こんにちは。
乃木坂46推しが止まらないヘキサです。
ちなみに推しはまいまいって言いたいけど生ちゃんです。そういえば、「まだ結婚できない男」にまいまいが出演していましたね。ますます女優さんになっていますね。
いつも当ブログをお読みくださり、ありがとうございます。
乃木坂46の音楽が好きで、思った以上にハマってしまった勢いで、乃木坂46を知らないテトとペンタに乃木坂46の楽曲を聴かせるという暴挙に出てしまいました。
これは新時代のパワハラではないでしょうか。(ヘキサにはそんな権力はありませんが)
まあ、普段からいろんな音楽を嗜んでいるテトとペンタですから、こんなAKB系のメジャーゴリゴリのアイドルソングなんて、どうせこき下ろされる運命が見えているのですが、せっかくならば当ブログの人気企画としてやってみました。
ちなみに、過去の聴かせてみた企画はこちらです。
ちなみにこれは聴かされてみたやつです()
テト・ペンタについて
テト・ペンタは共に当ブログの共同運営者であり、大切な友人です。
普段の守備範囲は…
テト:The Beatlesからラブライブ!サンシャイン‼︎まで、洋楽からアニソンまでの広い守備範囲。ただしAKB系は大の苦手。井上ヨシマサ氏が可哀想に思えるくらいけちょんけちょんに批判する。
ペンタ:Heavenstamp、Lotus Landなどインディーズバンドやインストバンドなどを深く掘り下げるタイプ。冷静にものを見るタイプだからこそ、無自覚の刃が恐ろしい時がある。
今回乃木坂46で聴かせてみた企画を行うということで、嫌々聞いてくれたのですが、感想の分量がかなり多く、内容も充実していたので、この2人には本当に感謝です。苦手な曲や聴きたくもない曲もあっただろうし、この企画のために相当な時間を工面して聞いてくれたというのは本当ありがたいです。
持つべきは友人だと改めて感じます。
余談ですが…
メジャーなアイドルグループといえば、そのアイドルグループのサウンドの印象を決める代表的なサウンドクリエイターがいると思います。
例えば……
AKB48などのような、シャリシャリでポップなギターサウンドを多く手がける井上ヨシマサ氏
Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅのような、ゴリゴリのテクノサウンドを手がける中田ヤスタカ氏(一度は名前を聞いたことがあるはず)
モーニング娘。をプロデュースし、どこかダサいけどかっこいい、クセが強くて耳に残るフレーズを生み出す天才のつんく♂氏
(もちろん、シャ乱Qの時からクセが強い曲でヒットを連発していましたね。シングルベッドは神曲。)
ももいろクローバーZなどのような、アップテンポで盛り上がる曲を中心に、挑戦的な転調を多用するヒャダイン氏
日向坂46のような、サビの覚えやすさ、キャッチーさで思わずすぐに口ずさみたくなるメロディーを作る野村陽一郎氏
他にもアイドルグループの例を挙げるだけでもキリがないですが、それぞれヒットしたアイドルグループには、そのサウンドクリエイターの創る象徴的な音楽がそのアイドルグループを強く印象付けているものがあります。
今回紹介する乃木坂46では、多くのサウンドクリエイターが関わっていますが、やはり乃木坂サウンドを構成する重要人物といえば杉山勝彦氏でしょう。
杉山勝彦氏が作る曲は、上品なピアノサウンドで乃木坂46の上品さを引き立てつつ、構成や展開で聴く人を裏切っていくような楽曲だと思います。
今回選んだ10曲と理由
裸足でSummer
15枚目シングル。
王道のアイドルソング枠。競合相手は「ぐるぐるカーテン」「おいでシャンプー」「ジコチューで行こう」など。
ただ、単純なアイドルソングを提示しても良さが伝わるかは不安だったため、曲の構成や展開、そしてサビでの盛り上がり方に少しクセがあって面白いと感じたので、この曲を選びました。
