こんにちは。
南條愛乃さん推しのヘキサです。
絢瀬絵里ではなく南條愛乃さん推しなのでご注意。ちなみに、μ'sのキャラの中の推しは絢瀬絵里なので誤解しても全く問題ないです。
いつも当ブログの記事を読んでくださり、ありがとうございます。
久保ユリカさん推しのテトです。
なぜまず最初に推しの声優を示すのか。ちなみに星空凛ちゃん推しです。
また、テト執筆部分はこのように緑色で表示させていただきます。
ほぼ1年前になりますが、ペンタに対する実験記事として以下の記事を書きました。
当時はこんなのほんと誰が読むんだよ?と思っていましたが、じわじわと検索での順位を獲得し、今や当ブログの多くのアクセスを集める看板記事に成長しました。
オタクじゃない人間にオタク曲を聴かせるのってわりかし需要があるんじゃね?という安直かつ純粋な脳死的発想で今回第2弾を行いました!
今回の対象はラブライブ!の無印です。もちろん、μ'sをはじめ、ユニット曲やソロ曲、さらにA-RISEといったところも対象になります。
これらの曲を全てペンタに聴いてほしいのはラブライブ!のオタクとして切なる願いではありますが、ペンタもそこまで暇ではないので、テトとヘキサが16曲に絞って(絞り切れてるとは言っていない)ペンタに聴かせたら、どんな反応が返ってくるのか?というのを検証していきます。
ちなみに、今回のこの企画は前回同様ヘキサが企画発案して、ヘキサが執筆していますが、テトの方がノリノリで、めっちゃ意気揚々とノッてきて、テトが主導で曲選考が行われたので、「もはやテトが執筆しろよ!」と思ったというのは秘密。
ごめんて。
ペンタってどんな人?
ということで、毎度のことですが、16曲も興味のない曲を聴いてくれて、しかも丁寧にコメントまで付けて返してくれるペンタについてみなさんに紹介します。
マジでキレたところを1度も見たことない菩薩のような人間です。今回のような企画は2度目ですが、嫌な顔一つせず、ちゃんと企画に対して丁寧にコメントをくださっているので、本当に頭の上がらない人間の手本のような人間ですね。あと、インディーズのバンドからメジャーの邦楽、洋楽まで幅広く音楽を嗜む、三度の飯より好き音楽が好きな人です。
そんなペンタが執筆した記事はこちら。
選定の経緯
今回の企画について、ヘキサよりもテトの方がノリノリでしたね。
ヘキサはライバーの端くれではありますが、実はテトもラブライブ!を愛するライバーの1人です。
テトが書いたラブライブ!の記事はこちら。
ラブライブ!サンシャイン!! 3人組ユニットの楽曲考察 - テトたちのにっきちょう
Aqoursが表紙!SHEL'TTER #46 SUMMER 2018 special edition レビュー - テトたちのにっきちょう
μ'sの方が好きなはずなのに、Aqoursの記事ばっかりやな…
テト!μ'sの考察記事待ってますよ!
そんなライバーのテトが、今回の企画を発案してすぐにノリノリというレベルを超えて、マジでウキウキとした様子で、キラキラとした瞳で曲を選定して、ヘキサにメッセージを送ってくれたので、そのメッセージや文章から、ヘキサは本気度を感じざるを得ませんでした。
前回を指をくわえてみてたほど羨ましかったからね
なので、曲の選定はほとんどテトです。
ヘキサが語る必要なくない?
