テトたちのにっきちょう

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テト・ペンタ・ヘキサの3人組によるゆるふわ系ブログ

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WALKMANが大好きな私がポータブルプレイヤーをiPhoneにした話

 小学生の頃、運動が嫌いだった。数ある学校行事の中で長距離走大会が一番嫌いだった。どんなに頑張っても40位を越えることはなかった。運動系の習い事をしているからという親の期待を裏切るのが苦痛だった。
長距離走大会で10位以内に入ったらなんでも好きな物を買ってあげるよ」
 そう、父はけしかけた。冗談のつもりだったのかもしれない。
 それから数日後、僕は大会の決勝線を7番目に駆け抜けた。
 父の喜びとも戸惑いとも言い切れぬような空気を僕は良く覚えている。そして後日家電量販店へ連れて行ってもらい、キラキラした目で僕はWALKMANを指差した。
 
 
 
 
 
 
 
 なんだこの小説家気取りエセ文体は。

 

 
 どうも、テトです。
 サクセスストーリーにしては努力した文脈がないし結果7位という超微妙な話ですがまあこれがノンフィクションだよね!(強引)
 
 ちなみに大会の日の夜、あっぱれあっぱれで焼肉に連れてってもらったんですが、そこで同大会で1位を取ったスポーツ万能の親友Aとばったり出会ってしまい、7位で喜んでいる自分恥ずかしくなりました。
 そんなどうでもいい話はこの記事の本筋とは全く関係ないのですが、それだけ私にとってWALKMANは思い入れのあるもので、運命的な出会いをしたとひっそり思っています。
 

私のWALKMAN

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私が買ってもらったのはこんな感じのです。容量は驚異の2GB
 
 それからと言うもの、私はどこへ行くにしてもWALKMANを肌身離さず持っていました。スマートフォンなんてまだない、ガラケーはまだ与えられていない時期、持っている唯一のハイテク(死語?)機器だったのです。
 それこそ、使い始めた当初は曲の入れ方がわからず、買ってもらった時に同時に購入したアナログ録音用コードをCDコンポに繋いでわざわざアナログで録音していた記憶があります。音質もよくないし、アルバム録音中にWALKMANの充電がなくなるとやり直しなんですよね。
 

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昭和の「シーッ、今録音中!」に通ずるものがある気がしなくもない
 
 その後、デジタルでの曲の入れ方をやっと知って、TSU〇AYAのカードを作って足繁く通ったりしました。あの時は特に意識してはいませんでしたが、私は小さい頃からちゃんと音楽が好きだったんだなと今になって思います。だって、中学の合唱コンクールの曲、歌っていたり他クラスの曲を聞いているうちに好きになってしまってわざわざWALKMANに入れてコンクールが終わった後もずっと聴いてる人、そうそういないと思う。もちろん、supercellなど有名どころの邦楽も分け隔てなく純粋に聴いていた時期でした。
 
 私とそのWALKMANの思い出を語れば語るほど終わりはないのですが、それほどずーっと使っていたこともあり表面はボロボロ、そして5年経ったあたりから充電池の寿命が来てしまい、電源がつかなくなってしまったのです。
 5年という期間はまだ幼い私にとってはすごく長く、それほどの間の人生を共にした相棒が突然倒れてしまったショックを私は今でも覚えています。それこそ、人工呼吸をするような勢いであらゆる手を尽くし、それでも完全に使えなくなってしまった時は本当に悲しかった電子機器がしんだだけなのに
 

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サトシにとってのスニーカーぐらいの存在でした
 
 しばらくの間は悲しみに暮れる日々でしたが、ずっとこうしてはいられないと次の相棒探しを始め、その時にはもう生産終了となっていたNW-A860をなけなしの小遣いはたいて購入したのです。
 

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当時書いていたブログ記事から引っ張り出してきました
 
 なぜわざわざ生産終了したこのモデルを購入したかというと、当時はちょうど「WALKMANのAシリーズが消えるらしい」という噂が立っていた時期でした。
 当時、音質重視のWALKMANには"Aシリーズ"と"Zシリーズ"があり、違いは"Androidが搭載されているか"でした。AシリーズはAndroidの搭載されていないいわば「純粋なポータブルプレイヤー」で、そのAシリーズが消えるということはすなわち「WALKMANはこれからAndroid搭載しか発表しなくなるのではないか」といった噂が立ったのです(たぶん、私の拙いネットサーフィンで得た情報では…)
 結局今ではAシリーズは復活しているし、AndroidがすべてのWALKMANに標準搭載されているなんて未来は訪れなかったのでその予見は間違いでしたが、WALKMANのない生活に堪えかねていた私は先走って「Andoid非搭載(だと勝手に思っていた)最後のAシリーズ」を買ってしまったんです。
 この選択が、今回の記事にある「WALKMANとの決別」を予兆していたとはこの時の私は知る由もありませんでした。
 
 

iPhoneの台頭

 WALKMANを買ってからしばらくは、64GBという高容量に甘えてwavで曲を入れていました。そのうちすぐに持っている曲のすべては入りきらなくなり、mp3に変換したり聴かなくなった曲を削除したりして凌いでいました。しかし、いよいよ入りきらなくなってきた。昨年の秋、iPhoneを128GBのiPhone7Plusに機種変更したあたりから「iPhoneのほうにも空き容量あるじゃん」ということで曲を入れ始めました。同じ時期に、イヤホンをBluetoothしました。
 
