの予定。
 それならば、今日はその道程にある新函館北斗駅に寄ってテントの荷物をコインロッカーなりに預けて、明日は軽装で函館観光したいと思ったわけです。

 ということで、駅に入り、コインロッカーを探す。それ自体はすぐに見つけたのですが、そのロッカーに書かれていたことに驚きを隠せなかった……

 

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 24時間限定だった……!!!

 

 いや確かにそもそも長時間の利用は想定外だろうし、時間制限があるのは仕方ない。でも24時間というのは想定していたよりもシビア過ぎてかなり面食らった……

 考えてみれば、今までにコインロッカーなんて使ったことがなかった。またひとつ、社会勉強したな……いやいやいや。

 

 どうする?

 今、時計は14時を指している。仮に今荷物を預けたとして、明日同時刻には一旦取りに来なければならない。
 新函館北斗駅は函館の街中から20kmほど離れた土地にある。そう易々と函館と行き来できそうにない。そして、広いところにただぽつんと駅があるのみで、周辺で時間は潰せそうにない。
 明日18時半の新幹線の切符を買っているので、どう転んでも微妙に時間が余ってしまうのは確実。さて、どうしたものか……。

 駅の中のベンチに腰を下ろし、ぼんやり考える。ふと顔に手を当てると、妙にザラっとしていた。あぁ、そうか。晴れた日に自転車を漕ぐとこんなに砂埃がつくのか。無表情で感心してしまった。そうして10分ほど座っていてようやく決心がついた。
 こうしていても埒が明かないから預けよう。明日の函館観光の時間は短くなってしまうけど、仕方がない。

 立ち上がり、ロッカーの中にテントその他もろもろを入れ、カギをかけました。明日のこの時間にはここに戻っていなければならない、そのカウントダウンがスタート。

 そもそもテントをリュックで背負って行ったのが間違いだったわけですが、そんなテントがなくなって、まるで翼が生えたように軽い!
 その勢いで再び自転車に乗り、ペダルを軽く回して軽快なスピードで、函館への道のりを再開させました。

 

 

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電撃、走る

 ここから、国道227号線に入りました。この道は歩道兼自転車道がめちゃくちゃ広くて、きちんと舗装もされていてすごく走りやすかったです。

 ゆったりと走っていると、そのうち函館江差自動車専用道路との交差に差し掛かりました。電光掲示板で「自動車専用道路」という文字列を見た私は(このまま行ったら自転車は通れないんじゃないか……)となぜか思ってしまい、せっかく走りやすかったのに脇道にそれてしまいました。とりあえず海沿いに走れば迷わないだろうと、海沿いの道である国道228号を目指し、狭い道を走っていくと……

 

「いっ、」

 

 唐突に左足の膝に電撃が走りました。うっ……ついにやっちゃったか……と思いつつ、ペダルを回していくと微かな痛みが確かに左足を小さく蝕んでいました。

 信じたくない。

 もう函館の家も、店も、海も見えている。もうすぐそこまで来ているから、耐えてくれ……。

 

 あと7km。今日これまでに既に100kmの距離を走ってきたことから考えて、たいしたことない、すぐに走り切れる距離だと、そう思っていた。

 しかし、そんな7kmという距離は「すぐ」と形容するには長すぎる距離だということを、その時の私は知らなかった。

 

 

やきとり弁当

 函館の街に差し掛かってから何回目かの陸橋で、ポカリスエットは空になってしまった。

 いつもの私なら、コンビニに駆け込んで飲み物を買った(というよりももうすぐ切れるのを予め見越して買っておく)のですが、この時の私はなぜかずぼらを発揮して、急いで目的地に向かおうとしていました。

 15時もとっくに過ぎているのに昼食も摂らないでいるのは、函館名物「やきとり弁当」をめいっぱい食べたかったから。

 その関係でハセガワストアに寄ることは既定事項だったので、そこで飲み物を一緒に買おうと思ったのですが、どうせならホテルに一番近いところで買って冷めないうちに持って帰ろう、と思ってしまったのが運のツキ。
 そこまでは、喉が渇いても我慢しようと思ってしまったのです。

 

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 無事にハセガワストアに着き、伝票を書いて渡して待つという独特の注文方法に戸惑いながらも、なんとかやきとり弁当の大を購入。と同時に購入した飲み物をがぶ飲みし、いよいよ本日の宿泊地へ。

 

 

ホテルテトラ

 16時を少し過ぎる頃。

 今回の新千歳~函館ロングライド旅の終着点であった函館の「ホテルテトラ函館駅前」に到着。

 2日目の挫折はあったものの、3日目はなんとか無事に、108kmを走破できたのである!!

