こんにちは。
あまりお久しぶりではない(当社比)ペンタです。
この前テトとヘキサと3人で遊んでいるときに、どんなブログ記事を書いたら面白いか、みたいな話になりました。
そこで出たのが、「ペン聴か」はあるけどテトやヘキサに聴かせてみたってやってないよね、という意見。
これだ!となりまして、ぼくがヘキサに聴かせるとしたら何かなー、と考えたのがこのインストバンドというものです。
インスト音楽にあまり馴染みのないヘキサがどんな反応をするのか、とても楽しみですね。
↓過去の「ペン聴か」はこちら↓
- ヘキサについて
- 15曲の選曲とその理由
- bohemianvoodoo / Adria Blue
- rega / endoor
- ADAM at / MONOLITH
- 虚弱。 / 哲学者の論破
- toconoma / relive
- fox capture plan / RISING
- SANOVA / Cloud9
- SHEENA / John Ryan's Polka
- Manhole New World / kokage
- jizue / sister
- toe / むこう岸が視る夢
- Lotus Land / Lotus Land
- Beltaine / Bring to the Boil
- SPECIAL OTHERS / Dance Festival
- JABBERLOOP / シロクマ
- 結果と一言コメント
- bohemianvoodoo / Adria Blue
- rega / endoor
- ADAM at / MONOLITH
- 虚弱。 / 哲学者の論破
- toconoma / relive
- fox capture plan / RISING
- SANOVA / Cloud9
- SHEENA / John Ryan’s Polka
- Manhole New World / kokage
- jizue / sister
- toe / むこう岸が視る夢
- Lotus Land / Lotus Land
- Bring The Boil
- SPECIAL OTHERS / Dance Festival
- JABBERLOOP / シロクマ
- ヘキサが気に入った曲ランキング
- ヘキサの全体的な感想
- おわりに
ヘキサについて
改めて紹介する必要もないと思いますが、ヘキサはぼくとテトとともにこのブログを運営している友人です。
たぶんぼくたちの中で一番ブログのことを真剣に考えて取り組んでいます。
3人が執筆した記事数の差にそれが現れているのではないでしょうか。
というかぼくの記事数の少なさよ…
さて、そんなヘキサの音楽の好みはというと、ぼくたちの中では一番のメジャー指向と言えます。
過去記事でも書いている通り、ポルノグラフィティを愛していて、それ以外だと嵐や米津玄師、最近では乃木坂46などもよく聴いているっぽいです。
その一方で、ボーカルのないインスト曲はほとんど聴かないとのこと。
これは聴かせがいがありますね。
結構攻めた曲も入っているので、途中で投げ出されないか若干心配なところではありますが、盛り沢山の15曲を聴かせていきたいと思います!
15曲の選曲とその理由
今回ヘキサに聴かせた15曲は以下のとおりです。
ADAM at / MONOLITH
Beltaine / Bring to the Boil
bohemianvoodoo / Adria Blue
fox capture plan / RISING
JABBERLOOP / シロクマ
jizue / sister
Lotus Land / Lotus Land
Manhole New World / kokage
rega / endoor
SANOVA / Cloud9
SHEENA / John Ryan's Polka
SPECIAL OTHERS / Dance Festival
toconoma / relive
toe / むこう岸が視る夢
虚弱。 / 哲学者の論破
この内、青文字の2曲はテトのチョイスです。
では、それぞれの曲や選曲理由の紹介をしていきます。
以下はあくまで再生順ということで、作為的な意図はないです。
bohemianvoodoo / Adria Blue
非常に綺麗で、叙情的かつドラマチックな曲を奏でる4人組のバンドのbohemianvoodooです。
今回選んだAdria Blueは、普通のJ-POPなどでは馴染みの薄い6/8拍子が印象的な一曲です。
ジャズという枠に収まらない、異国情緒やノスタルジックさを感じますね。
この曲の魅力は、クラシックギターによる軽快でメロディアスなフレーズでしょう。
ギターが上手すぎて、思わず聴き入ってしまいます。
ピアノとギターがお互いを支え合うようにメロディやバッキングを弾いているのが印象的です。
派手ではないながらも曲を支え、他の楽器が引き立つようなプレイを聴かせるベースが渋くて良い味を出しているように思います。
この曲のようなギターはヘキサが好きそう。
rega / endoor
regaは、これぞポストロック!といった鋭角的なサウンドが特徴のバンドです。
LITEなんかもサウンドの系統としては結構近いのですが、なんとなく好みの問題でregaのほうにしました。
なんというか、ポストロック特有の生々しさのあるサウンドが好きです。
さて、このendoorという曲、聴いてのとおりキメッキメです。
ノリノリで難解なフレーズを弾いていたかと思うと突然バシッと休符が差し込まれてきたりします
この独特なタイム感が癖になりますが、わりと明快な音楽が好きそうなヘキサには果たして受けるのでしょうか…?