まあ一応この記事は責任持ってヘキサが執筆するので、テトの受け売りが多くなりますが、責任を持って自分の言葉で語ります。
曲を選定するにあたって、選定理由をテトに聞くと、「〇〇枠はコレで~」みたいなのがすでに決まって、その枠組みの中で議論することを強いられたので、そういう意味では1曲ずつ深い議論をした上で選定することができました。
ラブライブの楽曲は本当に幅が広く、挑戦的な楽曲もあり、また数も多いので……16曲という制限の中で、ジャンルによる枠を設定し選出していくことでジャンルに富んだ選定ができるのではないかと考えました。
ラブライブ!の〇〇枠はコレみたいな議論って、ライバー同士でもなかなかできない議論なので、非常に興味深く、ヘキサもこの議論を通してラブライブ!の曲について造詣が深まったのではないかと考えています。
ということで、前置きが長くなりましたが、次から1曲ずつ、選定した曲の解説です。
毎度のごとくでのお願いにはなりますが、この16曲を選曲したのはテトとヘキサの独断と偏見になります。
「この曲が入ってねぇじゃねえか!」「この曲も神曲だろうが!」という意見に対してはガン無視しますのでご了承ください。
16曲の選曲とその理由
LONELIEST BABY
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南條愛乃さん推しのヘキサのイチオシ曲。DVD購入特典の曲ということで知っていらっしゃる方が少ない曲だとは思うのですが、すごく耳にとって幸せな楽曲です。
ギターのフレーズがまず細かいカッティングが多用されており、すごく耳触りがいいというか、聞いていてリズムを感じられるし気持ちいい音になっています。またイントロのギターの部分もカッティングではないですが、すごくかっこいい音を鳴らしてこの曲を引き立てているのも魅力ですね。
その上でサビの部分では「大好き!大好き!」が繰り返されるなど、繰り返しが多くて一発で「あっ好きっ!」ってなってしまう構成をしています。
そしてヘキサの推しポイントとしてはギターソロ終わりの圧巻のCメロ。曲の構成としてはサビと同じなのですが、南條さんのソロパートで「大好き!大好き!」と歌ってくれる場所があります。南條さんの歌がうまいし、声がいいというのは自明ですが、その声で「大好き!大好き!」と歌ってくれている部分は本当に1オタクとしてキュン死にしてしまいそうになります。
ゴリゴリのカッティングが映える良曲ですね。
選定の裏話として、最後までこの曲とShangri-La Showerとどっち入れるか迷っていて外そうとしたらヘキサが推していたので「入れよう!」という話に。
個人的に2番が終わってからの聴きドコロが絶え間ないのですがここでは割愛。ぜひ実際に聴いてみてください。
そんな曲を推しとか全く関係のないペンタはどう評価するのでしょうか?
タカラモノズ
スカ×アイドル枠です。
ってか、アイドルソングとしてスカを取り入れた曲というのは非常に珍しいのではないでしょうか?と思うくらい貴重な一曲です。邦楽のメジャーのジャンルにてスカを出して売れている方って東京スカパラダイスオーケストラくらいしかいないのでは?と思うくらい、日本ではあまりスカというジャンル自体が浸透していないですよね。
スカは裏拍のリズムが肝になるので、しっかりと裏拍を抑えつつ、リズム感が曲に出るように歌ったり演奏したりする必要があるので、裏拍を取るのが全体的に苦手な日本人には向かないとまで言われていますね。
そんな中、スクフェスのCMの曲として使われる大事な曲にスカを取り入れて、μ'sが果敢に新しいことにチャレンジする姿勢を見せてくれた曲という意味で非常に大事な曲だと思います。
本当に、スクフェスの大々的なCM展開にスカというジャンルで挑戦してきたのはすごい。
裏拍メインのスカのリズムに合わせてとにかくベースラインがかっこいいと思うこの曲ですが、ペンタはどのような評価を下すのでしょうか?
ありふれた悲しみの果て
南條愛乃さん推しヘキサの推薦枠その2ですね。そしてμ's曲のバラード枠です。
バラード枠としては「I'll smile for yours」とかかよちんの「なわとび」とかもあって悩みどころなのですが、あえてこの曲を選びました。
理由としては、ヘキサの推しの南條さんが歌っているというのは大いにあるのですが、それよりもバラード曲があまり得意ではないヘキサでも好きになれるバラードのかっこよさを味わうことができる曲だからです。
ABメロは落ち着いて丁寧に一つ一つ言葉を紡ぎながら曲を紡ぎながら丁寧に進行していくのですが、Bメロ終わりからサビにかけてだんだんと盛り上がり、サビにて感情を爆発させたかのように、でも取り乱しているわけでもなく丁寧さを残しながら盛り上がっていくこの曲は何度聞いても飽きないし、何度聞いてもかっこいいなぁと感じます。
ギターソロがものすごくカッコいい。
曲調自体はすごく好みなのですがエリーがそんなに好きじゃないのでヘキサの推薦枠と相成りました。
前回の「隣に…」があまりにも普通という評価を受けて後悔したため、その反省を生かして、ヘキサのかっこいいなぁと思う感覚を信じて入れてみましたが、ペンタはどのような評価をするのでしょうか?
Snow halation
μ'sを語る上でこの曲は外せない1曲です。μ'sの曲の中でも絶大な知名度を誇る曲であり、各方面の方から神曲であると絶賛されている曲です。
ってか、2ndシングルがこれって控えめに言ってヤバくないですか?