(多分このクセは音楽番組で1番しか聴かない人にはわからないと思います。先日日テレの某音楽特番でこの曲が坂道メドレーの1曲として歌唱されていたのですが、当たり前のように1番しか歌唱されず、ヘキサにはこの曲の良さが伝わってないとしか思えませんでした。)
この曲の構成のクセをどのように受け止めるのでしょうか。
サヨナラの意味
16枚目シングル。
ファンであれば橋本奈々未の卒業シングルであり、涙無しには聞けない名曲でしょう。ファン人気曲枠ですね。
特にイントロのピアノが綺麗で、清楚で少し暗さのあるイメージが、まさに杉山勝彦氏のサウンドだろうと思うような曲だと思います。
ただ、今回の企画は乃木坂46を知らないテトとペンタなので、こんな曲のエピソードも伝えずに冷静に聞いてもらっています。ある意味ファンからすれば感動する曲を冷静に聞いてどのように評価されるのでしょうか。
ちなみに、ヘキサ自身はこの曲が好きかと言われたら平凡です。確かに良い曲ではあるんだけど、取っ掛かりが少なく、歌詞が少し微妙だと思います。
あんまり曲と歌詞がマッチしていない感。
逃げ水
作詞:秋元康、作曲:谷村庸平、編曲:谷村庸平
18枚目シングル。
この曲については以前の記事にて書きました。
詳しくはその時の記事を読んでくださると嬉しいです。
この曲の特徴は、一言でいえば、やはりサビ前に唐突に挿入されるドビュッシーの「月の光」です。
ただ、これがいいのか悪いのかについて、ヘキサはめちゃくちゃ高評価ですが、テトとペンタはどのように判断するのでしょうか?
せっかちなかたつむり
3枚目シングル「走れ!Bicycle」カップリング曲。
ネタ曲枠。競合枠としては、「2度目のキスから」「無表情」など。
この曲自体は歌唱力が高い訳でもなく、曲のこの部分がいいとかそういうことは言えないのですが、なぜかクセになるようなオシャレさや曲としてのいい意味での引っ掛かりがある曲ですね。
このクセになるオシャレさがヘキサにはうまく言語化できないのですが、その部分がいい意味か悪い意味かわかりませんが、冷静に聞いて、ヘキサよりも多くの言葉の引き出しがあるテトやペンタなら言語化してくれるのかもしれませんね。
今見ると、この曲を歌っているメンバーめちゃめちゃ豪華っていうね。初期の曲なのでまあそういうもんだけど。
ひとりよがり
1stアルバム「透明な色」収録、西野七瀬ソロ曲。
バラード枠。
ヘキサの個人的見解では、競合枠はないかなと思います。
今は女優として活躍している西野七瀬さんの初期のころのソロ曲です。
当ブログでドラマ「あなたの番です」に関する苦情は一切受け付けません。なぜならヘキサは一切見てないから。
純粋にいい曲というか、ありふれたような曲なのですが、サビのメロディの運び方が綺麗でいいなぁと思います。
ただ、純粋にいい曲についての評価が基本的に低めのテトやペンタですが、この曲はどのように評価されるのでしょうか?
インフルエンサー
17枚目シングル。第59回日本レコード大賞受賞曲。
ヘキサオススメ枠。ヘキサが乃木坂46を好きになったきっかけの曲。
いきなり余談ですが、この曲を作曲したすみだしんや氏はAKB48の「フライングゲット」を作曲して、「フライングゲット」も日本レコード大賞を受賞したので、実はこの人は日本レコード大賞を2回も制覇しているという驚き。
「フライングゲット」も「インフルエンサー」も時代を反映したインパクトのある歌詞が載っているのが共通点ですね。この独特でなかなか曲に使われない(少なくとも発表当時は楽曲の歌詞にはあまり使われない単語ですね)単語なので、それを逆手にとってうまく印象に残すような曲を特徴的なギターのフレーズに乗せて曲を作るヒットメーカーですね。
これはもうさすがの神業。
このインフルエンサーという曲はヘキサが好きな曲ですが、アコースティックギターの特徴的なラテンのようなリズム感にダサさとカッコよさが混ざった感じが完全にヘキサの好みです。
このダサさをテトとペンタはどう評価するのでしょうか?