2本のギターもベースもドラムもよく動いて主張してくるのですが、バンド全体で一つの生き物であるかのようにまとまりのあるグルーブ感は圧巻です。
ADAM at / MONOLITH
ADAM atはキーボーディストのADAM atを中心としたインストバンドプロジェクトです。マリリン・マンソンみたいな感じですね。
ぼくはこのバンドのことを、「(後述する)toconomaをロックに寄せた感じ」と紹介することがあります。
このMONOLITHという曲、ジャズの雰囲気がありつつも、そこからだいぶロックに特化したサウンドでめちゃくちゃかっこいいです。
普段インスト曲を聴かないヘキサでも、なんの抵抗もなく聴けるんじゃないかと思いチョイスしました。
おしゃれなピアノと歪んだギターの絡みがかっこよすぎて大好きな曲です。
曲中でギターのピックスクラッチを多用したフレーズがあるのですが、ピックスクラッチだけでここまで聴かせるか…というアレンジと表現力は神がかっています。
虚弱。 / 哲学者の論破
インストバンドには珍しくガールズバンドである虚弱。は、変拍子を取り入れつつもそれを感じさせないポップさが特徴です。
この曲も、イントロから5拍子と3拍子の組み合わせで始まります。
その後も、3拍子を基本としつつも5拍子が入ってきたり、キメでは7拍子(5拍子+2拍子?)になったりと、目まぐるしく拍子が入れ替わっていきます。
ヘキサがこの変拍子を聞いて何を思うのか、楽しみですね。
変拍子変拍子言っていますが、聞いての通りすごくエモい感じに展開していくのが素敵な曲です。
どことなく退廃的な空気感があるように感じます。
あと、ギターの音作りが独特ですごく好きです。
同じような音作りをしているバンドが思いつかないのですが、心当たりのある方は是非教えて下さい。
toconoma / relive
おそらく現在のインストバンド界隈ではトップクラスの人気を誇っていると思われるtoconomaももちろん選びましたよ。
toconomaの曲はどれもダンサンブルな曲ばかりなのですが、その中でも特に盛り上がるのがこちらのreliveです。
ぎりぎり歪まないクリーンで16分のカッティングを聞かせるギター、軽快なオルガン&シンセ、どっしりと構えていながらも程よく動きのあるベース、四つ打ちは終始変わらずにシンバルやハイハットで展開を彩るドラムと、すべてが最高です。
2番(?)が終わったあとのCメロに相当する部分の冒頭で、イントロなどで弾いているカッティングのフレーズを崩した(派生させた)フレーズがあるのですが、絶妙な切なさを感じて大好きです。
この曲は間違いなく気に入ってもらえるのではないかと思ってます。本命です。
fox capture plan / RISING
現代版ジャズ・ロックを掲げ、非常に洗練された音楽を鳴らすのがこちらのfox capture planです。
ドラマやアニメの劇伴も複数担当しており、もしかしたら知らないうちに彼らのサウンドに触れている方も少なくなかったりするのでは…?
