こんにちは。テトです。
昨今は家にいながら新曲を聴けるストリーミングサービスが出てきて、便利なことこの上ないですよね。
その中でも特に有名なのが『Spotify』と『Apple Music』。これら2つは数多くのユーザーがおり、それぞれ人気になる秘訣があります。
今回は、Spotifyを3年、Apple Musicを1年使ってきた私が、1ユーザーとして独断と偏見で徹底比較してみたいと思います!!
はじめに結論!
まず最初に結論から示します。
・PCがWindowsOS且つPCで音楽をよく聴く人 or 好きな音楽を新しく発見したい人 → Spotify
・音楽を聴くのはもっぱらスマホな人 or CDで取り込んだ曲をよく聴く人 → Apple Music
です!
以下、細かく見ていきましょう!
Spotifyのメリット(Apple Musicのデメリット)
UIが軽い
Spotifyを使っていると思うのが、とにかくアプリが使いやすい。それはPCでもスマホでも同じ。
これはSpotifyを使い始めたときはこれが普通だと思っていたのですが、Apple Musicを使い始めて、iTunesで音楽を聴こうと思ったときに痛感しました。
iTunesがめちゃくちゃ使いづらい。
ためしに、アプリを起動しアーティスト名で検索して特定のアーティストのプレイリスト(Spotifyだったら"This is ○○"、iTunesだったら"はじめての○○")を聴くのに何秒かかるか計測してみました。
iTunesは全体的にもっさりしていて、時折固まったりします。自分はこの点がめちゃくちゃ嫌で、個人的にiTunesで音楽を聴く気になれません。
macOSのPCはiTunesがなくなったみたい(? Macユーザーじゃないのでよく知らない)なので、この問題はないと思います。その後のアプリできっと音楽を聴く用に作られたものが聴きやすくしているのでしょう。
しかし、WindowsユーザーはどうやらiTunesを使い続けなければならないようです。CDから取り込んだ音楽ファイルをiPhoneなどのApple端末に入れるにはiTunesを使わなければなりません。なんとかしてiTunesのもっさり感を改善してほしいですね。
レコメンドが秀逸
Spotifyは、音楽をよく聴く人にとって"痒い所に手が届く"サービスを実現しているといえます。
Spotifyでは、曲、アルバム、アーティスト毎にそれぞれ別で自分のライブラリに追加することができます。
・曲を追加すれば「お気に入りの曲」へ、
・アルバムを追加すれば「アルバム」へ、
・アーティストをフォローすれば「アーティスト」へ、
それぞれ(ほぼ)独立して追加することができます。
(お気に入りの曲を追加するとそれが含まれているアルバムが追加されるなど、完全に独立はしていません。一昔前はアルバムを追加するとその中の曲すべてがお気に入りの曲に追加されてめちゃくちゃ使いづらかったですが改善されました)
面倒に思うかもしれません。しかし、このようにいい感じで独立していると、レコメンドの質や聴きたい曲へのリーチが上がります。
Spotifyには"My Release Radar"、Apple Musicには"New Music Mix"という、自分の好きなアーティストがどんな新曲を出しているかを確認できるプレイリストが毎週作られます。
ためしに自分のものを紹介してみます。
これが自分のMy Release Radar。これは自分がフォローしているアーティストが新曲を出したときにここに表示されます。ゆえに、Spotifyにおけるアーティストフォローは「新曲が出たときに聴いておきたい」というアーティストにおこなっておけばいいのです。基準が明確。
対して、Apple Music。
これに表示されている中で、私が興味あるアーティストは、AqoursとYOASOBIとヨルシカだけです。
それ以外全然興味ないのに、表示されてしまっている。
なぜ、全く興味ないものがレコメンドされてしまうのか。推測するに、Apple Musicは聴けば聴くほどレコメンドの質が上がっていくのだと思われます。このアカウントが何を再生したかのみを判断材料にレコメンドを行っていく。逆に言えば、Apple Musicを使って曲を聴きこまなければ自分好みのレコメンドはしてくれないのです。