2ndシングルなので、μ'sのプロジェクトが発足してからすぐの曲でありながら、アニメの2期の中でも一番盛り上がる名シーンと言われているところで使われて(名シーンにこの曲が使われたのか、この曲が使われたから名シーンになったのかという議論はここでは避けておきます。)アニメからのファンにも絶大な影響を与えた曲ですね。
歌詞もいいのですが、この曲の魅力はアコースティックギターの音色がなんとも言えない「切なさ」(歌詞の中に登場する意味)の繊細な表現をしているという点が特に優れています。アコギソロの部分の決して華やかで目立つようなものではないが、でも美しくて少し切なく感じてしまうような聞き入り方をしてしまうソロがあり、その後一気に曲が終盤で盛り上がるAadd9の使い方も非常に素晴らしいです。
コード進行も全体的にadd9やsus4などの取り入れ方が素晴らしく、非常に凝った作りになっています。
名曲ですね。選出しないはずはない。
「届けて 切なさには……」の詩を初めて聴いた時にゃやっぱり畑亜貴はやべえなと思いました(語彙力)
9thコードのオンパレード。オタクは9thコードが好き。
そんなμ'sの神曲中の神曲を、ラブライブ!を知らないペンタはどのように捉えるのでしょうか?
僕らのLIVE 君とのLIFE
μ's全体曲枠。μ's全員で歌っている曲の代表といえばアニメのオープニングとなった曲も有名であり、非常に知名度もありますが、この曲こそ全体曲枠にふさわしいのではないかと考えました。
まずはデビュー曲であるという点。μ'sがこれから活動を始めるという名刺配りのような曲としてμ'sの全体像が捉えられるように作られていることですね。
次にこの曲は王道のアイドルソングのような形にはなっていますが、実はBPM216とBPM200を超えた恐ろしい速さで曲が進行しているという特異性が挙げられます。めちゃくちゃ速い。だからライブとかでコールを入れる時も他の曲に比べてめちゃくちゃ速いコールを入れる必要があります。
言わずと知れたμ'sの原点。
疾走感のあるBPMとシンプルな振り付け、歌割りはまさに正統派アイドルソングですね。
めちゃくちゃ速い曲を聴かせてペンタはどういう反応をするのでしょうか?
どんなときもずっと
全体曲枠2。こちらはED曲から選びました。先ほどのぼらららがOP曲枠みたいな位置付け(実際はOP曲じゃないけど)なので、ED曲枠も必要ですよね。
ミディアムテンポで、王道の進行をしている曲の一つです。ってか周りの曲が変なのばっかり選びすぎてるって説が濃厚クリームチーズなのでこういう曲も選ばないと全体のバランスが取れないでしょって思います。
「きっと青春が聞こえる」と迷いましたが、2期の思い出補正と、Bメロの進行の流れがテクニカルで好きなのでこちらを選びました。
アニメを見ていた人からすればアニメが終わったクールダウンということで、ED曲とアニメ映像は脳内でセットになっていますが、ラブライブ!を知らないペンタはもちろんアニメのことなんか知るはずもなく、この曲をある意味純粋な耳で聞くことができるので、どういう反応をするのでしょうか?
soldier game
ラテン×アイドル枠。
ラテン調のリズムにバンドサウンドとキーボードなどの音が足されて、ノリノリで情熱的でも少しサウダージ(哀愁的なイメージ)を感じるような曲になっています。
ってかこういうラテン調の曲の感想や印象を書くときになんとも言えない哀愁とか物悲しさみたいな日本語にないような表現をするときに「サウダージ」って言葉は便利だよね。
「サウダージ」で有名なポルノグラフィティもいくつか有名なラテン調の曲を出しているのですが、ヘキサからみた印象としては「サウダージ」よりも「Love, too Death, too」の方が印象が似ているかな?と思います。
ポルノグラフィティが好きなペンタならば少しは刺さるのではないかと考えつつ、でもペンタはどういう反応をするのかというのは気になります。
基本的に真姫が歌ってる曲ってダンサブルな曲が多い気がする。
ベースラインがカッコよすぎて何も言えなくて…冬
微熱からMystery
リリホワ枠。 ってかリリホワの悪夢枠。
リリホワの悪夢についてはこちらの記事参照。
昭和歌謡をメインにしつつもファンからもオタクからも評判があまりよろしくなかったリリホワですが、その中でもヘキサは好きな1曲。
安定のダサさと曲の展開のイメージ通りな感じにアイドルソングを加えたコテコテな感じがなんといってもたまらないですね。
ヘキサがこの曲を好きな最大の理由としては、ギターの弾き語りが似合うと思うからです。ヘキサは一人でたまに趣味程度にギターを楽しんでいる(下手の横好き)ので、たまにラブライブ!の曲とかも弾いてはニヤニヤしているのですが(ガチキモオタ)、この曲を弾いたとき、すごく弾き語りに似合うというか、ギターで弾いていて雰囲気がめちゃくちゃ似合っていたという印象があります。ダサカッコいいって感じ?