シンクロニシティ
20枚目シングル。第60回日本レコード大賞受賞曲。
具体的なこの曲の良さについては以前の記事で紹介しています。
この曲は、美しさで完成されたような魅力のある曲です。
ただ、完全なる球体のような曲なので、ある意味印象に残るかと言われたら掴みづらいような感じですね。
この掴みづらさが日本レコード大賞ではあるが、DA PUMPの「U.S.A.」を越えられなかった曲だと思います。
きっかけ
2ndアルバム「それぞれの椅子」収録。
ファン人気最強枠。もうこれは譲れない。
そして、おそらく乃木坂46ファンが選ぶ最強の神曲であろうと思います。
それは、もちろんMr.Childrenの桜井和寿さんが自身のライブでカバーしたことでも知られていますが、やはりそこにはサビのフレーズだったり曲の構成だったりと、純粋にいい曲と思われる中にもたくさんの工夫や耳に引っかかるような特徴的なフレーズがあるのだと思います。
シングル曲ではないのに、いまだに多くの乃木坂46ファンや多くの人々に支持されているこの曲をテト・ペンタはどのように捉えるのでしょうか。
君の名は希望
5枚目シングル。
乃木坂46らしさを決めた曲であり、乃木坂46の原点と言える曲。
1stシングル「ぐるぐるカーテン」から4枚シングルを出していますが、やはりアイドルの王道ということで、正直当時最強だったアイドルのAKB48との違いは何か、公式ライバルだからこその迷っていた期間があったと考えられます。
そしてこの曲は少し曲のあるような曲のなのですが、このピアノ中心のメロディーと少しクセのある曲の展開といった現在のイメージとしての乃木坂46の曲というステレオタイプの原点を構築した曲です。
少し「きっかけ」と似ていると言われ、歴史を知らずに聴かせるので、そういう意味では評価されにくいのではないかと思いますが、やはり評価どうこうっていうよりも、乃木坂46らしさを知るという意味では外せない曲になるでしょう。
ただ同じ分野での最強ライバルである「きっかけ」と一緒に聴くので、評価は低そう。
My rule
作詞:秋元康、作曲:藤田卓也、編曲:藤田卓也
19枚目シングル「いつかできるから今日できる」カップリング曲。
この曲の良さについても、以前の記事で紹介しています。
この曲はカップリングでありながら、ダサかっこいいを素で行くような魅力を持っています。こういうダサかっこいい曲がヘキサの好みなんだろうなぁとますます実感します。
特にこの曲のサビやイントロのメロディーやコード進行は、少し耳に残るような、特徴的なサウンドになっているので、面白い曲だと思います。
ただ、このダサかっこよさはテト・ペンタとは価値観が違う部分なので、どう評価されるかというのは気になります。
各曲の感想と考察
※注意
水色がテトの意見で緑色がペンタの意見です。黒がそれぞれの意見を読んだ後のヘキサのコメントです。
裸足でSummer
「すごくシンプルなポップソング。掛け声もシンプルでライブの時にドルオタが乗りやすそう。
それでもラスサビの音階が上がっていくところでリズムが332になるなどのひねりは面白かったです。
歌詞は恐らく恋をした男目線で描かれていると思うが、あまりこういう歌詞を聴いたことがないので結構新鮮な感じでした。」
「だいたい夏の歌ってすごく爽やかな曲調なのに、サビで盛り上がりきらないというか微妙に影のある感じが独特。
1番のAメロのあとにサビに入るかと思ったらBメロが来るのが、いい意味で裏切られた感がある。
A→B→サビ→B→サビ→A→サビ、っていう不思議な構成になってるんですね。
