こんにちは。テトです。
今回は、12/12(土)にオンラインにて開催された『LiSA "ONLINE LEO-NiNE"』に参戦した感想を綴っていきます。
※本記事はセトリ等ネタバレを含んでおります。
きっかけ
私がLiSAのライブを観るのは今回が初めて。
今回のライブの存在を知ったきっかけは、Instagramのストーリーの広告でした。
ライブ数日前にその広告を見て、「へぇ~」と思い、そのまま別のストーリーをぼんやりと眺め続けた後、ふと、
「LiSAのライブ、観るか」
という感情になりました。
そこからは脳死でチケットを買い、当日を迎えました。3800円という絶妙にお手頃な価格設定も寄与していたのは間違いありません。
とは言え、私はそれほどLiSAのファンではなく、加えて鬼滅の刃でLiSAを知った人でもありません。あえて言うなら私がLiSAを初めて知ったのは2010年、Girls Dead Monsterのボーカルをしていた時で、現在の鬼滅人気で初めてLiSAを知った人に対して古参アピをするには絶好の立ち位置にいます(古参ぶるな)。
今でも私の音楽を構成するアルバムの1つとして『Keep the Beats!』がありますし、ソロデビューしてからもシングル曲はそれなりに聴いていたので、ここらでLiSAのライブを初体験してみるかという運びになりました。
こういう時にオンラインライブって便利。
当日
開演が20:00~ということもあって、夕飯を先に済ませるのにちょうどいい時間でした。この時間から始まるのってリアルライブだとなかなかないですよね?
そして定刻通り、ライブが始まりました。ライブにありがちな絵本調のストーリーアニメ映像でスタート。ネイティブな英語語りに日本語字幕。リスニングテストばりにキレイな英語だなぁ……とどうでもいいことを思う。
マコトシヤカ
1発目からブチ上がるこの曲。田淵さん節が随所に感じられるこの曲、大好き……
舞台はあくまでライブらしいステージ作りにこだわらず、骨組みむき出しのスタジオ感あるものとなっていました。カメラワークもかなりグリグリ動いていて、音作りも割とドライなものになっていたので、MVでも観ているかのような気分になりました。そして何より特筆すべきは、それを信じ込ませてしまうLiSAの歌唱力。「これ……生で歌ってるよな……?」と思わせてしまうほどの完成度。これは言葉を失ってしまう……
Catch the Moment
勢いそのままに2曲目へ。私が2018年、spotifyで一番聴いた曲。この曲が聴けただけでもう満足なんですが、まさか2曲目で来てしまうとは……既にボルテージは最高潮。
晴レ舞台
ミディアムテンポで爽快感のある曲。オクターバーを使ったギターリフが印象的でした。こういうロックもいいなぁ。
曲が終わった後の衣装替えの瞬間もカメラに映っていました。そして、MCへ。LiSAさんに対してカッコいいというイメージを持っていた私ですが、意外と可愛い感じもあるMCでした。
エレクトリリカル
最初に振付の説明を挟んで行われたのがこの曲。ダンサーを従えハンドマイクからマイクスタンドに変わって披露されました。イントロが流れた瞬間に「あっ好き……」となり後で調べたら堀江さん編曲でした。知らなかった……
曲の雰囲気に合わせて8bitゲーム風のネオンの映像が表示されていました。
愛錠
雰囲気が変わって落ち着いたバラードへ。指がすらっと長くて綺麗でいいなぁ~ということを考えていました。
わがままケット・シー
前曲が終わると、ワンカメのままおもむろに衣装が変わり、そのまま歩いて次のステージへ。ビジョンの上に寝っ転がりながら歌声を披露していました。ちらっと米津さんの『でしょましょ』を思い出した。
とはいえ、寝っ転がりながら歌うのって相当大変ですよね。でも、映像を見なければ寝ながら歌ってるとは全く分からないぐらい、まるで音源か?ってくらいブレがないので、言葉を失ってしまうくらい恐ろしい……。
unlasting
気づくと床だけだったビジョンがハコ型になっており、コンテンポラリーなダンサーが乱入。サビが流れた瞬間「この曲知ってる!」となりました。
cancellation
バラード3連が終わり、一変してヘヴィな曲調へ。ライトの逆光の中、カメラに背を向けながらの披露。いや本当に、事前に完成されたMVを流してるのかってくらい、カメラワークやセルフフォーカスが超カッコいい。
まぁ、この曲に関しては音は別録りかもしれませんが、でもMCもなくぶっ通しですから。
赤い罠(who loves it?)
この曲は始まり方がとにかくめちゃくちゃカッコ良かったというか、私のツボにド直球で射し込んできました。ドラム→ベース→キーボード→ギターと順番に入ってくる感じがめちゃくちゃ好きなんですよね。私のバンド時代を知っている人はなんとなあく分かってくれると思います。
炎
おもむろに火が灯り、披露されたのはもちろんこの曲。期待にもれない名曲ですね。
紅蓮華
続いて披露された鬼滅繋がりのこの曲。文句なしでカッコいいですね……。
play the world!
舞台が変わり、ハンズクラップに乗せてPABLO氏と叫ぶ情熱的な曲。サビでハモる情動的なラインがすごくカッコいい。
Rising Hope
ここで満を持してこの曲。この曲のめまぐるしく曲調が変わるのがすごく好き。
ADAMAS
リフが特徴的なこの曲。Rising Hopeに続けてこれと、かなり究極終末感溢れてる。観た者はブチ上がる他ない。
ハウル
「ラスト、あなたに届ける曲です」と流れてきたのは4つ打ちでピアノが爽やかなこの曲。ワンカメで今まで様々な曲を披露してきた舞台をおさらい的に渡り歩いていく。この曲の「諦め悪く生きてる」という歌詞が、特にこのご時世、心にしみる。
そして最後の「もっと最高な未来が私たちに待ってますように」というLiSAからの言葉に幾分か救われたような思いがして……ライブはエンディングを迎えました。
感想
最高に濃厚な80分間でした。
今回、ほぼぶっ通しで次から次へと歌が披露されたので、聴いている私からしても休む暇がありませんでした。
もっと長く観たかったというのはあるかもしれませんが、次も観たいし、その時は生で観に行きたいですね。
そして、今回のライブは音作りからカメラワーク、舞台に至るまで、あくまでリアルライブの形を模倣しない、枠にとらわれないライブとなっていました。
ステージや客席をあえて作るなどリアルライブを意識し観客に疑似体験させようと試みるものもあれば、客席は作らず、まるでMVかと思わせるような凝った演出で楽しませるものもあり、程度の差はあれど最近の配信ライブの形はこの2つに分けられると思います。
前者では、Aqoursや虹ヶ咲の配信ライブが挙げられます。
後者は、ペンタの参戦したBillie Eilishの配信ライブや先日の斉藤朱夏のYouTubeライブなどが挙げられます。
そして、今回のLiSAのオンラインライブは後者であるといえるでしょう。これまでのリアルライブとは違った形での演出で演じることにより、新たな発見や魅力が生まれ、またさらにリアルライブへの渇望を感じることになります。
激動の2020年の締めくくりとなったこの時に、LiSAさんの笑顔とパワフルな歌を聴けたこと、そして2021年に向けて、年越しに希望を感じさせてくれたことが何よりも嬉しい。自分も頑張っていこう、そう活力が湧き出てくるようなオンラインライブでした。