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『庵野秀明展』に行ってきた! "テレビまんが"好きの少年が才能を開花させるまでの物語を追体験。

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 こんにちは。テトです。

 今回は、国立新美術館において期間限定で開催されている『庵野秀明』に行ってきたので、その様子を書きたいと思います。

 

※この記事は『庵野秀明展』ならびに庵野秀明さんが携わった作品のネタバレを含みます。

 

基本情報

庵野秀明

会場:国立新美術館 〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
    企画展示室1E

会期 : 2021年10月1日(金)〜12月19日(日)

開館時間 : 10:00-18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※12月19日(日)は19:00まで
※入場は閉館の30分前まで

公式サイト、またチケット情報など詳細はリンク先にてご確認ください。

※なお、会期以降も全国巡回が決定しているそうです。

 

 

前日譚

 エヴァ好きの友人から「庵野秀明展』行こうぜ!」と誘われたので、一も二もなく乗りました。

 

 テト自身は特にエヴァ庵野氏のファンというわけではなく、アマプラで新劇場版を観て「なるほど、わからん」となった程度です。

 しかし、そんなテトでも知っているいまや日本を代表するアニメ・映画クリエイターの展覧会ということで、創作についてどのように行っているのかとても興味がありました

 また、ファンでなくても展覧会から知っていく入り口もいいじゃないということで、行ってきました。

 

 

当日

 事前予約チケットでは希望の日時はもう売り切れてしまっていたので、当日券に望みをかけることに。

 なるべく早くに行って、整理券で何時から入ることができるか割り振られる感じです。

 

 結局、11時に行って14時のチケットを購入することができました。

 3時間の時間を潰さなければならないので、六本木・麻布十番を散歩しながら昼食も済ませました。

 

 戻ってきて少しすると14時になったので、さっそく入場します。

 

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チラシ、チケット

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案内紙

 

 

第一章 原点、或いは呪縛

 まずはじめに、庵野氏が少年時代、どのような作品を鑑賞して育ってきたのか、その原点に関する展示がなされていました。

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 特大スケールのメカゴジラウルトラマンなど、今にも動き出しそうな模型がたくさん。

 

小さい頃、ウルトラセブンが好きだったの思い出した。

 

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小さい頃このおもちゃ持ってた!

 

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 昭和感をひしひしと感じるポスター広告。

 

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 戦艦大和と、宇宙戦艦ヤマトの模型。幼少期の庵野氏はその様式美に惚れたのでしょうか。

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 "宇宙戦艦ヤマト 大図解"とかかれたポスターには、「ワープ速度:測定不能(はやすぎるため)」とかかれていて爆笑してしまいました。

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 ガンダムがいっぱい!(個人的に黒い三連星戦で上半分がないシールド持ってるガンダム超好き)

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 庵野氏が観ていた作品群の年表がでかでかと記されていました。これで一部……

 今でこそDVDやBDが簡単に借りられたり配信も始まる中、これだけの作品を観て親しんできたんですね。

 

 このように、庵野氏は、当時"テレビまんが"と呼ばれていた、テレビで放送された特撮やアニメが大好きな少年だったんですね。

 

第二章 夢中、或いは我儘

 そんな"テレビまんが"をこよなく愛する少年の庵野氏が、その受け身から"創作"へと少しずつ歩みを進めていく様子が第二章で明かされていました。

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 庵野氏が自分も特撮・アニメを作るべく所有したフィルムカメラ。これを使って撮影し、フィルムを削って光線を演出したりして映像制作をする様子が明かされていました。

 写真撮影が禁止でここでは紹介できないのですが、庵野氏が高校生の時に作った仮面ライダーオマージュの映像作品や、大学生の時に作ったウルトラマン引用の映像作品が丸々公開されていました。

 また、高校生の時に作ったセルアニメーションや、大学時代の数々の短編アニメ作品も公開されていて、それらの画コンテもありました。

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 どれも粗削りながらも並々ならぬ情熱や野心が伝わってきて、アニメに関してはかなり精巧なアニメーションで数分にもわたる作品ができていて、すごく興味深かったです。

 また、少年期の創作物特有の少しむず痒くなるような演出も垣間見られて、庵野氏の少年期の創作物にもそうした青さがあって少し安堵しました。

 小さい頃の創作物って、勢いで書き上げようとする情熱と、大人ぶって完成度の高い無難な作品を作りたいと思う臆病(でもそうした実力がないのでできない)がせめぎ合ってなかなか完成・公開されないことが多いですが、庵野氏はそれでもしっかりと映像・アニメ双方で面白い作品を複数完成させていて、それを文化祭で公開したりしていて、凄いと思いました。やはり、完成させることこそが創作の重要な点だなと。