歪んだギターとシンセのアレンジが好み。」
2人ともそれぞれの好みの差はありますが、この曲自体の特徴やこの曲を選んだ趣旨は伝わっているみたいでいい感じの評価ですね。
もちろん、「ガールズルール」や「太陽ノック」など純粋な爽やか盛り上がる系の夏曲もありますが、あえてそうではないこの曲を聞かせたことの意味があってよかったです。
サヨナラの意味
「恐らく感動する曲なんだと思います。ラスサビ転調に引き延ばしなど随所にみられる曲構成で嫌と言うほどわかる。
聴かせてみた企画の聴かされた側初参加である私にとって、感動曲をこれほどまでに一歩引いたところで冷静に聴けるものなんだなというのをしみじみと感じました。」
「イントロのピアノの3・3・2なリズムが好き。
すごく「合唱曲」っぽさがある。Bメロで輪唱になるところとか、(謎の)男性ハモリ・コーラスが入っていて混声合唱になってるところとか。
メロディがすごく綺麗なんだけど、曲としてはいまいち印象に残りにくいかも。」
この曲のなんかいまいち感がヘキサと捉え方が似ていて、やっぱりそうなのかと改めて感じました。ファンへの感動を狙いすぎていることで、なんか逆に冷めちゃうような感じですね。
この企画のあえて文脈がわからない状態で曲を聴くという面白さが新鮮でいいですね。
掴みどころがないっていうのも、その指摘の通りだと感じます。
逃げ水
「イントロのSupersawはうるさいけど、4つ打ちでPluck音をフィーチャーしたサウンドは今風ですごく好き。
メジャーかマイナーか、どっちにもとれるコード進行もダンスミュージックっぽくて好き。
ただサビ前の流れをぶった切るブレイクは正直苦手。
下手くそなMAD動画を見ている気分。
サビ前のブレイクというとおまもりひまりEDのBEAM my BEAMを思い出す。
って誰が覚えてるんだこのネタ。
あれもCD発売当時賛否両論で音飛びなんて言われてたようだけど、こういうあからさまなチャレンジ自体は嫌いじゃない。
アイドルソングとかだとMVとかライブパフォーマンスにも刺激が生まれるだろうし。」
「しっとりめなピアノに鋭いシンセが切り込んでくるのがめちゃくちゃかっこいい。
大げさなくらい抑揚がつけられていて、飽きさせないように工夫されているのかな、とか思った。
ラテン風なアコギが好きだし、2番のエレキのカッティングも好き。
全体的にすごく好き。」
ドビュッシーの「月の光」を差し込むこの曲のチャレンジ精神は認められたものの、やはりこの部分は好みが分かれる部分となりましたね。
そして、それ以外にも大袈裟なくらいの抑揚がこの曲の面白さというのはヘキサとしては新たな発見でした。
せっかちなかたつむり
「(´º∀º`)ファーw
Aメロの節回しはプリーズ・ミスターポストマン等の古のロックにルーツがあるだろう。
サビの転調からどうやって帰ってくるんだろうと思ったら、イントロで浮いていた音階が下がっていくとこに繋がるのかぁ。
確かにこれで強引に転調から戻すことができる。
そして何気にBメロで私の好きなペダルポイントを使ったコード進行が使われていて笑いました。
それから……アイドルソングの闇を見ました。
「な~んだそこに いたから驚いた」のところ、誰が歌ってるのか知らないし名前言われても多分分からないのですが、ゴリゴリにピッチ補正されててめちゃくちゃ笑った。
え?
これメジャーレーベルから出てる曲だよね?
1回聴いただけで気づかれるほどのあからさまなピッチ補正、メジャーレーベルから出てる曲で聴いたの初めてなんだが???