 
Bluetooth化の経緯について知りたい方は上記参照お願いします
 
 すると、WALKMANよりもiPhoneのほうがBluetoothの接続が断然速いという現実に直面しました。iPhoneであればBluetoothイヤホンの電源を入れれば自動で1秒で接続されるのが、WALKMANだとまず接続設定をしてさらに15秒ぐらいかかる。
 そして、接続が切れやすい。ポケットに入れると確実に切れてしまう。しばらくはWALKMANをずっと手に持ち歩きながら電車に乗っていましたが、段々と面倒になってきた。
 この現実を目の当たりにすると、たいていは「有線に戻そう」とか思ったりするものですが、iPhoneにそんな問題が一切起きなかったことで、ますますWALKMANへの不満が露呈してしまうこととなってしまったのです。
 
 段々とWALKMANを使う頻度が減ってきた。WALKMANに入っているよく聴くアルバムのいくつかを、iPhoneに入れ直した。
 
 そして先日、ついに持っている曲のすべてをiPhoneに入れWALKMANを使うことはなくなってしまいました。
 
 

WALKMANが悪いというわけではない

 もちろん、容量の問題やBluetoothの接続問題は、現在発売されているWALKMANでは解消されているかもしれません。容量に関しては今ではmicroSDカードで拡張できることが当たり前になってきましたし、Bluetoothの接続も進化を遂げているかもしれません。
 
 でも、iPhoneが便利すぎるのです。
 例えば電車内で音楽を聴きながらTwitterをしていて、友人が新曲をアップしているのを見た時。WALKMANであったらいちいちイヤホンを付け直さなくてはならない。面倒だから後で聴こうと思って忘れてしまうことが多い。
 電車内でもし運良く座れたとして、聴いていたアルバムが終わった時、ポケットからWALKMANをうまく隣の人に迷惑をかけず取り出せますか? 私は苦手で…そういった点でも、iPhoneであれば解決してしまうんです。
 
 そして、音楽ストリーミングサービスの登場
 詳しくは後日記事にする「spotifyに『キャンペーン期間中だけだから!』と登録したら素晴らしすぎてまんまと月額ユーザーになってしまった話(仮題)」を読んでいただければわかると思うのですが、決定打となったのはこれでした。
 正直、spotify等の音楽ストリーミングサービスにお試し入会しなければ、今もWALKMANを使い続けていたように思えます。この機会に初めてiPhoneを本格的に音楽プレイヤーとして使い始めて「悪くないじゃん」と思ってしまいました。
 
 

iPhoneで音楽聴くって…

 高校生の頃、iPhoneで音楽を聴いている人を少しばかり下に見ていたような気がします。「iPhoneで音楽を聴くなんて…」「WALKMANの方が音質いいのに」と。実際、私がiPhoneに曲を入れ始めた時は「ちょっとだけ、一時しのぎで…」という思いが強くありました。しかしそんな抵抗感はいつしか『便利という呪いにかけられ』消え去ってしまいました。
 新しくWALKMANを買い直せばその呪いは解けるかもしれない。でも今はその時ではない、と思っています。社会人になってお金に余裕が生まれれば手に入れるかもしれませんが、iPhoneで代用ができる今、そこにお金を使うくらいならDTMの機材にと思ってしまう自分がいます。
 
 

WALKMAN利用者に対する説服ではない

 ここまで書いてしまうと、WALKMANを今も利用している人に対しての挑発と捉えてしまわれるかもしれませんが私が言いたいのは全然そういうことではありません。今でも私はふと「あの時のように楽しくWALKMANで音楽を聴けたら」と思っているし、自分のことを「iPhoneという魔術にあっけなく捕らえられた愚かで哀れな人」だと思っています。そして、私が高校生の頃下に眺めていたiPhoneで音楽を聴いている人もその一人かもしれない。
 私が言いたいのは、「自分が納得できる形で音楽と向き合えるならそれでいい」ということです。「まだiPhoneで音楽を聴いているの?ダサいね~!!」みたいな言説が世の中に溢れかえっているように思う。私も過去にそういう時期があったから今間違いなく言えます。そういう言説は「最低です」。
 

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そういう言説はクソ!みたいな汚い言葉使わないようにしようって思ったらオタクっぽくなってしまった図
 
 「曲の表現をそのまま、フラットに。」みたいな宣伝文句本当にやめたほうがいいのにと思います。そういうので釣られるのって高校生までかな~と思います。ネットに溢れるオカルトチックな情報に踊らされた時期が私にもありましたが本当に無駄でした。今自分が楽しく音楽を聴けているならそのことに自信を持たないと、すぐに蝕まれて音楽を純粋に楽しめない人になります。音楽を聴く時に「心の純粋さ」は大切だけれども、「再生環境の純粋さ」はウソです。
 話が脱線した気がしなくもないですが、他人の音楽の聴き方を貶めると最後は全部自分に返ってきます。自己満足を自己満足と理解できずに人に押し付けてしまいがちになってしまうところが、音楽を取り巻くそこらへんの本当に恐ろしいところです。
 
 

さいごに

 私の元ではお役御免となってしまったWALKMANですが、まだ生きているし、きっとWALKMAN自身もまだまだ使われたがっていると思うので、妹にプレゼントすることにしました。丁度いいイヤホンを買い添えて。
 妹には私と同じようにWALKMANを好きになってほしいですが、それ以上に、「WALKMANに入っている曲たち」を好きになってほしいです。
 
 おわり。
 
記事中でふれた曲
タイプ:ワイルド

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Come Together

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勇気のReason

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