だから今回もリリホワ枠として推薦したのですが、凛推しのテトは正直リリホワの曲に良い印象を抱いていなかったので、「まあなんでもいいよ」という感じでテキトーに決まってしまったという裏事情があります。
うん、正直、リリホワ枠はなんでもいい
これが最先端の昭和歌謡アイドルやでえ!
ちなみに私はB面の方が好きです。がB面の曲を推すのもなーと思い除外。
こんな曲ですが、ペンタはどういう印象を抱くのでしょうか?ってか我々がそんなに推せていない曲をペンタに聴かせるってのもどうかとは思いますが、まあリリホワ枠なので許し亭許して。
Love wing bell
ミュージカル×アイドル枠。
ミュージカル枠といえば映画での印象(ハロ星やハテナなど)の印象が強いが、曲としてミュージカルっぽい作りになっている曲の中で1番聞き応えがある曲といえばLWBだと考えました。
ってかこの曲を選んだのが凛ちゃん推しのテトなので、この曲が入るのは自明だったと言わざるを得ない。
ミュージカルのショーチューン枠。
完全に思い出補正です。凛ちゃん推しなのでね。仕方ないね。
実際の結婚式でも流す人がいるくらいラブライブ!の曲の中で一番結婚式に流すのに適した曲だと評価する人も多いですね。
まあヘキサみたいなキモオタに結婚という言葉が現実になるのはイギリスのネス湖にネッシーが出現するオッズよりも高いオッズがかけられると思います。レスターFC優勝の時のオッズ(5000倍くらい?)と一緒くらいな気がします。まああの一件があってからイングランドプレミアリーグの優勝予想オッズが一気に控えめになった傾向がありますよね。
そんな曲をペンタはどう評価するのでしょうか?
ダイヤモンドプリンセスの憂鬱
BiBi枠。BiBiのデビュー曲にして最高傑作。
そもそも、BiBiは「華やか系モデルユニット」としてのコンセプトを持ち、そのコンセプトからそういう感じの曲が出るのかと誰もが予想していたが、その予想を覆す衝撃のデビュー曲です。
曲の雰囲気は90年代のテクノポップを想起させるような感じの曲になっています。華やか系モデルという感じではなく、夜のディスコという雰囲気の曲ですね。
そしてこの曲をヘキサが最高傑作だと考える理由は曲の良さもそうですが、歌詞の良さも含まれています。この曲の歌詞をヘキサなりに解釈してみると、「どんな美少女にも闇がある」ことを歌っています。華やか系モデルというコンセプトを持ったユニットがデビュー曲で「華やかな美少女にも闇がある、闇があるからこそ華やかでいられる」というメッセージを発するのは大きな衝撃です。またこういう歌詞を表現できるのは作詞家としての畑亜貴さんの最大の強みであり、それが遺憾無く発揮されています。
だからこそ、曲の雰囲気もどことなく闇を感じさせるダークなイメージの曲に仕上がっており、夜のディスコという闇の中で輝くようなイメージで捉えられる曲に仕上がっています。
超ダンサブルナンバー。個人的に振付はシンセソロの部分でゴリゴリなダンス差し込んでほしかった。今回の企画ダンスまっっったく関係ないけど。
この曲をペンタはどのように捉えるのでしょうか?ヘキサはある意味一番評価が気になる曲です。
No brand girls
パンクロック×アイドル枠。ってか、ライブの盛り上がりソング枠でもあります。
完全にポップパンク。
ライブでも盛り上がる曲なので入れるしかないよね! という判断です。
μ'sのライブを語る上では絶対に欠かすことのできない大定番のコールソングです。オタクたちで「Hi!Hi!Hi!」と叫ぶ姿は圧巻です。
曲もポップ感とパンクロック感を絶妙に合わせたような決して軽くもないんだけど重くもない、ゴリゴリのパンクロックでもなければポップスの要素もちゃんとある、その絶妙なラインを捉えたかっこよさを持った曲です。
ゆうてアイドルソングはアイドルソングであり、コールや盛り上がりに重点が置かれるこの曲なので、ペンタはどのように評価するのでしょうか?
