(2018/8/8更新)
こんにちは。テトです。
2018年ってなんか書きやすくないですか?(超意味不明)
毎年、年の移り変わりに頭がついていかなくて、1月いっぱいは日付書くところに前年の数字を書いてしまうんですが、2018年はなんかスッと2018年って頭に入ってきた気がします。(無根拠)
そんな影の薄い感もあった2017年ですが。
振り返ると2017年は私にとって音楽の聴き方を変えた転換期ともいえる年でした。私事ですが。
ということで、個人的な話ではありますがどのように音楽の聴き方が変わっていったかを記事にしていきたいと思います。そして、この音楽の聴き方の変化は色々な移行が複合的に絡んでいたことがわかったので、それらを個別に記事にしていきたいと思います。今回の記事はそれらの個別記事に対するプラットフォーム的な存在にしています。
2017年の暮れ、このブログに興味深い記事が投稿されました。
ご存知の通り(?)このブログは3人で共同運営しているのですが、別に記事投稿に関して「今夜こんな記事投稿するよ〜」とか連絡を取り合っているわけではないので、この記事も特に一般の読者と変わりなく投稿されてから読み、色々考える機会になりました。
そんな上記事に呼応して私も今回の記事を書こうと思い立ちました。なので今回の記事はペンタくんの記事に対するアンサー記事です(アンサーソングみたいに言うな)。そちらにも目を通していただけると今回の記事の理解が深まったり深まらなかったりすると思います。
2017年テトのリスニング年表
まず、私の音楽リスニングが今年どのようにして変わっていったかを年表にまとめてみました。
- 1月 イヤホンをBluetooth化する
- 2月 WALKMANとBluetoothの相性が悪い、WALKMANの容量が足りない等の理由からプレイヤーを次第にiPhoneにシフト
- 4月 レンタル宅配サービスを解約する
- 6月 spotifyに加入する
- 7月 ほぼiPhoneで曲を聴くようになる
- 11月 SONARが死ぬ!!(関係ない)
- 12月 私の使っていた2万のBluetoothが死ぬ!!(関係ない)
下二行は全く関係ない私の魂の叫びなので放っておいて、以下、それぞれの出来事をまとめた記事を並べていきます。
[1月 イヤホンをBluetooth化する]
OKCSC DD4CというBluetoothレシーバーのレビューですが、私がBluetoothの生活に切り替えたいきさつも記しています。
[2月 WALKMANとBluetoothの相性が悪い、WALKMANの容量が足りない等の理由からプレイヤーを次第にiPhoneにシフト]
私がWALKMANとの思い出をだらだらごろごろ語っている記事です。
[4月 レンタル宅配サービスを解約する]
レンタル宅配サービスとはつまりTSUTAYA DISCUSのことです。1年間利用していました。
[6月 spotifyに加入する]
spotifyにハマってしまいました。そんな記事です。
(番外編)
音楽のディグに関する所感です。
音楽を楽しむとは何か
このように、私にとって2017年は音楽の視聴環境が大きく変わった年であり、同時に「楽しく音楽を聴くとは何か」ということについて、考えが及んだ年でもありました。
インスタにて
(ここからですます調じゃなくなります)
いつものように朝起きて、寝ぼけ眼に光を浴びせるためにスマホを手に取りSNSを確認する。
インスタを見ながらいつものように「いいね!♡」をしていると、昔の知り合いが投稿したある画像が目に入った。
フェスに参戦し楽しんだ後に誰かに頼んで撮ってもらったのであろう、フェスタオルを掲げた男女6人が笑顔で写真に収められていた。WAN〇MAやらのライブTを着てる人もいる。
「フェス行ってきた~!やっぱりこのメンバーだわ。完全燃焼や~」との文言とともに投稿されているその写真を見て、よっぽど眩しかったのか一気に目が覚めてしまった。
その人は子どもの頃からもともと鼻につくような奴ではあったのだが、今回の画像をみてだいぶ朝からダメージを受けてしまった。まぁインスタで生存権をもっているのは彼らのような人間なので、インスタに足を踏み入れる、利用するということに多少身構えておかなければならないのだが、今回は「フェスに複数人の男女で行って全員肩組んでフェスタオル掲げてる」という典型的な写真がきてすごくいい経験になった。