そうした判断材料がないうちは、J-POPのメジャーシーンで且つアカウントの年代に合致する曲(上のNew Music Mixリストはいかにも私と同年代の人が聴いていそうなやつばかりです)が表示されるんだと思います。これはかなり使う人を選ぶと思う。
また、Apple Musicにはアーティストをフォローするなどの機能はなく、曲を追加するかのみです。曲を追加したらアーティストにもアルバムにもそれが反映される。中には「別にアーティストが好きってわけじゃないけどこの曲好きなんだよな」っていう曲もあると思うのですが、それを追加するとApple Musicはアーティストなどにも表示されてしまうのでアーティスト表示が煩雑になる。
それは百歩譲ってよいとして。
自分はApple Musicでそんなに音楽は聴いてないものの、追加した曲はそれなりに多くあります。自分が持ってるアルバム、Spotifyで出会って好きになったアーティストの曲を全て追加していました。なので、ライブラリにはすごくたくさんの情報があり、プレイリストを自動的に作る時の判断材料はたくさんあるはずです。それでも。
Apple Music的には「パーソナライズされたミックス」らしいですが、私GReeeeNとかSEIKINとか全く聴かないんですよね。むしろ苦手ぐらいなんですけど、平気でレコメンドしてくる。パーソナライズされたプレイリストでもこういう全く関係ないところから全然好きじゃない曲を入れられてくると正直気が休まりません。
本当に使う人を選ぶと思います。Apple Musicは新しい音楽との出会いが常にありますが、Spotifyはニッチな自分の好みを永遠に満たしてくれる。そんな感じです。
Apple Musicは例えるなら自分の部屋でリラックスしてたら自分と全然違うタイプの人がいきなりグイグイ話しかけてくる感じ。それが退屈しなくて好きだっていう人も絶対いるとは思うんですけどね。Spotifyは普段は自分の部屋でゆっくりしたり気の置けない友人と喋ったりして、「よし、今日は頑張ってみよう」って日に街に繰り出して知らないパーティに参加する(→"Discover Weekly"や"Daily Mix"、"冒険プレイリスト"を聴く)という使い方ができる感じ。これはもう完全に好みだと思います。
Spotifyは自動的にSpotifyが作ってくれるプレイリストが充実していて、自分に合った聴き方ができる時点でApple MusicよりもSpotifyに軍配が上がると思います。
知り合いの今聴いている曲がわかる
Facebookの友達を連携したり、アカウントを検索してフォローしたりするとその人が今聴いている曲がPCアプリの右端に表示されます。(消すことも可)
ちっちゃなSNSみたいなものですね。これがあるからどうこうってわけでもないんですが、あぁ今音楽聴いてるんだなとか、こういう曲好きだったのかとかいろいろわかります。表示されている曲名、アーティスト名、アルバム名などすべてリンクになっていてクリックすれば飛んで自分も聴くことができます。
別にこの機能があって得したことがあるわけではないですが、眺めていて結構面白かったりします。
今はSpotifyで音楽聴いてること知られたくないなとか、再生してる曲明かしたくないなってときは"プライベートセッション"に簡単に切り替えることで知られずに済みます。
Apple Musicのメリット(Spotifyのデメリット)
ローカルファイルと融合できる
Apple Musicの最大かつ随一の長所。それは、CDなどから取り込んだ自分のファイルとApple Musicで追加した曲を一緒に表示・管理できる。その一点に尽きます。
これはApple Music以外では(恐らく)未だ実現できていない機能かと思います。それはSpotifyも同様です。Spotifyの"インポート"機能は「ローカルファイルを取り込むことができる」とは名ばかりで、flacもm4aも対応してないわ、インポートしてもお気に入りの曲一覧にしか反映されないわ(アーティストやアルバムには反映されない)で、果たしてこの機能を満足に使っている人がどれくらいいるのだろうかという出来。これは2年前の「spotifyを1年使ってみて…勧める理由とこれからの音楽の期待」という記事でも心が叫んでいる。今も叫びたがってるんだ。
