こんにちは。
圧倒的にお久しぶりすぎるペンタです。
気づけば前回の更新から1年が経とうとしております。
ここまで何も書かないっていうのは我ながらちょっと引きますね…。
もはや1年ぶりに記事を書こうとしている自分だいぶえらいのでは?という気すらしてきます。
という恒例の挨拶は置いておいて、今回は配信ライブのレポ的なものを書いていきたいと思います。
今回参戦したのが、Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)の"WHERE DO WE GO? THE LIVESTREAM"というライブです。
ビリー初の配信ライブ&ぼくとしても初の配信ライブ視聴ということで、期待と不安が入り混じっていましたが、結論から言うとめちゃくちゃに満足度の高いライブでした…!
以下、当日のセトリとともにライブを振り返っていきたいと思います。
当日にいたるまで
正直なところ、もともとはビリー・アイリッシュのライブを観に行くつもりとかは全然ありませんでした。
曲とかはほんと好きなんですが、ぼくの中での扱いが完全に海外スターなので、ライブに行くという選択肢が出てこなかったという感じです。
チケットもめちゃくちゃ高そうだし…。
ただ、たまたまネットの音楽記事か何かでビリーが配信ライブを演る、と目にしまして、速攻でチケットを申し込んでしまいました。
なぜかそのときは一切の迷いがなかったですね。
ノリと勢いって恐ろしい…。
あとは、当ブログでもテトが配信ライブのレポを書いていて、配信ライブもなかなかよさそうだなーと思っていたのもあります。
当日
そもそもこのライブは、ビリーが開催中だった北米ツアーが新型コロナウイルスの影響で開催を断念せざるを得なくなったことから、STAY HOMEで参加できるように企画されたものです。
自宅にいながらにして海外アーティストのライブをリアルタイムで観られるのは素晴らしいのですが、ライブが開催されるのが、現地時間基準なんですよね。
今回のライブは、ビリーがいるLAの午後3時からスタートとなっていました。
現地の人からすればかなりちょうどいい時間ではありますが、日本時間だと午前7時開演となります。
日曜日の午前7時です。
果たしてその時間に起きてライブを観られるのか、というのが一番の課題でしたね…。
がんばりました。
bury a friend
一曲目はbury a friendでした。
真っ赤な背景の映像で、いきなり不穏な雰囲気を漂わせますがそこもビリーらしいです。
初っ端ということで、アップテンポな曲を選んできたのかなという感じですね。
ステージにいるのはビリーと兄のフィニアス、そしてドラマーのアンドリューの三人だけなのですが、実際にはコーラスなどを同期で重ねているため、原曲にある音はライブでもほぼ使われていますね。
ビリーの影がモンスターのように映る演出があったんですが、アイディアがよすぎて最高でした。
you should see me in a crown
そして2曲目はyou should see me in a crownです。
巨大なクモの映像を背景に、ときにはクモと対峙しながら歌っていました。
MVに登場するクモを、ライブでも取り入れた演出ですね。
Billie Eilish - you should see me in a crown (Vertical Video)
不気味さが癖になる曲です。
サビで踊りながら歌うのがとても印象的でした。
そして、この曲はドラムの音がめちゃくちゃかっこよかったです。
原曲と違い、ライブということで生ドラムなのですが、こっちのほうが好きかもしれない、ってくらいにかっこいいドラムサウンドでした。
my strange addiction
この曲は、暗いながらも狂気じみた不思議な明るさのある曲です。
ライブでは余計にその感じが出ているように思いました。
ビリーの兄、フィニアスはこの曲ではギターに持ち替えて演奏をしていました。
原曲よりもギターが目立っていて個人的にはかなり好きです。
この曲が終わると、事前に選ばれたファンの映像がリアルタイムで背景に映し出されました。
オンラインだからこそ、ファンとのつながりを大事にしている印象を受けます。
ocean eyes
ocean eyesでは、背景に水の流れというか海を表現した映像が映し出されているのが印象的でした。
コーラスが本当に綺麗で、包み込まれるような浮遊感があります。
リバーブの切れ際までしっかり聞くことができるのは配信ライブならではの特権ですね。
途中で手を掲げてシンガロンを呼びかけるシーンがあり、改めてライブであることを感じました。
xanny
ビリーたちが完全にスモークで隠れる演出があり、再び姿を表すとベンチに座っている状態からxannyが始まりました。
配信ライブだと、観客に何を見せて何を見せないようにするか、という点が自由自在なのでそこを上手く使っているなーと思いましたね。
原曲通りに両サイドからオクターバー&トレモロのかかったような声が聞こえて、それでいて演奏や歌は生なのがすごく新鮮な体験です。
ビリーの曲はASMR的な、ちょっとゾワッとするような音使いだったりするのですが、イヤホンなどで聴くことのできる配信ライブとの相性がすごくいいように感じます。
絶対に生ライブでは味わえない感覚ですね。
ところどころのピアノは明るくてハッピーな感じなのに、救いようのない雰囲気の曲で、絞り出すような歌声にめっちゃ泣きそうになりました。
再びスモークの演出があり、ここでちょっとMCが入りました。
「ライブストリームは初めてで楽しいけど、やっぱりみんなが恋しいよー」といったことを伝え、次の曲に移ります。
i love you
次の曲はギター一本と歌のみのi love youです。
このギターのアルペジオ、原曲ではあまり気にしていなかったのですがすごく綺麗ですね。