Shangri-La Shower
テトがμ's楽曲の中で一番好きな曲。
とヘキサの前で熱く語った後日、
ブログのためにテトが神曲と申しているShangri-La Showerをめっちゃ何回も聞いて、コード解析アプリを使って神曲が神曲である所以を探しているのだけれど、頭がチンパンジーな私にはちょっと理解できない。有識者教えて!
— デュナミス (@Dunamis_keitai) 2019年2月21日
ヘキサのこのようなツイートを見かけてしまったのでちょっと長文で語らさせてください(限界オタク)
ちなみにまだ聴いていない方はぜひフルで一度聴いてみてください。真っ新な状態での第一印象というのは大事です。
まず、この楽曲は純粋なる4つ打ちのエレクトロであり、BPMは133。エレクトロハウスのBPM128とトランス・ダブステップなどのBPM140の間を取った、イイトコ取りなテンポ。まずここがいいんですよ。踊っていて疲れないくらいのはやさであって、しかもこの曲は緩急のつけ方が物凄くはっきりしているんですよ。それは1番でいうとBメロの
「……大胆なファンファーレ奏でる 作ろうね……」(μ's『Shangri-La Shower』作詞者・畑亜貴、2014年発表)
の「『作ろ』うね」の部分を境にしてです。それ以前のAメロはまったりした踊りやすい曲調でありながら、「つ・く・ろ」の2拍332リズムによってそれ以降盛り上がっていきキメッキメの曲調になっていきます。ちなみに332のリズムはメロディラインにおいてはナントカ坂46グループにおいて多用され、またWEAVERの『だから僕は僕を手放す』など楽曲全体のリズムにフィーチャーされることもある、ホッピン感が増す個人的に好きなヤツです。
また、キメキメの曲調に関してはBメロ最後の部分、またサビの「Dancing, Dancing, Dance my beat...」の部分においてシンコペ、いわゆる食いがあざといぐらいに多用されているのがその所以でしょう。それらのシンコペとオケのキメが交互にくることで、不規則なノリが奏でられています。例えばライブコンサートに行ったとして、そこで知らない曲がライブで披露されたときにノれる曲とノりにくい曲があると思いますが、この曲は後者の最たる例でしょう。それぐらい、不規則なキメのオンパレードソング。小生こういうの大好き。
リズムだけではなくコード進行も相当個人的にツボ。
まず1番の始まり、Aメロはイエスタデイ進行から始まります。あのビートルズの名曲『Yesterday』からとってそう呼ばれているコード進行。簡単に説明すると、
|Ⅰ|Ⅶm7 Ⅲ7|Ⅵm|
という進行で、|Ⅶm7 Ⅲ7|という、1小節の中でいったん下降してその後すぐ浮上する切なさを醸し出しながら平行調の|Ⅵm|に着地するのが特徴的な進行。ですがあまりにも特徴的なので使うと分かりやすい進行でもある。そこを、この曲は
|ⅣM9|Ⅰ|Ⅶm7-5 Ⅲ7|Ⅵm|
と1小節めに別のコードを入れて1小節分ずらしてイエスタデイ進行を入れることによって、さりげなく美味しい形で利用していると感じます。そしてその後すぐにクリシェ進行。オシャレですね~。
そしてAメロ後半の「ピークを越えてる」の「る」から後の部分。約1小節で4回コードが変わっていますが、ここがまたいいんです。先日TV番組の関ジャムにてオーイシマサヨシが「禁断のコード進行」というものを紹介されていましたが、まさにこれで、一気にコードをまるっきりそのまま半音下げていくことによって、推進力がありながら不思議な感覚が生まれるという、オーイシ氏も触れていましたが昨今のアニソンのトレンドとなっているものです。ギターで作曲していると指をそのまま隣に移すだけなので脳死でやってしまうこのコード進行、自分もよくやりますが使いどころを間違えなければめちゃくちゃキマる進行であり、この曲も例に漏れず聴きドコロポイントの1つとして聴いてほしいところです。
そしてサビのコード進行はいわゆる王道進行・J-POP進行ともいわれるものですが、後半にはまたまたクリシェ進行が登場し、揺らぐところは揺らぎながらまっすぐなところはまっすぐ、というイイトコ取り精神がここにも表れています。
歌割もいいんですよね。星空凛(CV:飯田里穂)の「声が大胆なファンファーレ奏でる」ですが、ここの歌い方マジで天才だと思います。自分が凛ちゃん推しなのもあると思いますが、ピアノや楽譜では表せない微妙な音の外し方ができる人の歌がものすごく好きなので、ココは本当に大好きですね。最近はピッチ補正ツールでなんでも楽譜通りに修正できるようになりましたが、こういう部分は無くなってほしくないですね。
すべてを総合して考えてみると、この曲ってたぶん元はガッツリロックだったというか、生楽器をフィーチャーしたロック編曲でもいけるような曲だと思うんですよね。そこを、できるだけシンセや打ち込みに差し替え、それが最大限に上手くいった曲だと思うのです。その点がギターソロのシンセとのツインにも表れていると思うし、そういう冒険もしながら良質なアイドルポップに仕上げているのが感動するんですよね。長文になってしまいましたが、それくらい自分にとってのツボが盛りだくさんという感じで、熱く語ってしまいました(照)
曲全体の雰囲気としてはとにかく煌びやかで華やかなアイドルの曲としてまとめ上げているというのも一つ大事なポイントですね。こんな小難しい曲ですが、ペンタはどのように反応するのでしょうか?
