こんにちは。
子ども・教育系サークルに4年間所属していたヘキサです。
今回は、大学生向けに、子ども系サークルの選び方の指針になるものを考えてみました。
もし、「大学生のうちに子どもと関わりたいなぁ」とか、「将来先生になりたいから今のうちから経験を積みたいなぁ」とか「子どもの支援に興味があるなぁ」という方の参考になれば幸いです。
子ども・教育系サークルといっても種類が豊富!
子ども・教育系サークルといっても、本当に種類が豊富で、1口に子ども・教育系と括られますが、どんなサークルがあるのかによっても雰囲気が変わってきますし、どれを選ぶかも人それぞれです。
しかし、どのサークルも「どうせ子ども系だよね」と大学にも周りの人にも大人にもいろんな人に一括りにされてしまい、違いが見えにくいのが現状だと思います。
そこで、ヘキサの経験やヘキサの知人からの話等を元にして、大きく3種類に分類してみました。
こちらのブログでは、あくまで一般論として、また全体の傾向として述べているので、個別のサークルに関するお答えはできません。
もし知りたければ、各サークルが新歓活動でHPやTwitter、Facebook等でアピールしていると思うので、個別の発信媒体先を使って自分の足で調べることが確実だと思います。
①学校訪問タイプ
主な特徴
学校訪問タイプは、小学校や中学校等の教育活動に参加するタイプです。
例えば、授業中に分からないところがある子どもや学習が少し遅れている子どもに対して支援をしていくことや、プールの指導員やアシスタント等として安全管理や支援を行うことが主な特徴となります。
活動場所
大学等の近くにある学校
大学と提携している学校等
活動内容
授業中の学習支援
授業の教材準備の手伝い
プール指導の手伝い
ミーティング
活動時間
学校との相談です。
1コマあたりからになるので、学校の時間割と大学の時間割を考慮して、空きコマで行く形になると思います。
活動時間は日中が多いので、大学の1、2、3限の空きコマが活動時間になることが多く、履修状況と相談です。
夜は逆に活動がミーティングくらいしかないので、主に夜に活動することが多い大学のサークルやアルバイトとは兼ねやすいと思います。
先輩の傾向
教育系の人が多いです。
教育学部、教育学科、将来教員を志望している人の割合が高く、教育に対して熱心な傾向があります。
メリット
間近で本物の先生の授業を見れたり関われたりするので、将来教員を目指している人の教員の雰囲気や子どもたちのまとめ方、発問の仕方や板書の仕方、教室の掲示等でいろいろと勉強できる部分があります。
夜は空く傾向があるので、わりかし自分の時間は確保しやすいです。
個人行動になりやすい傾向があります。
教育系の先輩が多いので、同じ学部学科の先輩と関わりを持ちやすく、サークルに入った後でも履修の相談とか試験の対策とかを行いやすいと思います。
②学習支援タイプ
主な特徴
学習支援タイプは、学校や地域の公民館、子ども食堂や協会等の施設等で子どもたちに勉強を教えたり宿題を手伝ったりすることが主な特徴です。
このタイプは、授業に参加するのではなく、1対1など、大学生が子どもと密に関わり合い、時に話し合いながら勉強を教えることがメインです。そのため、関わる子どもは学校の勉強についていけないがお金がなく塾に通えない子、親が外国にルーツがある子など、比較的貧しく社会的には少し弱い立場の子どもの場合が多いです。
活動場所
大学の近くの学校
公民館
協会
等
活動内容
子どもの放課後の時間や休日等に活動場所に集まって、それぞれの子どもの様子を見ながら勉強を支援したり遊んだりします。
学習支援タイプのサークルは、単独で成立している場合もあるのですが、多くは他のボランティアと兼務している総合ボランティアサークルの中の1つの活動として存在したり、直接大学のボランティアセンターで声をかけていたりすることが多いです。
総合ボランティアサークルは、この活動がいついつにあるから参加できる人とメール等で募って手をあげる形が多いので、総合ボランティアサークルに所属だけして、情報を得て、都合の良い時間の学習支援を立候補して担当するという入り方になることが多いです。
総合ボランティアサークルはそういう感じで様々なボランティアを募集しているので、学習支援タイプを希望する場合はそういう感じで所属だけしていればOKであり、そういうシステムなので遠慮する必要はないと思います。
活動時間
決まった曜日の何時から何時というのが明確にあります。それはボランティア先の日程によります。
今回紹介する中では割と小回りが効きます。たくさんボランティアしたい人は詰め込めて、少しで良い人には少しだけという調整ができます。
そのため、他のサークルやアルバイトと兼ねやすい傾向があります。
ただ、大学外の施設と関わることが多いので、サークルの信頼のためにもドタキャンはNGで、なるべく週のこの部分は活動があると固定傾向にあると思います。
先輩の傾向
総合ボランティアサークルの傾向があるので、福祉系教育系の先輩が多い傾向。社会学系も一定数いる傾向です。