その後も聴いてみると「頭じゃわかってても」のところも不自然極まりないので多分ピッチ補正。
特段どの人が歌がヘタってわけでもなく、ピッチ補正を担当したエンジニアがとんでもなく雑で、しかもそれを修正できない過密スケジュールだったんだろうと想定。
AKBグループの曲制作は作品としてほぼ追求できないほど質よりも時間との戦いの中で行われるってどこかで聞いたことがある。
まさかこんな形で実感することになるとは……珍しいものを聴かせて頂きました。」
「イントロから出てくる謎の男性が癖しかない。
今回聞いた中では珍しく、可愛い路線の明るい曲なんだけど、王道とは違うコミックソング的な感じ。
クラビネットが曲調とマッチしていて、使い方上手いなーって思った。」
この曲のいいところや闇などを書いていて、どれも納得。
特にこの曲が発売された頃はまだまだAKB48の金魚の糞の時代だったので、AKB48グループの特に忙しかった時期だったこともあり、いろんなことが推測できると思います。
その中でも、この曲のメロディーの良さや楽器の使い方の良さについて言語化してくれたので、それはヘキサにとっては発見ですね。
ひとりよがり
「メロウなバラード。
超既視感があるので小一時間考えたんだけど、『ぼくのベストフレンドへ』か『Tiny Star』か『letter song』か『なわとび』ぐらいしか思い浮かばなかった。
一番既視感に近いのは『ぼくのベストフレンドへ』なんだけど、もっとドンピシャなのがあった気がする。ピアノとシンセストリングスのシンプルな上昇進行が最高にダサくて古くさくて好き。
詞としては失恋ではなく別れる選択をしなくてはならなかったカップルの話だと解釈しました。
「夢をひとつ叶えるため」という歌詞として相応しいワードと「私のわがままなのに」というちょっと歌の中で聴くと違和感があるワードをあえて組み込ませるのは作詞者のワザだと思いました。
特に「私のわがままなのに」というフレーズは話し言葉の感覚が強く、それをあえて入れることで「歌曲としての完成度」を捨て「アイドルとしての魅力」を増進させるという方向性を感じ、非常に興味深かったです。
この曲の最後の一節のテンスがいつなのかは解釈の分かれるところだと思います。ファンの歌詞考察班にとっては考えがいがありますね。」
「すごくいい曲だとは思うんだけど、王道すぎると刺さらない、といういつもの悪い癖が発動してしまった。
なんか人が少ないな、と思ったらソロ曲なんですね。
たぶん普通の若者は「こめかみが~」とか言わない。
なんなら日常生活で「こめかみ」というワードを口にする機会もない。」
曲は王道な感じなのに、歌詞がなんか合わないというか、不自然で楽曲に合わないような歌詞でもアイドルっぽさを選択したというテトの分析は面白いですね。そう捉えるんだって感じ。
やっぱりこの歌詞の不自然さというか、曲と歌詞のズレがあるのかなと改めて考えさせられました。
インフルエンサー
「これは聴いたことありますねぇ!
