テトたちのにっきちょう

テト・ペンタ・ヘキサの3人組によるゆるふわ系ブログ

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多国籍な打楽器の祭典「アース・リズム」を観てきたのでその感想など

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こんにちは、ペンタです。

 

12月6日にアース・リズムというコンサートを観に行ってきたので、その感想とライブレポ的なアレをつらつらと書いていきたいと思います。

 

自己紹介で「インディーズバンドが好きです」とか言っておきながら、最初に書くブログ記事がインディーズ関係ない内容なのはどうなんでしょうね?

 

 

 

アース・リズムって?

そもそもアース・リズムとは何かというというと、5カ国の打楽器奏者(+α)が集結して壮大な音楽を奏でるコンサートイベントです。

 

 その5カ国というのが日本(わかる)、韓国(わかる)、ブラジル(うん)、セネガル(アフリカだったっけ)、トリニダード・トバゴどこ?)なんです。超多国籍。

 

本気でトリニダード・トバゴの位置がわからなかったので調べてみたら、カリブ海の島国なんですね。勉強になった…。

人生においてトリニダード・トバゴと何らかの接点を持つことになるとは…。

 

そんな多様な国から一流の打楽器奏者が集まるイベントなんて、面白くないはずがない。

ちなみに、どのくらい一流のミュージシャンたちなのかというと、スティービー・ワンダーローリング・ストーンズマーカス・ミラーなどとの共演経験がある人たちが参加していると言えば伝わるでしょうか。

また、打楽器だけでなくボーカルやギター、ベース、サックスの奏者もいるので非常に多様な楽器の音を楽しむことができます。

 

このようなとんでもない人達を集めた公演を、世界トップクラスの太鼓奏者であるヒダノ修一が総合プロデュースするのがアース・リズムということです。

 

無料っていいよね

そもそも僕がこのコンサートを観に行くことにしたきっかけが、諸事情から家族で招待を受けて無料で観に行けることになったからなんです。

無料って素敵な響きですよね。

 

正直なところ、これまで身近な打楽器といえばドラムくらいで、打楽器に特別関心があったわけではありません。

「まあ無料なら観に行くか」という感じで参加してきたんですが、完全にやられました。

めちゃくちゃいいコンサートだったので、この感覚を誰かと分かち合いたいです。だから今この記事を書いています。

 

以下は、公演の様子を演奏された曲目含めて書いているので、ネタバレを気にする人は見ないほうが良いと思われます。

ただ、パンフレットなどに演奏予定曲目は書いてあるので今更ネタバレも何もないって気はしますが…。(そういえばクラシックのコンサートも曲目書いてありますよね。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12月6日 @中野サンプラザ

第1部

1.さくらさくら:日本

2.ファトゥヨ:西アフリカ

3.マライカ:東アフリカ

4.パン・イン・エー・マイナー:トリニダード・トバゴ

5.イェマヤ:キューバ

6.イパネマの娘:ブラジル

7.トリステーザ:ブラジル

 

会場に入ると、ステージ中央の奥に置かれた巨大な和太鼓が目を引きます。

大きいとは言っても始めはそこまでの大きさには感じていませんでしたが、太鼓の前に人が立って叩き始めると改めてその大きさを感じました。

恐らく直径1メートル以上はあったんじゃないかと思います。

画像は全く関係のない人ですが、ほんとにこんな感じのサイズ感だった…。

あんなにでかい太鼓をナマで見たのは初めてでした。

 

 まず演奏されたのは、さくらさくらを打楽器だけのアレンジにしたものでした。

きれいで落ち着いたイメージのある曲ですが、いきなり大迫力で飛び込んできて度肝を抜かれました。

先ほどの巨大な和太鼓に加えて、中くらいの太鼓やスティールパンなどでの演奏です。

 