記憶にある限りでは、ぼくがインスト音楽を聞くようになったきっかけがこのfox capture planだったように思います。
今回ヘキサに聴かせるRISINGは、イントロのピアノリフを基調にループしながら展開していく一曲です。
後半から終盤にかけて徐々に盛り上がっていく浮遊感と高揚感は、まさに曲名に「RISING」とある通りですね。
同じフレーズを聴かせるバリエーションというか引き出しが豊富すぎて、感動します。
いちいちフレーズがお洒落なピアノと図太いアップライトベース、そして手数が多くキレのあるドラムと言う組み合わせは、なかなか他にはないサウンドなのではないかと思います。
SANOVA / Cloud9
SANOVAは、先ほどのfox capture planと同様にピアノ、ベース、ドラムのトリオですが、それぞれ全く表情が違うのが面白いところです。
このCloud9の特徴は、なんと言ってもその疾走感でしょう。
硬質なピアノのサウンドとドラムの4つ打ちが相まって、涼しげで圧倒的な爽やかさを感じさせます。
季節で言えば間違いなく夏。
青空に白い雲が浮かんでいる様子をイメージせずにはいられないですね。
というか、アルバムのジャケットがそのまんま青空と雲でした…
ラストに転調があるという点でもRISINGと共通していて、どこか似た所のある2曲という感じですが、どっちかというとこのCloud9のほうが好きそうな予感。
SHEENA / John Ryan's Polka
ケルト枠その1。
以前にケルト音楽を布教する記事でも紹介した、日本のケルト音楽バンドSHEENAです。
この曲は映画『タイタニック』の劇中でも流れたもののカバーであり、世界でいちばん有名なケルト音楽と言えるのではないでしょうか。
ポルカとは2/4拍子のダンス音楽ですね。
ケルト音楽以外にも、広くヨーロッパで流行した音楽らしいです(今調べた)。
もともと軽快なポルカですが、SHEENAが演奏するとさらに賑やかになって、お祭りに浮かれた人みたいな気分になります。
踊りださずにはいられない感じですね。
アイリッシュ・フルートとフィドルのユニゾンによる旋律が気持ちいいです。
ヘキサにケルト音楽を聞かせたいという意図で選曲しました。
Manhole New World / kokage
こちらの曲はテトが選んでくれました。
以下はテトによる選曲理由です。
バンドに似つかわしくない楽器が入っているバンドを好奇心で探していたら辿り着いたこのバンド。
マリンバの甘い音色と尖ったギターとが奏でるメロディアスな音楽がなんとも言えないミスマッチ感を醸し出していて好き。
惜しむらくは、私がこのバンドを見つけたタイミングで解散してしまったこと……悲しすぎる……
jizue / sister
激しさと繊細さが絶妙にミックスされた楽曲が最大の持ち味だと思っています。
このsisterも、まさに激しさと繊細さが合わさった一曲です。
しっとりとしたピアノのメロディから始まって、終盤にかけて徐々に感情を爆発させるかのように激しさとスケール感を増していく展開が非常にドラマチックですね。
一曲を通して物語が綴られているかのような、まるで一本の映画を見終えたときのような感覚を覚えます。
「憂いを帯びた暗さのあるしっとりめな曲」枠としてのチョイスです。
toe / むこう岸が視る夢
テトによる選曲その2です。
日本のプログレバンドの中で特にビビッときて以来、聴き続けているバンド。
もともとはボカロPとしても有名であるwhooさんの影響でプログレっぽいインストを聴き始めました。
プログレと言うとどうしてもピンクフロイドやクリムゾンなど70年前後のサウンドを思い浮かべてしまう人は一度今風サウンドのプログレを聴いてみて欲しい。
それでダメなら仕方ない。
Lotus Land / Lotus Land
こちらのLotus Landは、人力クラブミュージックとも言える、踊れる音楽しかつくれないトリオバンドです。
個人的に、インストバンドの中では一番好きかもしれないです。
この曲は、ヘキサがどんなふうに評価してくるかが全く読めないです。
9分近くあるのに加え、基本的に同じようなフレーズを少しずつ変えながらループしていくという構成なので、単調に感じて飽きられてしまうかもしれません。
ちょっとした挑戦状のような気持ちで入れてみました。
ちなみに、この曲は、Lotus LandというバンドのLotus Landというアルバムに入っているLotus Landという曲です。
Lotus Landの魅力は何と言ってもゴリッゴリのぶっといベースにあります。
もはやベースを聴くためにこのバンドを聞いていると言っても過言ではありません、とか思ったけど流石に過言ですね。
キーボードもすごく素敵。
この曲は基本的にはシンプルに4小節の繰り返しなのですが、こういった曲をお酒が入った状態のライブで聴くと軽くトリップできます。
頭の中がふわふわしてきて最高に気持ちいいのでヘキサにもぜひ体感して欲しい。
Beltaine / Bring to the Boil
ケルト枠第二弾。
Beltaineはポーランドを拠点に活動するバンドです。
ケルト音楽を基調としながら、ロックやジャズ、さらにはインド音楽やラテン音楽など幅広いワールドミュージックまでも取り入れた音楽が特徴です。
今回このBring to the Boilを選曲した理由はただひとつ、かっこいいからです。
絶対かっこいいから聴いてみて!って感じです。
この曲を初めて聴いたときにゲーム音楽っぽいなと感じたのですが、The Witcherというゲーム及び小説に影響を受けて作られた曲のようですね。
フルートとフィドルが奏でる旋律が最高に中二感にあふれていて大好き過ぎます。
パーカッションの音が独特で、何という楽器なのか気になりますね…。
カホンっぽいかな?