私もフェスに行って色々音楽を聴きたいなぁという願望は昔からずっと持っているのだが、フェスに行ったらこういう人間がどっさりいるんだろうなぁと思うとなんだか足が遠のく。それは大箱のクラブでも同じで、好きなDJが来日してもなかなか行く気になれなかった。過去にそのようなイベントに招かれ行ったけれどその人がイベント中に発した言葉が「踊れ~!!!」だった。何度耳を傾けてみても「踊れ~!!!」しか聞こえなかった。イベントが終わっても、「は~スッキリした。○○ももっと踊ればよかったのに」と言われ言葉を失ってしまった。
そのような経験があってからフェスに行く上述したインスタみたいな人たちを穿った目でしか見れなかった。フェスが音楽の祭典とか言われるけども、そこに音楽が好きな人ってどれくらいいるんだろう。彼らは本当に音楽を聴きに行っているのか。ただどんちゃん騒ぎして汗を流したいだけじゃないのか。そんな風に思っていた。
だから、インスタの写真を見たときもそんなことをふと思っていた。しかし、よくよく考えてみると、彼らもきちんと働いて稼いだお金をフェスに行くために払って、フェスタオルもきちんと買って、イベントを楽しんでいる。そんな単純なことを推察しながら、音楽を聴くためにお金を落としているのならそれでいいじゃないか、という気持ちに段々なってきた。音楽の楽しみ方なんて人それぞれ、という至極当然の考え方を阻害する穿った見方がそれまで存在していた。
音楽イベントのグッズって結構値が張るじゃないですか。ライブとか行っても、タオル買うくらいだったらアルバム買うな~とか思って結局買わないことが多いんですけど、彼らはどういうわけか知らないけどみんなお揃いのタオル持って広げたり肩組んだりしながら写真映ってるんですよね。それは、群集心理によるものなのかそもそも経済的に豊かなのかわかりませんけど、とにかくそういう「好きな時間・空間にスパッとお金を使える」時間とか思考って大事だな~と思います。私もポールマッカートニーが来日したらついつい観に行ってライブTシャツとか買ってしまうんですけど(2万円)、彼らにとってはそれがフェスで、チケットを買ってタオルを買って騒ぎ明かすのならそれもあながち間違いではないのかな、と思います。それが、彼らにとっても音楽にとっても、好きな空間の維持につながっているんだと思います。
老若男女と音楽
これはバイト先でよく会う知り合いの50過ぎのおばさんの話なんですけど、彼女が新しい音楽のアーティストを聴き始めたって言ってて、何か聞いたら「米津玄師」って言うんですよ。話を聞くにテレビで灰色と青が流れて「いい曲だ」と思って聴き始めたとか。
その話を聞いた時になんだか面食らってしまって。私の周りの大人に、そういう新しいアーティストを聴いたりハマったりする人がそんなにいなかったんですよ。だから、勝手に「音楽が好きな大人は懐古厨」ってイメージがついちゃってて、余計に今回驚いた。
過去記事で何度も触れているのですが、好きな音楽の発掘が年を取るごとに薄れていくという認識が自分の中で出来上がってしまっていて。だからそんな大人にならないぞとも思っていた。だから米津玄師を聴き始めたその人が神々しく見えてしまいました。
先日、妹の学校の演奏会で人気曲メドレーを聴いて、まぁ色々な有名曲が流れてました。だから、若人みんなに愛される音楽って、ニアリーイコール巷の有名曲だと思うんですけど、対して老若男女の"老"(言い方が悪い!)に愛されるって、なかなかの壮絶さがそこにはあると思うんですよ。だから、老若男女問わず愛されるアーティストって本当にすごいと思うし、逆にその"老"の人たちそのものが、負けず劣らずすごいのではないかと思う。
音楽番組とかで、アーティストの世代別支持表が円グラフとかで表されているのを見たことがある人もいるかもしれませんが、そこに少ないながらも50代以上の票も入っていて、その人たちは一体何なんだ、と思う。新しい音楽に決して耳を閉ざしておらず、出会った音楽にハマるその若々しい姿に、ただただ感服するばかりです。
音楽を語る大人たち
それに対して、音楽番組に出てくる新しいアーティストに、したり顔で「あぁこれは○○系だ」「これなんて絶対○○と同じ」と解説してわかったような口を叩く大人。
