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【CITY】80年代を歌う降幡愛 ~とどまることを知らないCity Pop~【ソロデビュー】

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 今だからこそ、彼女だからこそ。令和に生まれた80's。

 


降幡 愛「CITY」Music Video

 

 

進化を望まれないもの

 80年代、日本の高度経済成長期を彩ってきたシティポップが今再び脚光を浴びていることは、もはや疑いようもない事実だろう。ディスコブームに代表される洋楽志向な音楽性に乗せた都会的な生活を歌う言葉は、バブルを生きた様々な人の夢を加速させた。それから30年の時が経って、ある者は大衆文化・大量消費社会の皮肉として80'sを取り上げ(Vaperwave)、ある者はそれを独自に進化させて現代に馴染みやすいサウンドへと洗練しシティポップを蘇らせた(ネオ・シティポップ)。

 


Awesome City Club – 今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる (Music Video)

 


Suchmos – MINT [Official Music Video]
Awesome City ClubSuchmosなど、ネオ・シティポップを牽引するアーティストが次々と現れたのは記憶に新しい。

 

 Vaperwaveはそれ自体が"消費"へのアンチテーゼになっているがゆえに有名と無名の狭間で揺れ動き、一方でネオ・シティポップは、80年代には見られなかった独自の進化を遂げて新たな文化としてメジャーシーンに訴えかけようとしている。

 そのどちらにせよ、80年代を好奇心を持って感じ、体感することは少なくなってきている

 

 本日発表された降幡愛のソロデビュー曲はそのどちらでもない、紛れもなく「80年代にタイムスリップできる」音楽である。

 

 あえて挙げるとするならば、Future Funkに近い。80年代シティポップ、アニメに影響を受け、海外のアーティストたちがサンプリングし曲を作り起こったムーブメント。

 


Takeuchi Mariya - Plastic Love (Night Tempo 100% Pure Remastered)

 


Moe Shop - Kawaii Desho [Pure Pure EP]

 

 純粋に80年代の雰囲気や曲調などを再評価して、リバイバルを巻き起こすジャンル。この潮流に近いのではないかと個人的に感じている。

 もはや、現代の尺度で再変換する必要はないのだ。再生産でもいい。ただ純粋に80年代を映した楽曲を聴くことによって私は「80年代に生きる」ことができる。

 

 

なぜ80年代を渇望するのか

 降幡氏も私も同じ90年代に生を享けた。我々にとってバブル期は、憶えていないどころかかすりもせず生まれていない。

 ただ、同時に我々は親がバブル期真っただ中に青春を生きたという点で一致している。親が「懐かしいわ」とカーステレオに、カラオケボックスに歌うその曲を私は羨ましいと感じ、興味が湧いていった。これに関して、降幡さんも同じようなことを公式HPのインタビューにて明かしています。

 

furihataai.jp

 

 バブル期を生きていないからこそのある種の「オリエンタリズム」のようなものを発揮して、バブル世代では感じられない高まりと、バブル世代では演じられない表現が生まれてくるのだと思う。

 

 逆に、実際に80年代を生きてきて、その功罪を身をもって感じたのちに30年を過ごした人たちにとっては「なんであんな時代に憧れたりするんだ」と思うかもしれない。自分も、もし80年代を生で経験していたらバブルの雰囲気など、シティポップなど好きになっていなかったかもしれない。

 ただ、令和にもなって80年代のシティポップを細部までリスペクトした曲を、YouTubeというツールの画面で楽しむ自分の誰にも理解されない大人の遊びに今はただ浸っていたいのである。

 

 サカナクションの『忘れられないの』を初めて見た時も、同じ感情を抱いた。

 

tetragon64.hatenablog.jp

サカナクション / 忘れられないの

 

 

歌声の細部まで宿る時代性

 声優としての彼女の声を知っているか知らないかで、この曲の第一声の印象は完全に違ったものになるだろう。

 言うまでもなく私は前者であり、実際かなり混乱した。これが、あのふりりんの声……?

 

 どこまでも役者だなと思わずにはいられなかった。だってこんな声聞いたことないもん。この曲に対する情熱とこだわりが感じられて、一瞬で虜に。

 サビで印象的にリフレインされる"CITY"はどストレートに曲名にもなっている。満を持して、という気迫が十分に感じられる。

 時代を意識したMVも見どころ。降幡氏自身がリクエストしたという80年代風アニメも合わさって、これでもかというほど80年代を存分に味わえる。

 

 

他にも曲は数あれど

 これまでにも80年代のシティポップ、ディスコを意識した声優曲は色々あった。

 


上坂すみれ「ノーフューチャーバカンス」Music Video (YouTube Edit)

 

滞空時間

滞空時間

  • 花澤 香菜
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

 今回の降幡氏の曲は、それらを勢いよく塗り替えていくであろうに相応しい曲となっている。今回の『CITY』もさることながら、制作中だという『Moonrise』で披露されるほかの曲も今は楽しみで仕方がない。

 

 とりあえずは『CITY』を何回も巻き戻して聴きながら、続報を待ちたい。

 


降幡 愛「CITY」Music Video

 

 最近ふりりんにハマったタイミングでのこのソロデビュー曲だったから興奮して書いちゃった……