所属している人数は多いのに、実際に関わる人は同じボランティア先の人だけなので少ないという感じですね。
メリット
学習支援もできるし、他のボランティアも併せてできます。
時間割や自分の都合に合わせてスケジュールを調整できるので、わりかし小回りが効いて自分の時間を確保しやすいと思います。
同じサークルの人と共にボランティアできるので、同じボランティア先の先輩や後輩、同期とは仲良くなりやすく悩みも共有できます。
ボランティアサークルに興味がある方は合わせてどうぞ。
③遊び中心タイプ
主な特徴
遊び中心タイプは、大学の敷地や公園等の活動場所に子どもを招き、その場所で遊びを中心に活動を行うことが主な特徴です。
遊び中心ではありますが、子どもと遊ぶことがメインですが、遊ぶ内容や方法を自分たちで決定するため、ただ遊ぶというよりも、企画の立案・運営と安全管理が主な活動になります。
その地域の子どもや近所に住む子どもを招くので、地域にもよりますが、比較的落ち着いて余裕がある子どもたちを対象にする傾向があります。
活動場所
大学の敷地
大学付近の公園等
活動内容
先生というよりも、一緒に遊ぶ近所のお兄さんお姉さんという感覚で子供と触れ合うことが多いです。
また、遊ぶ内容や活動自体も自分たちで運営するため、遊びの企画を考えることが多いです。
また、年に数回大きなイベント(ハイキングやクリスマス会など)を企画・運営するので、自主的な活動や企画のアイデア出し、運営や安全管理、大学や関係機関との交渉等をサークルで行う必要があります。
企画を考えることが活動のメインになるので、子どもと遊ぶ時間の他にミーティングや打ち合わせがあったり、自宅等でも企画を考えることもあるので、時間外の活動がある場合もあることがあります。
活動時間
子どもたちと遊ぶ時間の他にミーティングや保護者との面談等がある場合が多く、定期的に週に2回以上集まる傾向があり、比較的拘束時間が長い傾向があります。
サークルの意向や都合で活動日が固定されていて、拘束時間が長いので、他のサークルやアルバイトと兼ねる場合には工夫が必要かもしれません。ただ兼ねることは難しいわけではないです。
ヘキサはこのタイプのサークルに所属していたのですが、他に別の軽いサークルを2つ兼ねて、それとは別に学習支援のお手伝いをして、アルバイトもそれなりにしていたので、他のサークルやアルバイトを兼ねることは実現可能です。
ただ、遊び中心タイプのサークル以上負担が大きいサークル(吹奏楽系や合唱系、体育会系部活等)を兼ねるのは少々難しいかも。
先輩の傾向
教育系の人は割合的には少し多めですが、全体的には様々な学部の人が混ざっている傾向があります。教育学部・教育学科以外でもハードルが低く様々なタイプの学生が参加している傾向があります。
ヘキサのいたサークルでは、社会学系や文学系、法学系や理系も一定数いました。
メリット
サークルで企画して運営するので、イベントが成功することに達成感があります。
子どもたちの前に立って説明する機会が多いので、人前で話す経験や話の組み立て、スピーチや人に伝える話し方を身につけられます。
以下の記事も、ヘキサがサークルに所属して場数を踏むことで獲得した経験を元にして書いています。
保護者の方、地域の方と深く関わる機会も多く、自然とコミュニケーションを取る機会が増えます。(コミュニケーションに自信が無くても慣れます。)
何でも屋みたいな感じで、多くの作業をこなす経験ができます。
(工作、イラスト描き、ドッジボール、クイズ作成、遠足の引率、Webページ作成、個人情報の管理とやることは尽きないですね。)
(ちなみにヘキサは何故か作曲の経験無しでキャンプのテーマソング作成を作らされたこともありました。音楽有識者の知人に手伝ってもらったけど)
企画と運営の責任が自分たちにあるので、責任がある分、自分たちで思い通りの企画ができます。自分がやりたいことや面白そうなこと、授業で習ったことやチャレンジしてみたいことが実現できるような自由度があるというのは本当に楽しいし多くのことを学べます。
活動時間が長い傾向があるので、活動で行う内容も濃く、メンバーと深い人間関係を築きやすい傾向があります。
④学生中心タイプ
主な特徴
子どもと関わるのではなく、学生同士が教育について話したり、教員採用試験に向けた勉強を行うことが主な特徴です。
活動場所
大学の敷地内の空き教室等
活動内容
大学生が集まって勉強
駄弁る
ご飯をみんなで食べにいく
活動時間
少なめで軽い傾向。週1回〜2回程度、空きコマを調整して活動すると言ったことがメインです。
先輩の傾向
ガッツリ教員になりたい人や教育学部、教育学科の学生の集まりです。意識の問題というよりも、状況で教員採用試験に受からなければ…!という強い危機感があります。
メリット
周りの仲間と協力しながら、周りの進度を確認しながら、わからないことは教えあったり一緒に考えたりしながら勉強ができます。
よくある質問・FAQ
〇〇サークルどうですか?