SPECIAL OTHERS / Dance Festival
SPECIAL OTHERSは、メンバー全員が立派な髭をはやしていることで知られるジャム・バンドです。
ギターとキーボードとへースとドラム、という編成ですね。
このDance Festivalは、タイトルのとおり底抜けに明るくてノリノリになれる曲です。
この曲はギターとキーボードでソロ対決!と言わんばかりの掛け合いが最高です。
キーボードがギターのような音色を弾いたかと思えば、ギターでキーボード風なフレーズを演奏したりと、とても楽しませてくれます
個人的にはアップライトベースがかなり良い味を出していると感じます。
基本的には曲を支えながらグルーブを作りつつ、たまにギターのキメに合わせてユニゾンでフレーズを弾くなど、盛り上げ方がとてもうまく感じます。
こういう曲を聞いたときにヘキサがどのパートに注目するのか気になります。
JABBERLOOP / シロクマ
前述のfox capture planのキーボーディストが参加しているのがこのJABBERLOOPです。
キーボード、ベース、サックス、トランペット、ドラムの5人組でジャジーでファンキーな音楽を鳴らします。
今回選んだシロクマは、そんな中でも特にかっこいい一曲。
HIP HOPダンスにおいては定番曲になっているようで、それはもうひたすらに踊り続けられる音楽です。
さらにはブラスバンドの演奏曲としても人気があるようで、甲子園の応援歌にも使われるほど。
こんなに愛されるインスト曲ってあんまりないのでは、と思います。
この曲の何が良いって、全てが良いんですよ。
全パートにもれなく見せ場があって、常に誰かしらが「俺のターン!」って感じです。
ピアノやブラスによるリフが最高なのは言うまでもなく、ベースの前に出るか後ろで支えるか、というバランス感覚がめちゃくちゃ好きです。
この企画唯一のブラス枠としての選曲でした。
曲と選曲理由の紹介は以上です。
それではいよいよヘキサに聴かせた感想に行きましょう!
この時点で6,000文字を超えました。
どこまで伸びるんだろう。
結果と一言コメント
ヘキサに15曲を聴かせたところ、予想を遥かに上回る文量で感想を書いてくれました。
ちなみに、「ペン聴か」のときにはぼくは1,2行の感想しか書いていません。
以下、ヘキサの各曲への感想と、それに対するぼくのコメントです。
区別のため、ぼくのコメントにはカギカッコ「」をつけてあります。
bohemianvoodoo / Adria Blue
イントロでは、どことなくおじさんが1人で空気のきれいな落ち着いた空間の中でのんびりと隠居生活をしているかのような雰囲気があるアコースティックギターがゆったりと響き渡る。
その後はコードを弾くピアノと主旋律を弾くアコースティックギターが重なり合うような、でもどことなくライバル意識の関係にあるのか少し対立を経ながら、お互いが調和をしていき、おじさんとその友達のおじさんがときに遊んだり、ときにバトルしたりしながら、優雅なひと時を楽しんでいるようなイメージだった。
タイトルに則して考えると、海沿いの町での優雅だけど、ただのんびりではなく、人と人が触れ合うからこその会話があるような景色が浮かぶ。
主旋律として登場するアコースティックギターのメロディがとにかくかっこいい。
いろんな音を行き来するような時もあれば、同じ音が何度も続けて弾かれている時もあるが、その流れが美しくて、聴いていて心地良い感じがする。
その主旋律アコギとコードのピアノを支えるドラムもまたカッコいい。
決して自己主張が激しいドラムではないが、心地良いリズムをキープしながら、ハイハットでドラムの存在感を見せつけている。
それらがいい感じに曲のリズムを作っていて、ピアノやギターをしっかりと支えてキープする余裕が出ているのではないかと思う。
全体的に明るくて爽やかで、日差しは輝くけど気温はそんなに高くない過ごしやすい日に聴きたくなる爽やかソング。
あぁさわやかのハンバーグ食いてぇ。
「この曲のノスタルジックさ、叙情的な雰囲気を感じてくれてよかった。
というか、イメージが具体的すぎてもはや映画でも見ていたんじゃないかってレベル。