スティールパントリニダード・トバゴで生まれた楽器で、打楽器でありながらきれいな音程を奏でることができます。

今回のコンサートではスティールパンがメロディを弾くことも多く、すっかりその音色の虜になってしまいました。

特にパン・イン・エー・マイナースティールパンを全面に押し出した曲で、繊細な響きを堪能できます。

 

第1部で印象的だったのが、イパネマの娘という曲です。

ボサノヴァの名曲らしいんですが、もちろん知りませんでした(ドヤッ)。

ブラジル出身の奏者がギターを弾きながら一人で歌っていて、「…え?打楽器のイベント…え…?」ってなりましたが曲自体は切ない感じでとても良かったです。

 

最後にはトリステーザという陽気で軽快な曲が演奏されました。

これは僕も以前に聴いたことがありました。

この曲のコーラス部分は「ラララーラーラー ララララーララーララー」みたいになっていて、とっても覚えやすいメロディです。

ということは・・・?

 

 

シンガロングです!!

 

「歌いやすいメロディ+コーラス=シンガロング」というのは 、ライブでは定番ですよね。

この曲でも、みんなで手をたたきながらラララーって歌いました。

そりゃあ盛り上がりますよ。シンガロングで盛り上がらない訳がない。

 

かなり盛り上がって第1部が終わって休憩に入るという流れでした。

正直、第1部は静かめな曲が多くて少し退屈してしまいそうになっていたので明るい曲が来て良かったです。

 

ちなみに、トリステーザのラララーという部分ではポルノグラフィティアゲハ蝶を思い出しました。

そういえばあれもラテンなノリの曲だったな、とか考えるのも面白いですね。

トリステーザとアゲハ蝶の比較。やっぱり似てますね。ただ、パクリとかいうものではなくリスペクトを感じます。

 

 

第2部

1.ソーラン節:日本

2.上を向いて歩こう:日本

3.アリラン:韓国

4.道草:日本(ヒダノ修一)

5.テキーラアメリカ?(The Champs)

6.ジャンボ・ブワナ:ケニア

 

さて、休憩をはさんで第2部の始まりを飾るのは、ソーラン節でした!

もちろん、ただのソーラン節じゃありません。

和太鼓やパーカッションだけでなく、ギターやベース、さらにはサックスまで加わった、とても現代的なアレンジのされたソーラン節なのです!

めちゃくちゃかっこよかったです。

今後ソーラン節を踊るときはぜひこっちのバージョンで踊りたいと思いました(小並感)。

 

ソーラン節といえば、「どっこいしょ―どっこいしょ」や「ソーランソーラン」などのフレーズが頻出しますよね。

こんな曲だったらアレをやらない訳にはいきませんよね?

 

 

・・・

 

 

コールアンドレスポンスだあああ!!!

 

ソーラン節をコールアンドレスポンスと呼ぶのが正しいかはさておき、演奏者による「どっこいしょーどっこいしょ」につづいて観客も どっこいしょーどっこいしょ/ と返すように促されました。

もちろん「ソーランソーラン」も同様です!

 

、ここで問題が発生しました。

中野民(?)はとってもシャイな人の集まりだったようで、声が小さいのです。

 

「どっこいしょーどっこいしょ!」  どっこいしょーどっこいしょ/

みたいな感じでした。

 

しかし、さすがの中野民もこれじゃまずいと思ったのか、徐々に答える声が大きくなっていきました。

 

「どっこいしょーどっこいしょ!」   どっこいしょーどっこいしょ/

 

「どっこいしょーどっこいしょ!」  どっこいしょーどっこいしょ/

 

「どっこいしょーどっこいしょ!」  どっこいしょーどっこいしょ!/

 

「どっこいしょーどっこいしょ!」  どっこいしょーどっこいしょ!/

 

ほんとにこんな感じで、会場の一体感が高まっていくのを感じました。

やればできる子中野民。

 

ちなみに僕はライブなどを観に行くときは、コールアンドレスポンスやシンガロングは全力で取り組むタイプです。

せっかく観に行くんだから全力で楽しまなきゃ損ってもんでしょうよ。

 