それに比べて、Apple Musicのローカルファイルとの適合性は本当によくできています。
iTunesに曲を追加すると、Apple Music(またはiTunes Match)加入者だけの特権である"iCloudミュージックライブラリ"に自動的に曲がアップロードされていきます。この"iCloudミュージックライブラリ"とはいわばクラウドストレージのようなもので、そこにアップロードしておけば勝手に自分のiPhoneでも聴けるようになるというもの。
つまり、CDなどで取り込んだ曲をiPhoneでも聴けるようにするために、今まではiTunesに曲を取り込んでからiPhoneと同期して、容量がいっぱいだったら削除して……と煩わしい作業が、iTunesに曲を追加するだけで終わるという神機能。
いつでもどこでも好きな時に、端末の容量を気にせず聴くことができるし、出先での通信制限が気になるようなら家でダウンロードしておけば安心。
しかも、ライブラリのアーティストやアルバムには、Apple Musicで追加した曲と合わさってCDから取り込んだ曲も表示される。
これは本当に壮観ですね。このためだけにApple Musicに加入する価値はあります。
Apple Musicでは曲は探さず、主にライブラリから聴きたいアルバムを選ぶ毎日、という人には向いていると思います。
ちなみに、スマホがAndroidでもApple Musicのアプリを使えばここで挙げた機能はすべて使えるらしいです。
ビデオが見られる
いわゆるおまけサービス的な立ち位置ですが、ビデオが見られます。
海外アーティストで乗り気な人はライブ映像など公開していますが、日本のアーティストはざっと見た感じYouTubeでも見られるのばっかりですね。
料金プランの差
SpotifyとApple Music、2つに料金プランの差はほぼありません。Spotifyの方がプランの種類が1つだけ多いです(2人が楽しめるDuoプラン¥1280/月)。
古い記事だと「Spotifyは2か月分お得になる年額プランがない」というところもありますが、最近対応したようです。
値段も変わらない。料金での差はないといえます。
ふりかえり
ここまで述べてきて、最後にもう一度結論を振り返ろうと思います。
・PCがWindowsOS且つPCで音楽をよく聴く人 or 好きな音楽を新しく発見したい人 → Spotify
・音楽を聴くのはもっぱらスマホな人 or CDで取り込んだ曲をよく聴く人 → Apple Music
Spotifyはプレイリストがとても充実していて、アプリも使いやすく、音楽サービスとしてとても完成度が高いです。また、iTunesをPCの音楽再生アプリとして使うにはちょっとな……という人にもオススメ。
対してApple Musicはローカルファイルとの適合性が最高。CDで取り込んだ曲をメインに聴きながら、たまにサブスクの曲も聴きたいんだよなという人にオススメ。
どちらも3ヶ月無料でお試しできるので、まずはお試ししてみるのもいいと思います。
テトは……
……さて、私はSpotifyを3年間、Apple Musicを1年間利用してきました。どちらも利点があって、できることなら両方使い続けていたいと思っています。
しかし、さすがに両方に毎月980円払い続けるのはアレにも思えてきたので、どちらか片方を解約しようと思います。
テトが解約するのは……
Apple Musicです。
確かに、ローカルファイルとApple Musicの曲が両方表示されるのはかなり良かったです。しかし、どうにもiTunesの使い辛さに慣れないのです。PCで音楽を聴こうと思って、iTunesを開こうとは全然思えないのです。結局SpotifyとMusicBee(音楽再生アプリ)を開いてしまうし、これではApple Musicに加入している意味がないなと思いました。
これからは、PCではSpotifyとMusicBee、スマホではSpotifyで音楽を聴き、CDから取り込んだ曲はDropboxにアップロードしてCloudBeatsで聴こうと思います。
ということで、Apple Musicに加入しているのもこれでひとまずは最後になりそうなので、最後に比較記事を書いてみたのでありました。
この記事がどなたかの役に少しでも立てばいいなと思います。