ギターを気に入るだろうな、と思っていた感覚が間違ってなくて安心」
rega / endoor
跳ねるようなリズムが特徴のエレキ楽器が使われた曲。
とにかくメロディーのエレキギターが跳ねる跳ねる。
ウサギかってくらい跳ねまくるので、それをちゃんと下支えするベースラインが美しくて練られていると感じた。
ベースラインが堅実に下支えしている部分もあれば、ベース自身もギターと一緒に跳ね出して曲にアクセントを付けるので、ギターが同じメロディの繰り返しでも飽きさせないように工夫されていると感じた。
J-POPで言われるCメロの部分はそれまでは4拍子だったが唐突に2拍子に変化し、それまでの跳ねる印象から少し落ち着くという変化がある。
その後もう1度サビのメロディに戻ってくるので、再びサビに戻ってこれたような嬉しさというか安心感がある。
なんかにゃんこスターのネタで変な踊りを待ってるのに違うことをしだしたなぁと思ったらまた変な踊りに戻ったときのような安心感に似ているかも。
曲の変化を利用して飽きさせないように工夫されていて、それがとても面白い曲だと感じた。
「ギターフレーズの面白さ、ベースの役割についての意見とかめちゃくちゃわかる。
王道な構成もいいけど、期待を裏切る展開もいいですよね」
ADAM at / MONOLITH
最初少し聴いて「あっ…好き!」ってなった曲。
ピアノがメインの疾走感のあるメロディを奏でていて、そのメロディが3連符で印象的なメロディになっている。
そしてそのピアノのメロディの中でたまにギターがメロディに参入してきて、対バンのライブのようなぶつかり合いから生まれる興奮のようなものを感じた。
イントロのドラムから含めて3連符のリズムが一貫しており、ドラムやピアノ、ギターがそれぞれメロディを担当するところでどれもが3連符のメロディを奏でていて、その一貫したノリのいいリズムが耳に残る。
また、この曲の調はヘキサの好みだし、疾走感があって音が畳みかけてくるようなものもヘキサの好みの曲の特徴でもある。
個人的に狙われたのではないかと思っている。
「こういう曲調はだいたいみんな好きだしヘキサも嫌いなわけがない、とは思ってた。
ただ、そこまで狙ったわけではないのでちょっと予想外の反応だった。
人の好みを当てるのって難しい…」
虚弱。 / 哲学者の論破
3拍子系の、小学生風に言うなら三角のリズムが曲の小難しいからこそ何度でも聴きたくなるような味わいを引き立てているのではないかと思う一曲。
ピアノがメインのメロディで、何か小難しくてその雰囲気がカッコいいと感じるような曲だった。
ヴォーカルがある曲には出せないような独特の雰囲気があるのではないかと思う。
タイトルの「哲学者の論破」といういかにもな小難しさが現れているのかなとも思う。
そして、この曲を聴いて「紅き叫びの波動」というバチクソかっこいいぷよぷよのBGMを思い出した。
こちらはテンポが速く、疾走感があって少し印象は異なるように思えるが、曲の雰囲気がなんとなく似ているのかそういう感じがした。
逆にペンタに聴き比べてみてほしい。
「ところどころで入っていくる変拍子をどう感じたのかを計りかねますが、雰囲気の良さについては納得。
ボーカルがないからこそ、どこか無機質さがあるのかなと思う。
ヘキサに言われて聴いてみた「紅き叫びの波動」ですが、言いたいことはめっちゃわかる、って感じ。
どちらもマイナー調の曲であることに加えて、歪んだギターとメロディアスなピアノという共通点があるので似て感じるのかも。」
toconoma / relive
ギターのカッティング、ベースラインがとてもかっこいいなぁと思った。
インスト曲ではあるけど、ヴォーカルが歌っているかのようなメロディラインで、このメロディはヴォーカルが歌って表現するパターンも聞きたいなと思った。
ないと思うけど。
余談だけど、ギターを弾いていたら絶対どこかのタイミングでカッティング奏法が弾きたいとも思うし、弾けたらオシャレでかっこいいと思うよね?えっ?思わない?ヘキサは少なくともそう思うけど。
(ペンタが手癖で弾いてる曲ってこれだっけ?ってかこの曲だったの?)