知りません。この記事を参考にしながら、実際にそのサークルのHP等を調べたり実際に行って体験してみてください。
子ども・教育系サークルは(教育系大学とかでなければ)人数があまり多くなく、いつでも気軽に入れるサークルが多いので、一度メール等で体験を問い合わせてみればいいと思います。
合わなければすぐ辞めちゃえばいいし。サークルってそんなもんです。
自分に合うサークルってどうやって見つけるの?
まずはリサーチあるのみです。リサーチして興味があれば体験してみるという流れです。
そして1番重視するのは雰囲気であり人間関係です。つまり、このサークルに入ったことを体験から想像して、どんな雰囲気なのか、所属しているメンバーはどんな人か、居心地は良さそうかというのを考えてみてください。
大学のサークルは、本当に人間関係が1番だと考えています。例えば究極の質問として、活動内容は面白いけど雰囲気が合わないサークルと、活動内容には興味ないけど雰囲気は良いサークルであれば、後者の活動内容は興味ないけど雰囲気は良いサークルに入ればいいと思います。
雰囲気の良さが大事な判断基準である理由は、サークルの先輩の姿は、1年後、2年後、3年後のあなたの姿だからです。サークルの活動内容が大きく変わるなんてことはそうそうないし、先輩たちが真面目なら真面目だし飲み会ばかりなら飲み会ばかりです。
1年後2年後3年後に自分はどういう人になっているのかをみる一つの指標は先輩たちの姿だからです。
今このページを見て子ども・教育系が良さそうと思っても、実際に体験してみたら雰囲気合わなそうとか、新歓や友達から誘われた活動内容興味ないサークルに行ってみたら雰囲気が良かったら、子ども・教育系に拘らずに考え直した方がいいと思います。
なぜなら、もし教員になりたいと思っていても、教員に必要な技術は後から教員になった時に身につくし、スタートダッシュを切る必要はないからです。
それよりも、大学生活が楽しく、やり残しや後悔がないように、自分の可能性を広げるためにもフッ軽になって、いろいろなことにアンテナを広げて、時間を無駄にしてでも経験したり考えたりすることの方がよっぽど大事なことだからです。
大学生は時間があります。
これでも大学生の自由な時間はいろいろな思惑を持った大人たちによって毎年少しずつ奪われているので、必ずしも「大学生は人生の夏休み」とは断言できませんが。
比較的自分でコントロールできる権利がある時間を多く持っているので、ぜひ時間を空費してでも無駄にしてでも自分の楽しいと思うことやこの時期にしかできない経験を行うことをオススメします。
関係ないけど、ヘキサは大学に入ってからブログという媒体の存在を知り、周りに流されながら始めてみました。それを今でも少しずつ育てているなんてなんか不思議ですよね。始めた当初は本当に趣味以外の何者でもないですが、今では少しずつですが収入が生まれています。そういう新たな自分の可能性を発見できるチャンスが大学生の間なのかもしれません。
入りたいと思った活動のサークルがない!
なら創設者になるチャンスです!
サークルは大学の学生課等で規約を確認すれば、案外気楽に作れるものです。
大学の公認サークルは部員数や活動年数等の条件が厳しい場合が多いのですが、非公認サークルを立ち上げる難易度はそんなに難しくありません。
サークルを立ち上げる経験は就活のエピソードの足しになり、案外やっている人は貴重で、行動力を示す根拠になるエピソードになります。
入りたいと思ったサークルが無ければ作ってみる、作ってダメなら潰せば良いだけです。
子ども・教育系サークルは就職に有利?
人それぞれです。
ってか、どんなサークルでも言えますが、就活ではどんなサークルに入ったかではなく、あなたが何を行ったのかが重要です。
しかも、何を行ったのかは、サークルに限らず、アルバイトや個人の活動、ボランティア等多岐に渡りますが、それの話を組み立てるのはあなたです。サークルはその手段の1つに過ぎません。
個人的には、就職に有利かどうかはモチベーションとしては大事かもしれませんが、大学生の活動の時間としては勿体無いことではないかと思います。
どちらかというと、大学生の間に何でもいいから何かに熱中したことを後から振り返ってストーリー仕立てにした方がよっぽど就職に有利だと思います。
その手段としてたまたま子ども・教育系サークルが選ばれたというのであれば有利なのかもしれませんが。
とにかく、ヘキサの個人的な考えでは、楽しそう!雰囲気が良さそう!自分に合いそう!というなんとなくの価値観で選べばいいと思います。
新歓期間はどのように動けばいいの?
サークルの新歓期間の立ち回りについては、テトがより詳しく書いているので、こちらの記事をチェックしてみてください。
おわりに
今回は、子ども・教育系サークルの種類を大まかに分類して考えてみました。
いかがだったでしょうか?
これから大学生・大学院生になる方、すでに大学生だけどちょっと子ども・教育系サークルに興味が出てきた方、ぜひ途中からでも大丈夫です。まずはそのサークルの体験等に参加してみましょう。
このブログがよいキャンパスライフになることの一助になれば幸いです。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
(ヘキサ)
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