これは改めて音源だけで聴いてみると意外と好きな曲だった。
レコードショップでMVが流れているのを散々見た当時は「まーた大人数でダンスやってんのか」という印象しかなかったので。
視覚に限らず五感って案外邪魔になったりするものです。
これでもかというほどのラテンポップス。
いかにもオタクが好きそうなのですが、それだけではなく、21世紀からじわりじわりと伸び2017年に爆発的に到来したラテンブームを意識していると思うのは私だけでしょうか。
CNCOの登場をはじめとし、レゲトンの流行、様々な有名アーティストのラテン圏とのコラボによって今再び脚光を浴びているラテンビートですが、それを意識してか否か、ナントカ坂グループもそのような曲調が多い気がします。
と言ってもこの曲とサイレントマジョリティーぐらいしか知らないのですが。
このへんの嗅覚の鋭さはK-POPのアーティストにも引けを取らない気がします。
まぁナントカ坂のそれは中森明菜や山本リンダが繰り広げたラテン系歌謡の再生産のような気もしなくもないですが……
歌詞の中では「君がいる場所がわかったら僕には地図になるんだ」がハッとするような一節で面白いと思いました。皮肉もほどほどに効いていそうですごい。
余談ですが、レコードショップで聴いていた時は「イン」フルエンサー(「」内が表拍)だと思っていたのですが、改めて今回聴いてみたらイ「ン」フルエンサーなんですね。面白い節回し。」
「フラメンコギターが印象的で、曲調はかなり好き。
ただ、ブンブンいってるところが最高にダサい…。
イントロがお洒落で格好良くてすごく期待が高まったわけですよ。
その8秒後にブンブンブンブン歌ってるのを聴いたときの筆者の気持ちを考えなさい。(配点:7点)
インスト曲として聴きたいっていうのが正直なところ。」
曲のカッコよさと歌詞のダサさについては共通理解のよう。「インスト曲として聞きたい」というペンタの意見もよく分かります。
ヘキサも実は最初にこの曲を聞いたのは、携帯ショップのテレビでこの曲のPVがループで流されていたからでして、その時にざっくりと聞いたラテン系のメロディーとめちゃくちゃかっこいいアコースティックギターのサウンドでした。その画面を見たら「乃木坂46」って書いてあって、「あの『ぐるぐるカーテン』の!『会いたかったかもしれない』の!あの乃木坂???」(記憶のアップデート放置勢)って驚いた記憶があります。
本当に視覚はあてにならない時がありますね。
意外と耳で聞くだけだと実はいい曲だった!なんてことは本当によくありますね。それが分かるというのは、この企画のいいところですね。
2017年頃のラテンブームに乗っかったのがこの曲なのか、この曲が売れたからラテンブームが広がったのかは議論の余地がありそうですね。ヘキサはよく分かりませんが。
時代や流行は回ると言いますし、80年代に流行した歌謡曲のラテンブームが2017年に再び流行したと考えれば、それはありえる話ですしね。
タピオカも10年くらい前に流行っていたし。
シンクロニシティ
「たぶん自分がすごく好きな曲調。
だけどどうしても好きになれないのは、たぶん情報量が多いせい。
歌詞も詰め込みすぎだし、編曲もトラックを重ねすぎてどれをフィーチャーしているのかわからない。そして、ボーカルを一人にしてほしい(元も子もない)。
Aメロが静かに4つ打ちで始まって、サビでいきなり疾走感のある332のリズムパターンになるのは本当に好き。
これを踏襲してボーカルと楽器をバンドだけにして歌詞をすっきりさせたらWEAVERの『だから僕は僕を手放す』になる。ゆえに本当に好きなんだけどなぁ……
歌詞を詰め込みすぎと感じるのはたぶん複数人で歌っているからだと思う。
これを一節一人にすればずいぶんマシになるのではないか。
どうしても複数人が早口で歌うとズレが生じるし、歌詞が多いとそれだけ補正もかけづらくなるから、どうしようもないんだろうなぁというのは感じた。
改めてアイドルソングの歌割の重要さを分かった気がする。」
「イントロからそこはかとない洋楽感がする。
というかShut Up and Danceにしか聴こえなくなってしまった。↓
歌が入るとちゃんと(?)J-POPになるから不思議。
ポップなんだけど明るすぎないダンスナンバーで好き。」