この曲はなんか、弾けたらかっこいいしモテるんだろうなぁという憧れを持つ曲でもある。
なんか、書いてたら余談が多くなっちゃったので弁明するけど、この曲自体はとてもいい曲だと思うしかっこいいと思うし、とてもヘキサ好みで魅力的。
ただ、それをどう文章で表現するかという言葉が足りないので、それがうまく伝わってない感じになってしまった。完全に勉強不足です。
「ボーカルが歌ったものがないなら、ヘキサが歌えば良いのでは…?(暴論)
このギターのリフが大好きで、スタジオとか入るとたいてい弾いてるんですが、いかんせんリズム感が良くないのでかっこよくならないんですよね。
ちゃんと弾けるようになるのはマジで憧れ。
感じたことを表現するのに言葉が足りないって感覚はすごくわかりみ。
例の言語論的転回なやつ↓ですね」
fox capture plan / RISING
2秒くらいの短いけどとても特徴的なフレーズを何度も何度も繰り返して、その繰り返しの中でいろんなバリエーションを分けてその展開が次の展開を楽しみにさせる面白い曲だと感じた。
オクターブを変えてみたり別の調から音を借りてきたり、転調してみたりとすごくバリエーションが豊富で同じフレーズなのにいろんな魅せ方があるんだなぁと思った。
こういう1つのメロディを繰り返すと飽きるようなイメージがあってなかなかこういう曲を作ることにチャレンジするのは難しいように思えるけど、それに果敢にチャレンジして様々なアイデアで飽きさせないように随所に工夫しているところが、作曲者のこだわりがあってとてもすごいと感じた。
実際飽きてないし、何度も聴きたいと思ったし、実際何度も聴いている。
「同じフレーズの聴かせ方のバリエーションという、ぼくと全く同じところに感心していてちょっと怖い。
こういう引き出しの多さって、こだわりであり技量ですよね」
SANOVA / Cloud9
ピアノの疾走感のあるメロディがすごくいいなぁと感じた曲。
ヘキサだったらポケモンの自転車のBGMに使ってると思う。そんなイメージ。
ポップスの王道のような展開で、疾走感もあって、ラスサビには転調もしてさらに盛り上げるという、絶対ヘキサのこと狙っただろと思われる曲。
純粋に聞いていてワクワクするし楽しい気分になった。
メロディとしてピアノを使うことで、ヴォーカルでは出せない音域の広さや短い音が移り変わるような疾走感を持つメロディができていると思う。
「結構気に入ると思ってたのが良い感じにハマりましたね。
ポケモンの自転車のBGMという例えが秀逸。完全に同意って感じです。」
SHEENA / John Ryan’s Polka
ポルカってよりカントリーミュージックやんけ!ってツッコミを待ってそうなので、礼儀として入れておきます。ケルト音楽枠だと思うけど。
16分音符が連なるような疾走感があるカントリーミュージックとしてすごく聞き応えがあっていい曲だなぁと思った。
アコースティックギターでコードをジャカジャカ鳴らすようなカントリーミュージックならではの疾走感が、この曲でもとても聴いていて楽しく感じるようになっていて、こういう曲もとてもいいなぁと感じた。
カントリーミュージックっぽいので、マリオカートDSのモーモーファームのBGMを思い出したので聴いてみたら思った以上にこの曲から遠かったので、関係ありませんでした。ごめん。
ペンタ追記「モーモーファームのBGMはブルーグラスだったけど、調べたらモーモーカントリーのBGMはアイリッシュ系でした。
こっちのイメージだったのかな?」
あと、ポルカって検索してポルカの情報知りたかったのにポルカドットスティングレイの情報とか曲ばっかり出てくるのでなかなか目当ての情報にたどり着けなくて泣いた。そしてその次くらいに生田絵梨花のIevan Polkkaが出てくるので、ポルカ情報なさすぎ…ちなみに生ちゃんは可愛いから全てを許した。
「正直、そのツッコミは1ミリも待ってなかった。
この曲の明るさ、楽しさを感じてくれたようで良かったです。
後半の脱線具合が面白い。」
Manhole New World / kokage
エレキギターと木琴がメロディを奏でるという面白くて聞き応えのある組み合わせだと思った。