 

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 風雨という散々なコンディションで始まった今日のロングライド。昨日と同様にくじける可能性も十分にあった。心の中に一筋の糸がなんとか切れずにピンと張っていて、いつしか雨は止み、諦めずにここまで来ることができた。達成感でいっぱいでした。

 

 すぐにチェックインを済ませ、自室へ。

 

 お腹が空いて仕方がないので、着いて即、やきとり弁当を開ける。

 

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オープン!

 

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 うわぁ~~うまそう~~!

 

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 正解!(何)

 焼き鳥の中で一番好きなのネギまなんですよね。なぜかというと魔法先生ネギまが好きだから焼きネギが大好きだから。それ焼き鳥の評価としてどうなのよという意見はさておき。

 ちなみにやきとり弁当はラブライブ!サンシャイン!!第2期9話『Awaken the power』2:15頃で善子たちが食べてます。函館聖地巡礼第1号です。

 

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 ビジネスホテルの一室で、ひとり静かにやきとり弁当を食べる。美味い!

 ↑この写真の角度でスマホを固定し食べながら感想を言うところを録画するという"Vlog"的なのをやったのですが、どれだけ食べても「美味い」「うんうん」「めっちゃ美味しい」しか言えませんでした。
 普段のテトの無口具合を知っている人からすれば「え? それ平常運転じゃね?」と言われそうですが……。

 

普段のテトの無口具合がよくわかる記事(ちなみに自分ではそこまで無口という自覚はないのが怖い)

 

 この時テトには明らかな異変が訪れていました。

 頭がぼうっとして考えることができないのです。食べても食べても「美味しい」という言葉しか出てこず、気の利いた何か1つすら言えずにただ目の前のご飯を食べることしかできなかった。
 最初は、100km超を走破して一気に緊張の糸が切れたのかなと思っていました。実際、そういった面もあったと思いますが、食べ終わってようやっと考えられる頭になってきたときに答えがわかりました。

 どうやらハンガーノックにかかっていたらしいと。

 ポカリスエットが切れても根性で走り続けた影響が出たと気づきました。あの時めんどくさいと思わずにきっちりとコンビニに寄って飲み物だけでも買ってくればこんなことにならずに済んだかもしれない。また一つ学びました。

 

 ご飯を食べ終わったところですぐに体調は戻りました。ホテルに泊まることで得られる権利の中で一番大きいのが、お風呂に入り放題なところだと思うのです。まずは一回入浴。
 昨日は温泉に入りましたが、一人で心置きなく入れるホテルのユニットバスもまた違った良さがあるんですよね。分かりますかね?

 そしてホテルのコインランドリーを使って洗濯・乾燥を行いました。洗濯機が回っている間に近くのコンビニに行って買い物を済ませ、洗濯が終わったらまた風呂に入りました。

 

 

夜の函館

 風呂から出て、ベッドの上でうとうとしているうちに窓の外は暗くなり、20時になりました。「もうそんな時間!?」とベッドから飛び起き、外出の支度を始めることに。

 身体は完全にお休みモードに入っていました。今日は早朝から起きて、ここまで来るのに気力体力を相当使ったので、無理もありません。しかし、函館での夜を過ごせるのは今夜しかないので、渋々腰を上げました。

 函館の夜景は世界三大夜景と言われるほどに評価が高く、またラブライブ!サンシャイン!!での聖地巡礼ポイントも夜でのものがあるので、疲れた体に鞭打って行くしかないのです。

 函館の夜景が消えるのは22時。それがタイムリミットなので、スピーディに写真を撮ってこないといけない。今一度アニメを観て、どういった構図で撮らなければいけないか確認し、メモしました。

 

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 メモしました。(2回目)

 

 なんて描いてあるんだ……(自分が書いたのに)