私が思っているほどそんな人は多くないのかもしれませんが、こういう人は音楽好きを自称している人にこそ多い。
彼らのいうことは正しいかもしれない。音楽評論家や新聞記者が論じたアーティクルを鵜呑みにしていれば外しはしないだろうし、日本の音楽の歴史をみてきた経験からすれば、それは間違ってはいないかもしれない。また、それが正しいかはともかく、酔った流れで新しく聴こえてきた音楽に毒を吐くのもまた一興かもしれない。
しかし、そんな彼らのどんな言葉も、自分の耳で感じ、感動し、好きになった音楽には届かないし、届いてはいけないと思っています。
そんな、音楽を語る懐古厨と、何に感動したのか言葉では表せないけど新しいアーティストを好きになった視聴者、どっちが音楽を好きかという問いに、私は後者だと答えたいです。
音楽を取り巻く好きの形は見かけだけではわかりません。言葉や情報量に惑わされず、時には無知の知すら適用できてしまう状況すらあるのが音楽だと感じています。
まとめるつもりがないまとめ
今まで、私は文章で語られる音楽の情報に踊らされてばかりいました。それこそ、「まだiPhoneで音楽聴いてるの? ダサいね~!」とか、「320kbpsエンコは産廃!」とか、色々ありました。
でも、そういうのを聞いて幸せになったためしが1度もありません。そうやって自分の好きな音楽環境をどんどん狭めていき、首を絞めていくのはもうこりごりです。
自分の好きを形にするために、最良の選択とはかけ離れたことをするのは決して悪いことではありません。スーパーでお肉を買おうとしているときに「コストコで買えばもっと安いのに」と言われるのと同じです。音楽を語るとか、人のリスニング環境にちょっかいを出すとはつまりそういうことです。そう言われて「そうなんだよね~最近コストコに憧れてて……う~んどうしよう」と迷うのならいったんコストコのカードを作ってみるのも1つの手です。
だから、CDを買って聴いている人に「spotifyで聴けばオトクなのに~」と言ったりはしません。そりゃまぁ、便利っちゃ便利だし、いろんなアーティストが聴けるのでオススメしたりはしますが。
そして、音楽を文章で語るというところにこのブログの楽曲考察記事の在り方を考えています。まぁ、全部ダメダメ~! というわけでもなく今まで通り書いていくと思います。音楽評論家ぶるつもりもないので、ま多少はね?
楽曲考察といっても、その1曲を徹底的に分析するのではなく、その楽曲のルーツ、関連楽曲を紐解き、色々な音楽の架け橋になるような記事を書こうと私テトは思っています。というのも、私が普段からそういう記事を欲しているだけなんですよね。
ラブライブ!サンシャイン!! 3人組ユニットの楽曲考察 - テトたちのにっきちょう
あくまでこういう目的においてなら、書いてもいいのかな~と思います。ただ押し付けになってしまわないように注意するのはいつものことですね。
spotifyやiPhoneのDAP化を導入したことによって視聴環境なんて結局自己満足なんだと気づきました。私は小学生の頃、WALKMANに100均のイヤホンを挿しながら音楽を聴いていました。その後、3000円のイヤホン、1万円、3万円とグレードアップしていったのは決して後悔していませんし、新しいイヤホンを買うたびに感動がありました。しかし、ことイヤホンに関しては行き着いてしまった感があります。そして、100均のイヤホンで満足していた小学生の自分を憂うこともなくなり、ストリーミングよりも可逆圧縮、可逆圧縮よりもwavだった自分の感覚はどこかにいってしまいました。結局のところ、音楽の楽しみ方なんて千差万別なのだと、そんな当たり前のことにようやっと気づいたのが2017年でした。
これが正しいのかどうか、本当はわかりません。「いや、そうは言っても優れた楽しみ方とそうでないものがあるでしょ」となる意見もあるかもしれません。しかし、上述の考え方に辿り着いた今の私はようやく肩の荷がおりたという感じがあります。今になって初めて音楽と前向きに向き合えるような気がします。まあそうは言っても、なかなか簡単に今までの自分の考え方が変わるわけではないので、自分がブレてしまうことも、あるかもしれませんが。
今後もこのブログで音楽関係の記事を書いていくと思いますので、そのときは何卒、温かい目でよろしくお願いします。
(テト)