基本はエレキギターがメインのバンドサウンドであるが、その中に木琴が入ることによって音が少しマイルドになるし、イメージとして機械的なイメージだったものの中に木の音を感じさせるような木琴が入ることによって自然のようなイメージを思うことができる。
だから、なんか都会の中にある小さな木のようなちょっとした自然要素があるような世界観を想像できるし、そう考えるとkokageというタイトルと合わせて、都会の中にある小さな木の木陰のイメージで曲が展開しているように感じる。
「バンドサウンド+マリンバ、というテトの意図を確実に拾って反応してくれましたね。
何ならギターとマリンバの音色の対比というところまで伝わってるので、テト的には大成功なのではないでしょうか?」
jizue / sister
ピアノがメインで、ギターもサウンドに加わって、すごく繊細ででも壮大なものを表現しようとしているのではないかと受け止められる曲だと思った。
何か切ないような雰囲気にさせる曲であり、ピアノのメロディやギターのメロディがすごく印象に残るし聴いた後の後味というか余韻が残るような感じがする。
自分の文章の拙さで感想として伝わってるか分からないけどそんな感じ。
「繊細さと壮大さの表現、という点を捉えてくれて良かった。
正直、序盤のゆったり目なところで飽きられてしまうのでは、とか心配だった。
聴き終わった後の余韻というのは、ぼくが映画を見終えたときのような感覚、と表現したものと近い気がする」
toe / むこう岸が視る夢
ドラムのリズムは激しいのに、メロディを奏でるギターが少しゆったりとした感じでとても面白い曲。
この曲もsisterと同じく少し切なくて余韻があるような曲だと思う。
個人的にはあまり聴かないタイプの曲ではあるが、だからこそ新鮮に、新たな発見として受け止めることができた曲だと思う。
「あまり聴かないタイプの曲だったとのことで、この企画をやったかいがありますね。
これだけドラムパターンが複雑で、拍子も入れ替わっていくこういう曲って普通のポップスにはまずないからね…。
ヘキサがプログレ沼にハマる日も遠くなかったり…?」
Lotus Land / Lotus Land
最初数字だけ見て「8分51秒…ほとんど9分もあるのか……」とは思っていたが、聴いてみるとその9分はあっという間に過ぎていくような凄さがある曲。
同じようなメロディの繰り返しではあるが、楽曲の音作りがとても練られていて、また聴きたくなるような深みがある感じになっていて、純粋にすごいと感じた。
そして何よりもベースラインがかっこいい!
繰り返しの部分も多く、飽きるのではないかと思っていたが、単純そうだけどかなり練られたベースラインの下支えが楽曲にとてもいい影響を与えている。
「全く評価が読めない曲だったけど、これは大勝利なのでは?
ベースがかっこいいのは同意でしかない。
日本一ベースがかっこいいバンドだと思ってます」
Bring The Boil
ケルト音楽童貞をこの曲を聴いて卒業した。
ってか、ケルト音楽の記事をペンタが書いていたのに読むだけ読んでケルト音楽聴いてなかったのほんとごめんって感じだわ。
アコースティックな編成で、アコースティックギターやエレキベースの他に、フィドルやローホイッスルが使われていて、エキゾチックな感じがする。
フィドルやローホイッスルをあの速さで弾いて、曲を引き立たせてるのはとてもすごいし、聴いていて純粋にかっこいいなぁと思った。
その裏で支えてるアコースティックギターやベースも縁の下の力持ちのようなカッコ良さがあり、この曲の中で暴れ回るフィドルやローホイッスルが帰ってこれる場所として安心と信頼のバッキングって感じ。
「ケルト音楽聞いてなかったの許すまじ、とか思ったけど、実際ぼくもヘキサとかの記事を読んでもちゃんと聴いてなかったりするので人のこと言えないですね。
小難しいことは抜きにしてとにかくかっこいい曲なので、それが伝わってよかった。」
SPECIAL OTHERS / Dance Festival
カッティングが多用されており、メロディも小気味良いようなリズムを感じるようになっている。
「てってってってってれってれ〜」みたいな感じで、文字で表すと「っ」の数が多いような感じがする。
タイトルも「Dance Festival」であり、楽しそうなリズムがいかにもお祭りのような感じがして、聴いていて明るく楽しくなれる。