 

 かなり大雑把に構図を描いたメモを持ち、夜の函館に繰り出しました。

 

 

函館山ロープウェイ

 財布とスマホだけ持ってロードに乗り、夜の函館を往く。夜風が涼しく心地よい。左ひざはまだ若干痛むものの、軽快にその目的地まで漕いでいきます。

 

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 函館は坂が多いですが、目的地の直前にはかなりの勾配の坂がありました。これを乗り越えて左奥にある施設を目指す。

 

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上から見下ろすと

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 着きました! 函館山ロープウェイ。これに乗って函館山の山頂へ向かいます。

 自分が乗ったのは上りの最終便の1時間前のもの。平日ということもあり人はまばら。

 

 函館山から見る函館の夜景はそれはもう絶景であり、アニメでも第2期9話19:10頃に出てきます。
 それが、こちら。

 

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 いや~、めちゃくちゃ綺麗だった。スマホの画質では伝えきれないくらいの感動がありました。

 

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 さすが、世界三大夜景と言われるだけのことはあります。

 知り合いにこの写真をLINEで送ったら「ワイン飲みたくなる!」と言われたのは言い得て妙だなと思いました。

 こんなん一人で来る場所じゃねぇよ……。こんな夜景を横目に二人でワイン飲みてぇよ……!

 

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 聖地巡礼のための写真もひととおり撮り終えた後、下りのロープウェイに直行しました。

 

 滞在時間5分。

 

 消灯時間の22時までに次の夜景スポットに回らないといけないというのもあるが、ツレのいない単独参戦の人間が山頂に到着して写真撮ったらもうやることないのよ!

 夜景見ながら話す人なんて今の自分にはいないのよ!

 何が楽しくて……何が楽しくて……ウッ……………!

 

 

金森赤レンガ倉庫

 ロープウェイを降りたら再び自転車に乗って次の目的地へ急ぎます。

 

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 途中、すごく広い坂がありました。急ぎすぎて名前すら見ていないのですが、もしかしたらここが『Awaken the power』の坂かもしれません。

 


Saint Aqours Snow『ラブライブ!サンシャイン!! 』TVアニメ2期 第9話 挿入歌「Awaken the power」60秒CM

 

 なおもペダルを漕ぎ続け、着きました。

 

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 金森赤レンガ倉庫です。

 

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 赤レンガの建物もさることながら、道もレンガで敷き詰められているのがとても粋。

 

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 恐らく、アニメ第2期8話『HAKODATE』19:50頃からルビィちゃんと理亞さんが歩いていた歩道。いつ見ても泣ける感動シーンの舞台とあってかなり感慨深いです。

 

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 その他にも様々な場所がライトアップされていました。これら一つ一つがあの夜景を作り出しているんですね。

 

 ただ、個人的に残念だったのが、

 

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 一部めちゃくちゃ工事中でした。

 

 

 そして22時ぴったりにホテルに帰宅。

 

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 先ほどコンビニでたんまり買ったお酒とおつまみを片手に、ベッドに寝っ転がりながらまた8話9話を観たりして、24時に就寝しました。

 

 

3日目・振り返り

 風雨で始まり、どうなることか、微塵もわからないまま走り続け、いつしか太陽が顔を出し、なんとか無事に106kmを走破することができました。

 

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完走時にホテルで撮ったスクショ

 走破してみて感じる、北海道の大きさと、今日走ったその道のりの長さ。
 その日は自分でも信じられませんでした。

 そして、106kmという長さは直線距離でいうと東京~甲府間とほぼ同じ。そして、これまで3日間のロングライドの距離総計は200kmを超えていて、これは東京~浜松間に相当。
 改めて、すごい距離を走ってきたんだなと気づかされます。

 ロングライド熟練者にとっては大したことない距離かもしれませんが、ロングライド初挑戦、そして背中に10kgを超える荷物を背負ってのこれは、上出来といってもいいのではないでしょうか。

 

 そして、夜からは函館観光編がスタート。夜に走っているだけでも、その街並みがいかに素敵で、綺麗に整っているかが実感できました。

 

 明日は函館観光後編、そしてこの旅最終日。どんな景色が見られるんでしょうか……。

 

 続く。

 

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