Private Wars
A-RISE枠。完全にタイトル詐欺。
実はA-RISEも聴かせてました(笑)ってやつですね。まあでもμ'sを語る上でライバルであるA-RISEを外して語ることはできませんよね。
A-RISEも個人的には欠かせない。
曲調としてはハウス。
アニメではスクールアイドル黎明期のスーパースターとして描かれるA-RISE。
「A-RISEの曲まじでかっこいい曲ばっかで正直一番曲に恵まれているなぁって。μ'sよりも曲がいいから、あの世界線に自分がいたらμ'sじゃなくてA-RISE推してたわ。あれがμ'sの物語だからしょうがないけど」ってテトが言ってました。
ちなみにヘキサはA-RISEなら「Shocking Party」推しなのですが、正味どっちでもいいってかどっちもいいって感じですね。どっちも推せる。曲の傾向としてはテクノ系というか、でもバブルのテクノじゃなくて2010年代のテクノって感じがしますよね。
ペンタはこういうテクノ系の曲のアイドルソングをどのように評価するのでしょうか?
Love marginal
Printemps枠。ユニット曲ラストです。
リリホワの悲劇でもなく、神曲が集められたBiBiでもなく、良くも悪くも囲まれて目立たなかったユニットです。そんなパッとしないPrintempsの中ではあり得ないレベルで最強と言っていい、マジで神曲だろと思う曲がこれです。ユニット曲の中では1曲ずつで見たら最強なんじゃないかと思いますね。(語彙力のNASA)
あっおい待てい。Printempsこそ捨て曲がない神曲ばかりの神ユニットだから(オタク論争勃発)
Printempsはほんとに捨て曲がないので迷ったけど、原点のこの曲をチョイス。
アコギソロ→Cメロ→ラスサビの流れ、いつ聴いても鳥肌が立つ。
この曲はもうなんか曲と詞が描く切ない雰囲気がなんともいえないくらい悶えるというか、そのサウダージとも言えるし、哀愁もあって切ないけれども少しの明るさもある、繊細な気持ちの描き方としてはここまで完璧な曲は他にはないとヘキサは考えています。
「秘密抱えて窓にもたれた」なんてワードセンスを一番最後に持ってきて曲が終わるんですからね。歌詞の良さといい曲の良さといい、アコギやエレキのかっこよさといい、本当にこの曲を語らずしてユニット曲を語れるか?というくらいの神曲です。
まあでもペンタにはそんなことを知る由もなく聞くわけですから、どういう反応をするのでしょうかね?
そういえば、シカコの単独ライブでこの曲が披露されていましたよね。
勝手にオタクで誌上討論してごめんなさい。こういうのは公の場じゃなくて個人同士で勝手にやってろと言われそうですが、まあそういうのも含めてご愛嬌。
ぶる~べりぃ♡とれいん
今回のみんな大好き地雷枠兼電波枠。
ペンタが電波系の曲や作ったような萌え声で歌うのが嫌いなのは前回の検証でわかったし、今回も控えようとテトに何度も訴えました。
個人的にこの曲をバッサリこき下ろすペンタが見たいだけ(ドM)
それならしゃあないよね。という事で案の定ペンタがバッサリこき下ろしました。
こんなに結果が見えてる検証嫌だなぁ。
開始1秒、上がりきってないレの音にディレイがかかっただけで「うっ」となる曲。
曲調自体は10年前のコテコテアニソン風味。「妹忘れちゃおしおきよ」をなぜか思い出すのはたぶん曲調とキーと作詞者が合致しているせい。
after school NAVIGATORS
地雷枠2兼ヘビメタ×アイドル枠。
これも先ほどのベリトレと同じ未来が見えるのではないか?というデジャヴ感はありますが、ペンタはなぜかベビメタが好きというギャップ萌え的な一面があるので、これはワンチャンそういう捉えられ方をされるのではないか?という希望的観測があります。
この枠については、ヘキサは「LOVELESS WORLD」を提案したのですが、テト曰く「一辺倒で捻りがない」とこき下ろされました。
(心の中で「お前がこき下ろすんかい!」と思った人は素直に挙手してください。ちなみに先生はそう思いました。)
歌詞の内容はともかく、曲の進行や展開としては非常に凝った作りになっており、次に来るメロディが予測するのが難しいくらいにいろんなギミックが入ってるアイドルポップのようなヘビメタというのはなかなか斬新ですよね。それこそベビメタっぽくて。
ノリが一本調子ではなく展開が目まぐるしく変わる、楽しく頭を振れるこの曲を選びました。
色々とこの曲はおかしいので電車の中で聴いてはいけません。
ということで、ベビメタ好きのペンタはどういう反応をするのでしょうか?