ベースラインがかっこよく、リズム感を味わうこの曲の下支えとしてかっこよく、リズムを感じさせるようになっているのはいいなぁと思う。
ヘキサ的にはこんな感じのベースが弾けたらかっこいいんだろうなぁと憧れる。
「文字の「っ」が多いリズムって表現が好き。
ベースの良さ、めっっちゃわかる。
まずはアップライトベース買うところから始めましょうか」
JABBERLOOP / シロクマ
ブラスバンドが映える1曲。
この曲に限らないが、ブラスバンドは1つ楽器から1つの音しか出ないことが特徴であり、音の数だけ人の数を感じることができる。
ブラスバンドは曲に厚みを出してくれるし、音を出す人を感じられる気がする。
この曲はノリノリなブラスバンド曲で、ドラムやベース、キーボードといった楽器でブラスバンドを支えている。
このノリノリ感はブラスバンドの味わいであり、もしヘキサが甲子園に立つのであれば(一生ないが)、この曲で応援されたいくらい熱量を感じられる。
NEWS ZEROのスポーツのコーナーで使われているのも納得。
ってか智辯和歌山高校ではこの曲が使われているそう、智辯和歌山のセンスいいね。
どっちが先かは、ヘキサは高校野球にわかなので分からないけど。後で高校野球フリークの友人に聞きます。
「ちゃんとブラスに反応してくれるって信じてた。
ぼくもこの曲で応援されたいので来世に期待しておきます」
ヘキサが気に入った曲ランキング
せっかく15曲も聴かせたので、ヘキサが気に入った上位3曲も理由を添えて書いてもらいました!
3位 SANOVA / Cloud9
テンポ感があって、気持ちが盛り上がる感じ。
こういう曲はずっと聴いていたい。
家の中で聞くよりも、朝歩いている時とかテンションを上げるために聴きたい印象。
2位 toconoma / relive
- アーティスト: toconoma
- 出版社/メーカー: WONDER HIKE RECORDS/JUNONSAISAI RECORDS
- 発売日: 2014/10/15
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (3件) を見る
カッティングのカッコよさやリズムのカッコよさがある。
耳に残るし何回も聴きたいと感じた。
1位 ADAM at / MONOLITH
個人的な好みで、テンポもリズムもメロディも軽快な感じでカッコよくて好き。
コメントは薄いけど好みだからという理由しかない。
ヘキサの全体的な感想
インスト曲は歌詞に逃げることも出来ないので、その曲の音だけで勝負する覚悟が見えて、どれも面白かったと思います。
その中でも、繰り返しのフレーズをどのように飽きさせないで聴かせるかというのはインスト曲の課題であり、それについて15曲が15通りの答えを示しているように感じました。
転調させるなり、再び出会うことを楽しみにさせるために別のメロディを挟んだり音や楽器を変えてみたり、展開を凝ってみたりと、それぞれの発想が見られて面白かったです。
結構多くの曲がヘキサ好みの曲で、ヘキサに聴かせるということで意図的に狙ったであろう曲がいくつもあったと思っています。
確かにインスト曲は普段はあまり聴きませんが、これを機にいろいろとインスト曲についても調べて聴いてみたいですね。
特にテレビ番組のBGMとかに使われている曲や、作業用BGMとして有名な曲まであったと思いますので、今後はそういうところにもヘキサが目を向けるようにしたいです。
おわりに
「ペン聴か」からの派生企画といった感じでしたが、聴かせる曲を選んでいる間がめちゃくちゃ楽しかったのでまたやりたいですね。
プログレ、変拍子、9分近い曲、ケルト音楽などだいぶてんこ盛りにしてしまいましたが、全て聴き込んでそれなりの文量にして返してくれるヘキサの懐の深さよ…。
というか、たぶんあんまり気に入らない曲もあったと思うのに、そういう曲も否定せずにコメントできるのがすごい。
普段自分が感じているのとは違う視点から曲の良さを発見してくれたりもして、ぼくにとっても新しい発見がある企画でした。
ヘキサの好みの1位がADAM atのMONOLITHになったのはかなり意外でしたね。
今度やるときは1位を的中できるように修行しておきたいと思います。
インスト音楽にあまり馴染みのない人も多いとは思いますが、これを機にちょっと興味をもってもらえたら嬉しいです。
(ペンタ)