シンプルだからこそ、しっとりとした曲の良さが際立ちます。
ilomilo
次のilomiloでは、i love youとは打って変わって軽快なビートで曲が始まりました。
軽快な、とはいってもやっぱりビリー・アイリッシュなので、なんとも言えない暗さも漂います。
海中にいる映像で、魚の群れやサメ、さらにはFall Guysに出てきそうな謎のキャラまで泳いでいるのがなかなかシュールで面白かったです。
曲の最後にビリーが巨大なサメに飲み込まれる演出があってかっこよかった(小並感)。
No Time To Die
このNo Time To Die、実はこれまでちゃんと聴いたことがなかったんですが、めちゃくちゃいい曲でした。
ほんと名曲。
やっぱりそのアーティストのいろいろな曲に触れられるのがライブの良さですね。
ビリーの曲には珍しい壮大なアレンジで、なんとなく映画っぽい曲だなーと思いながら聴いていました。
そしたら、やっぱり映画の主題歌だったみたいです。
2021年公開予定の007/ノー・タイム・トゥ・ダイという映画らしい。
007はあんまり興味ないですが、ビリー・アイリッシュが主題歌って点だけで気になりますね…。
when the party's over
次のwhen the party's overでは、イントロから重厚なコーラスが流れます。
もうめちゃくちゃしっとり。
本日随一のしっとりさだったと思います。
それに合わせてか、演出もビリーが一人で椅子に座っているだけというもの。
シンプルだからこそ、ビリーの泣きそうな歌声がめちゃくちゃに刺さりました。
all the good girls go to hell
先ほどのしっとりさから一転して、アップテンポなビートのall the good girls go to hellです。
この曲ではフィニアスはベースを持っていたのですが、ゴリッゴリのベースラインがめちゃくちゃかっこよかったです。
ビリーが髪を振り乱して踊る場面もありました。
また、曲の終盤ではフィニエスとビリーが並んでいるシーンがあったんですが、なんかもう絵面がかっこよすぎました。
これはカリスマですわ…って感じです。
MC
今回のライブで一番MCとしての時間をとったのがこのタイミングです。
NO MUSIC ON A DEAD PLANETという言葉が背景に映し出され、大統領選挙への投票を呼びかけます。
"Worlds are dying. And people are dying. Trump is the worst."というメッセージとともに、特に若者に対してメッセージを伝えていました。
日本ではアーティストが政治的な発言をすると批判されることも多いですが、18歳のビリーが自分の意志をもってこういった発信をしているのが印象的でした。
everything i wanted
そんなMCを挟んだ後、ファンの映像を背景にeverything i wantedが始まりました。
トレモロのかかったピアノがそこはかとなく切ない雰囲気になりますね。
直前のMCでは世界を対象とした話をしていながら、この曲では非常に私的な歌詞が歌われています。
おそらくそのギャップも意図したものなのではないでしょうか。
my future
次のmy futureでは、ステージが森になるという演出でした。
比較的明るめの曲調ではありながらしっとりと曲が進行していくのですが、途中でドラムが入った途端に雰囲気がガラッと変わりました。
細かい刻みにのせて、何かを決意したような力強い歌声になります。
わりと囁くように歌う印象の強いビリーですが、改めてその歌声の幅と歌唱力の高さを感じました。
「今日は楽しすぎてあっという間だった。いつまでこんな状況が続くかわからないけど、いつかまたステージで会えるといいな。」と語り、最後の曲に移ります。
bad guy
最後は念願のbad guyでした。
ぼくがビリー・アイリッシュという存在を知ったのがこの曲で、彼女の曲の中で一番好きなので、ライブで聴けてよかったです。
黄色を基調とし映像で、スポーツカーが走るなど明るい雰囲気の中、めちゃくちゃ楽しそうに歌っているのが印象的でした。
原曲ではドラムなどは打ち込みなのですが、生ドラムと生ベースによるbad guyは最高にかっこよかったです。
生バンドバージョンみたいに、公式で音源出して欲しいレベルでした。
ドロップでは照明が真っ赤になり、非常に妖しい雰囲気で曲が終わりました。
一曲目のbury a friendも真っ赤な映像だったので、一周した感がありますね。
全体の感想
記事の冒頭でも書いたとおり、非常に楽しくて大満足のライブでした!
配信ライブ初参戦で、楽しいのかなーと半信半疑だったのですが、配信ならではの映像表現は素晴らしいですね。
従来のライブの代替というよりも、配信でしかできないライブ体験を提供しようとしているのが感じられました。
また、音質の良さというのも配信ライブの強みじゃないかな、と感じました。
生ライブだと、大音量で迫力はあるのですが、会場や席によっては音のバランスが悪かったりして微妙な聞こえ方をしてしまうんですよね…。
それに対して配信ライブでは、視聴環境さえ整っていれば、常にいい音で聴くことができるというのは大きいですね。
今回のライブは1時間弱と比較的短めではありましたが、曲数としては13曲と決して少なくはありません。
MCにあまり時間を割かないこと、一曲ずつが短めなことなどが影響しているのかなと思います。
また、配信ライブならではのさらなる良さが、リアルタイム視聴後にもまた見返すことができる点ですね。
今回のライブは、24時間視聴できるので何回も楽しむことができます。
すでに2回はフルで視聴してしまいました。(この記事を書くのにも非常に役立ちました)
これからも配信ライブが開催される機会は多いと思うので、いろいろなバンドやアーティストのライブなど観てみたいなと思います。
ペンタ