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結果と考察
ここからはお待ちかねのペンタの反応です。「」内がペンタのコメントで、それにヘキサが一言付け加える形式です。曲の前に◯をつけたのがペンタが気に入った曲だそうです。ペンタ曰く「全体的に好みの曲が多くて丸だらけになりそうだったので、とりあえず半分の8曲までにおさえました」とのこと。
どの曲に◯をつけてどの曲を高く評価したのでしょうか?
◯LONELIEST BABY
「ポップネスに全振りしたファンク、ギターのカッティングが好き」
結構狙いがハマった感じでヘキサは大満足です。
・タカラモノズ
「ベースのフレーズが良い、曲自体はそこまで好みではないかな」
スカがダメだったのか、アイドルソングとしてダメだったのかは要検証ですね。ベースがかっこいいのは確か。
◯ありふれた悲しみの果て
「しっとり激しいダークさがすごくかっこいい、Janne Da Arcを思い出した」
ヘキサとしては意外な曲、大穴ダークホースちゃんが現れましたね。ヘキサは結構好きなのですが、この曲の感じを好いてくれるのは嬉しいですね。
◯Snow halation
「細かい事は抜きにしていい曲だと感じる、アコギのソロが絶妙に切なくて好き(なんだけど、どうしてもポルノのカゲボウシとかぶるのは内緒)」
アコギソロのカゲボウシ感はちょっとヘキサとしては意外なコメントですね。予想外。
◯僕らのLIVE 君とのLIFE
「わりと好き、ライブ映えしそう、Bメロとかドラムの音作りが独特、要所で入ってくるピアノがいい」
ライブで聴きたいのにもうμ'sは解散してしまった…ということは自分で弾けばいいのでは???(迷推理)
・どんなときもずっと
「いい曲、コールアンドレスポンスとかライブで盛り上がりそう、歌詞が目標に向かっていく感じで、ぼくの中でのラブライブ!のイメージに合致してる」
側から見たラブライブ!のイメージってこういう感じなんだ!という認識ができたのはヘキサとして大きな収穫ですね。
◯soldier game
「すごく好き、メロディがいい、ベースがかっこいい」
この曲もベースラインが凝ってていいですよね。
・微熱からMystery
「分かりやすく絶妙な昭和感はきらいじゃないけど、「へい!へい!」は流石にダサすぎない…?」
そんなペンタに朗報です。この「へい!へい!」の部分、振り付けまでもダサいんです!ダサすぎてダサい。もう救いようがないですね。
・Love wing bell
「すごくウェディングソング、なんか王道すぎて刺さる部分がなかった」
やっぱ王道は刺さらないって前回も学んだはずなんだけどやってしまいましたね。まあしゃあない。
◯ダイヤモンドプリンセスの憂鬱
「ダークさがあってかっこいい、シンセの音作りとかフレーズとかが面白い、地味にカッティングも良い」
この曲のダークさの良さをわかってくれたのはとっても嬉しいですね。地味なカッティングも注目して味わってくれたみたいなので、本当によき。
・No brand girls
「アイドルソングとパワーポップが上手く噛み合った感じで圧倒的な爽やかさ」
この爽やかさ、ライブだったらもっといいのに!もうライブで見れないのが残念すぎますね。
◯Shangri-La Shower
「イントロがかっこいい、めちゃくちゃ良質なポップスという印象、ギターとシンセでツインソロ(#とは)みたいになっているところが好き」
この曲の難しいギミックのかっこよさを捉えてコメントしてくれたのはテトの狙い通りというべきでしょうか。
・Private Wars
「曲自体はK-POP風味(?)で現代的でありつつ歌メロは歌謡曲感もあって面白い、わりと好き」
曲のK-POP感とメロディーの歌謡曲感というコメントが的を射すぎてて、すごく秀逸なコメントですね。納得。
・Love marginal
「随所でHR/HMっぽさがあるんだけどやっぱりポップス、アウトロのギターソロがかっこいい」
あくまでポップスですからね。まあギターの良さを感じてくれて、こちらとしてはまずまずの及第点か。
・ぶる~べりぃ♡とれいん
「開始1.5秒であっ無理…てなった(ちゃんと最後まで聞きました)、声質というか歌い方がぼくにはまだ早かった」
テトのお待ちかね。完全に狙い通り。
◯after school NAVIGATORS
「歌詞は置いておいて曲はすごく好き、とってもヘビメタしてる、全体的にBABYMETAL臭がすごい」
このベビメタ感を理解してくれて、曲の良さを評価してくれているので、地雷枠としては一安心です。
ペンタが気に入った神曲ベスト3
ここからはペンタの原文ママで気に入った曲を3位からランキング形式にしてもらいました!