歌詞の詰め込みすぎは確かにあるかもしれないですね。
大人数で歌うという性質上本当に一つ一つの音を合わせるのは大変だと思うので、1人で歌うということの良さが出る歌かもしれないですね。
イントロからAメロにかけてのギターのフレーズのカッコよさや洋楽感があるというのは感じていたのですが、本当に似ている洋楽を提示してくれたのは本当に勉強になります。
きっかけ
「純粋にいい曲だと思いました。
扱っているテーマからも、KEIさんの『Track』を思い出した。
ただ聴いているだけで横断歩道の真ん中で立ちすくむ一人の人間像が浮かび上がってくるのは純粋にすごい。
サイレントマジョリティーでも感じたけど、秋元康は日本人特有の(クソデカ対象)周りに流される性質に警鐘を鳴らすもう一人の自分を、東京の街並みに連想される交差点や横断歩道を使って表すのがすごく上手いと思う。
一度MVに冴えないオッサンを起用して交差点をロケーションにして一曲作ってほしい。もうあるのか知らんけど。
どこにでもありそうな曲だけどなぜか心に突き刺さってくる、そんな曲。いいですね。」
「好き。自分でもちょっと意外ながら、めちゃくちゃ気に入ってしまった。
王道というか正統派な曲ではあるんだけど、なぜか天の邪鬼が発動しなかった。
サビの「決心のきっかけは」のあたりのメロディに少し癖がある感じがして、 そこが王道過ぎなくていいのかも。」
「決心のきっかけは」というフレーズは確かに印象に残りやすい引っかかりやすいフレーズですね。
この曲の良さについて理解してくれたのかなと思います。
秋元康氏の歌詞について、交差点や横断歩道を使って周りに流されることを注目させて警鐘を鳴らすようなメッセージは、乃木坂46や欅坂46などから何度も語られているテーマであり、そのようなメッセージを描くのが非常に上手いですよね。
「制服のマネキン」も乃木坂46の初期の曲ですが、「制服」というテーマから縛りや周りに流される没個性について訴える曲なので、この曲についても合わせて考えたいですね。
君の名は希望
「曲調自体はシンプルな4つ打ちのアイドル歌謡なので特にコメントはないかな。
歌詞が何やら物語仕立てなのでそっちに注目して聴いてました。
雰囲気から小学生か、夏服だと解釈しても中学生くらいかなと思っていたら、「こんなに心が切なくなる恋ってあるんだね」という一節が来て「お前は恋の何を知っとるんじゃ……」となってしまった。
もし高校生ぐらいだとしたら、透明人間って呼ばれてるってそれガチの陰湿ないじめじゃないですか……
いや小学生でも言われたら傷つくけど……
ちびっこと高校生の「やーい透明人間」は重さが全く違うから……
切なくなる恋……の一節を無視すると私にはぼくのなつやすみ的な世界観がみえて、恋というよりも、異性にドキドキする心を初めて感じた少年の話のように感じました。」
「王道すぎるときの天の邪鬼が再来いたしました。
すごくいい曲だとは思うんだけど特徴がない…。
綺麗にまとまりすぎていて、引っかかるものがないのが個人的に残念。
イントロのピアノがサヨナラの意味と似すぎてる。」
やっぱり懸念していた他の曲の下位互換みたいなイメージが出てしまいました。
まあしょうがないですね。
発表された年も含めてアイドル歌謡なのはそういうものですね。
ただ、乃木坂46のステレオタイプのイメージを形成した曲としての綺麗さやまとまりがあるのかなと思います。
My rule
「曲調からは嵐の『Lotus』あたりを思い出しました。
- アーティスト: 嵐,Soluna,作田雅弥,100+,alt,櫻井翔,佐々木博史,石塚知生,iiiSAK,ha-j
- 出版社/メーカー: ジェイ・ストーム
- 発売日: 2011/02/23
- メディア: CD
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曲の題材における「雨」万能説。
雨なのに傘もささずに走り出す曲、二割増しでカッコよく聴こえる説。
たぶん私がたんに雨が好きなだけだと思います。
サビのコード進行が特に好きなんですけど、イマイチ乗れない。
この曲だけではなく全体的に言えることなんですが、リズムトラックの音色(おんしょく)が異様にダサく感じる。
これは好き嫌いの問題かもしれませんけど。