 当時庵野氏が書いたメモを見ていて、ふと自分が小さい頃書いていた小説のプロットを思い出しました。シンパシーを感じるのもおこがましいくらいですが、これから創作せんとするものの筋書を書いているときってめちゃくちゃ楽しいんだよな、と感慨深くなりました。

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 庵野氏の画力は大学在籍時に"DAICON FILM"メンバーとして携わった大阪SF大会オープニングアニメーションの中のメカ・爆発の描写で一躍高い評価を受け、『超時空要塞マクロス』の制作に参加するところからアニメーターとしての活動がスタートします。

 このオープニングアニメーション、特大スクリーンで展示されていて本当に学生が作ったのかというクオリティなのでぜひ足を運んで観てほしいです。

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 ナウシカのメモ、落書き。「はやく! いそげ おそい」

 その後『トップをねらえ!』や『ふしぎの海のナディア』にて代打監督を務め上げ成功を収めた後、いよいよ庵野監督の代表作が1995年公開されました。

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 代打監督を務めた後でこの作品が出来上がったというところに、自分の温めていたものを爆発させた作品なのではないかというのを想像しました。

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 エヴァンゲリオンがどういうモチーフでできていったのか。

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 貴重な相関図。

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 今では誰もが知る『残酷な天使のテーゼ』。その楽曲を受け取ってからどうOP映像を作るかの資料を、実際に出来上がったOP映像を観ながら閲覧することができました。

 個人的に、アニメ自体は観たことはないですがOP映像は前から知っていて映像作品として大好きです。サビまでに曲に乗せてカットが変化していき、サビで一気にフラッシュカットが始まるのが超好き。カットが歌ってるように見えるのが好きなんですよね。

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なぁ~~~れぇ~~~~~ダダダダダダダダ……

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 ノーブラでよろしく(こんなんも展示許可したんか……?)

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 使徒に関する設定資料もたくさん。

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 スコープの設定資料、めちゃくちゃそそられる。

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 休憩所にもエヴァが。

 第二章は、アマチュアとして創作を始めてからエヴァンゲリオンでアニメ監督として成功を収めるまでの軌跡を膨大な資料で辿ることができました。

 

 

第三章 挑戦、或いは逃避

 『新世紀エヴァンゲリオン劇場版』の公開後、アニメ作品から距離を置いた庵野氏の現在までの作品の資料が展示されていました。

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 庵野氏が映像作品として監督した『シン・ゴジラ』の展示があったり。

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 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の展示がありました。

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 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の制作にてリアリティを追求するべく作ったという巨大なジオラマがありました。

 

第四章 憧憬、そして再生

 第四章では、現在鋭意制作中とされる『シン・仮面ライダー』や『シン・ウルトラマン』の台本や模型などが一足先に展示されておりました。

ウルトラマンのカラータイマーがない!(理由もありました)

 

第五章 感謝、そして報恩

 最後に、庵野氏が未来へ向けて特撮やアニメが残っているようにとの思いで行っている活動などが紹介されていました。

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 ウルトラマン仮面ライダーゴジラの大型立像に見送られて、庵野秀明展を後にしました。

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 グッズも買ってしまいました。アマチュア時代の才能あふれるアニメ作品が忘れられなくて。

 

 結局、夢中になってたくさんの展示を見ていたら4時間も経っていました。隅々までじっくり見ていたらもっとかかったと思います。

 それくらい面白い展示ばかりでした。

 

感想

 ということで、『庵野秀明』に行ってきたレポートでした。

 僕自身、庵野氏を名前以外ほぼ知らない状態でしたが、それでも興味をひかれる作品や展示がいっぱいあって、個人的にも創作意欲をそそられました。

 今回紹介したものは展示のほんの一部なので、期間限定ということもあり少しでも興味の湧いた方はぜひ行ってみてください国立新美術館での展示は今週日曜までですが……

 

 僕が現在観たことのある庵野氏の作品はエヴァ新劇場版・シンゴジラのみですが、今回を機に『トップをねらえ!』や『ふしぎの海のナディア』、アニメ版エヴァンゲリオンを観てみようと思います。

 『トップをねらえ!』や『ふしぎの海のナディア』はdアニメストアで観れるみたいでした!

 

 そして、『シン・ウルトラマン』や『シン・仮面ライダー』の公開も楽しみに待ちたいと思います。

 

 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

(テト)