3位:LONELIEST BABY
めちゃくちゃ踊れるファンクって感じですごく良かった
終始鳴っているカッティングがキレッキレで気持ちいい
特にイントロのギターが好き
インストで聴いていたい
2位:soldier game
ちょっとファンク風味でありつつ、ラテン調でどこか暗さのある感じが好き
カッティングも好きだけど、それ以上にベースがかっこいい
バッキバキの音作りでのスラップが最高
サビのメロディが好き
そこはかとないポルノグラフィティ感
1位:ありふれた悲しみの果て
A・Bメロの静かさからのサビで爆発する感じが好みすぎた
1番のサビに入るところがめちゃくちゃかっこいい
ボーカルがすごく上手くて歌モノとしても今回で一番良かった
ダークで激しめの曲調にピアノやストリングスが入ってくるところとかJanne Da Arcを思い出す
完全に「こういうのが好きなんだろ?」って狙われた気がする
ペンタの全体的な感想
・選曲をぼくの好みに寄せてきた感はあるけど、アイマス曲のときと比べて全体的に好きなタイプの曲が多かった
・生楽器主体な曲の比率が高い印象
・ギター(特にカッティング)がかっこいい曲が目立つ
・曲調が豊富で聴いていて楽しい
・バンドサウンドの曲でも掛け合いの感じとかを聞くとアイドルソングなんだなと感じる
(・曲自体とは関係ないけど全体的に音圧上げすぎで聴き疲れする)
おわりに
今回はラブライブ!を知らないペンタにμ'sを聴かせてみたということで、1年前のブログの記事に対して再アプローチしつつ、新しい発見もできました。
前回のアイマスの経験があるので、ペンタの好みを見定めつつ、ラブライブ!のまとめができるような曲選考ができて、ペンタも好みの曲が多くてよかったと言っていたので、選んだ側としても嬉しく思います。
そして、ペンタが1番好きな曲、つまり神曲として選ばれたのは綾鷹でした「ありふれた悲しみの果て」という、テトもヘキサも予想だにしなかった大穴がホームランを飛ばしましたね。全く狙ってないよ。マジで。これは完全に予想外ですが、ヘキサの好みの曲が選ばれて非常に嬉しく思います。
ってかμ'sの曲って言ってるのにソロ曲が選ばれちゃったというのは気にしない気にしない。
やっぱりラブライブ!を知らない人は偏見を持たずに聴けるので、アニメとかの思い入れがない分、曲の良さ、音楽の良さをちゃんと評価してくれます。それは本当にラブライブ!をよく知るヘキサのような人間からすれば貴重な意見だと思うし、これによってまた新たに曲の良さを開拓することができるので、非常に考えさせられるいい機会だったなぁと思います。
テトは今回初めて「ペン聴か」(○○を知らないペンタに聴かせてみた)に参加させていただきましたが、やっぱり面白いですね。知らない人に「この曲オススメだよ!」と聴かせるのではなく、「この曲どう思うよ?」とフルで聴かせてみて正直に感想を返してくれるのはすごく新たな発見があるし、価値観の押し付けもないし、貴重な機会だと思います。
ペンタのばっさりこき下ろす姿も見れたし、いや~、好きですねぇ!(スキゾー)
また別の企画もできたらいいですね。
そういえば、ラブライブ!もSpotifyでストリーミング配信されていますよね。もしよければストリーミングでラブライブ!の曲を聴いてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
(ヘキサ)