Aメロ前のピアノの高速アルペジオはめちゃくちゃ好き。」
「すごく惜しいなと感じた曲。
曲もメロディも綺麗だしスピード感もあってかっこいいのに、間奏の昭和歌謡みたいなギターがめちゃくちゃ浮いて聴こえる。なんならギターが台無しにしている感じすらある。
16分で下降→上昇するピアノのフレーズがところどころに入ってくる感じとかかなり好きなんだけど、どうしてもこのギターだけは良いと思えない…。」
曲としてのカッコよさは好意的に捉えてくれたと思うのですが、リズムトラックがダサかったり、間奏のギターがダサかったりとその部分についてはウケが悪いですね。
このダサさは完全にヘキサの好みのダサさではあったので、その部分では価値観の差異なのか、それともヘキサの感覚がおかしいのかって感じですね。
コード進行は確かに特徴的でカッコ良くていいですよね。ただ、そのコードに乗せるメロディーが確かに盛り上がらないなぁと思いますね。
好きな曲ランキング
テトの場合
1位 ひとりよがり
基本歌う人は少なければ少ないほど好きなので(今回の企画の意味)。
超ありがちなシンセストリングスのバラードなんだけど、それが好き。
完全に胎教レベルで「好き」って刷り込まれてる曲調でした。
2位 逃げ水
浮遊感のある(平べったくない)4つ打ち、大好き。
サビのコード進行もちゃんと今風っぽくていい。
正直、ドビュッシーがなければダントツの1位でした。
3位 インフルエンサー
『きっかけ』と迷いました。
多少刷り込みの効果もある気がする。
Aメロ前半の声ネタもいい味を出していると思う。
ペンタの場合
1位 逃げ水
2位 きっかけ
3位 シンクロニシティ
全体的な感想
聴いていて気に入る曲があるかが心配だったけど、杞憂でした。
特にランキングに入れた3曲はもし自分のミュージックプレイヤーに入れるとしても嫌じゃない曲で、これからもたまに聴いていこうと思いました。
今まで乃木坂46と言われれば、ヒラヒラしたロングスカートを靡かせて大人数で頑張って踊るアイドルという視覚的情報が大きかったのだけど、それが払しょくできたこと、それだけじゃないというのが今回私の胸に刻まれました。
もちろん、売りとしてはダンスによるところが大きいのだろうけど、そこをあえて耳の情報だけで判断するのはすごく難しくまた貴重な経験だったと思います。
今まであまり秋元康の最近の歌詞を聴いてこなかったのだけど、初めて聴いてみるとすごく刺さる部分もあったりして面白かったです。
・めちゃくちゃ明るくてハッピー!!みたいな曲がないのが意外だったけど、乃木坂ってそういうものなのかな。AKBと同じ感じかと思ってた。
・結構好みな曲調なのに一部癖が強かったりして、好きになりきれない曲があった。
・ピアノ始まりの曲が多すぎて、ワンパターンに感じてしまうかも。今回は6/10がピアノで始まる曲だった。ただ、それが乃木坂らしさに繋がっているんだとしたら、ファンが求めるものを提供するという点で正しいのかも。
・歌詞の言葉選びなんかですごく「歌わされている感」があったりする。10~20代の本人らは絶対にそんな言葉を使わないよな、みたいな。
・AKB系列との違いがなんとなくわかった気がするので、それだけで十分すぎるくらいの収穫。
おわりに
今回は、テトとペンタに乃木坂46の曲から10曲を選んで聴かせてみました。
本当であれば、たくさん聴かせたかったし、もっとマイナーだけどいい曲もあったのでたくさん聴かせたかったのですが、やっぱり時間の関係や労力の関係で断念しました。
この曲も入れたほうがいいとか、「この曲がないじゃないか!」ということに関してのクレームは一切受け付けません。
今回は強制的にテトとペンタに乃木坂46を聴かせてみたのですが、ヘキサが思っていたよりは好意的な受け止め方でよかったです。
もう少しけちょんけちょんにされるだろうし、もう少し否定的な見解を示されるだろうと思っていたので、少し安心しました。
しかも、様々な視点から文量の多いコメントを書いてくれたので、本当に改めて感謝しています。
また次もこういう企画を通して3人の音楽の知識や意見を深められたらいいなぁと思います。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
(ヘキサ)