ソーラン節で盛り上がったつぎは、上を向いて歩こうです。

演奏に入る前、「次の曲は上を向いて歩こうです。(中略)それでは聴いてくださいSUKIYAKI」とMCがあった瞬間に会場がどよめきました。その気持ちすごく分かる。

曲は上を向いて歩こうをレゲエ調にアレンジしたもので、独特な心地よいリズムに上音が重なり、おしゃれな感じで素敵な演奏でした。

 

その後、テグムという韓国の篠笛(のようなもの)による独奏をはさみ、道草という曲が演奏されました。

これがやばい

f:id:tetragon64:20171208012541p:plain

画像は今回の公演とは無関係です。中央の赤い服がヒダノ修一。

 

こんな感じでストラップを使って太鼓を担いだ3人が演奏するのですが、テクニックが尋常じゃないんです。

バチが2本あるのうちの、1本は片面だけを叩きつつ、もう1本は高速で太鼓の両面を交互に叩いたりしていました。伝わるかな。

早すぎて腕の動きを目で追いきれないレベルです。

和太鼓に関して何の知識がない僕でも、とりあえず半端ないことをやってるのだけは伝わってきました。

 

次の演奏は、テキーラというシンプルこの上ないタイトルの曲でした。

ラテンのリズムに乗せて、タン タン タン タンタンという手拍子をするのですが、慣れないリズムに苦戦している人も多かったです。

ポルノグラフィティ好きにはおなじみのリズムですね。

 

さらにこの曲では、サックスのフレーズに続いて観客が テキーラ!/ と叫びます。

日頃のストレスや鬱憤、その他もろもろを込めて全力で叫ばせていただきました

小中学生が相当数いると思われる空間でしたが、そこでテキーラ!と叫ばせることに問題はないのだろうか、などと野暮なことを考えてしまいました。

…まあ楽しかったから良いよね!

 

 

そして最後の曲は、ジャンボ・ブワナというケニアの定番(らしい)ソングです。

ジャンボとはスワヒリ語で「こんにちは」という意味で、この曲はケニアでお客様を迎えるときに歌われることが多いそうです。

 

この曲では「ジャンボ! ラララーラ トウキョウイェートゥ ハクナマタタ」というフレーズでのシンガロングが続きます。

「東京はいつでも問題ない」みたいな意味だそうです。

 

しかし、「さっきソーラン節やテキーラで声出したからいけるだろ」などと思っていたら急に声が小さくなっていました。

中野民は冷静さを取り戻すのが早いようです。

とはいえ、こんなノリノリの曲を聞きながら煽られれば、歌わないはずがない!

だんだんと歌声が大きくなり、会場が一体となっていくのを感じました(2回目)。

 

また、終演前の挨拶という感じで演奏中にメンバー紹介とともにその奏者のソロ回しがありました。

各楽器の奏者がそれぞれ個性的なソロを執っていて、とてもかっこよかったです。

 

なかには、ブルーノ・マーズUptown Funkにのせてダンスをしているメンバーもいました。

太鼓がメチャウマでダンスもできて、イケメンで弱冠20歳の一彩さんです。(同じ20歳でどうしてここまで差がつくの…?)

もはや嫉妬すら覚えませんね。

 

これで一旦は終演を迎えるのですが…

 

 

 

なんとアンコールもありました!

先ほどの曲を再び演奏しながら、客席まで奏者が降りてきてくれるんです。

「こっちにもくるか?」と期待しながら待っていたのですが、会場の前半部分までしか来てくれませんでした。

そして僕の座席は後ろ半分…残念でした。

(あれ?何処かで見たような光景ですね)

 

そして、客席に降りた奏者に誘われて、多くの観客がステージ上へ!

正直めちゃくちゃ羨ましかったです。

多分あの辺りがS席だったんだろうな…。

 

観客総立ちで、手拍子叩きながら歌いながら踊りながら、この日の公演が終わりました。

 

 

観てきた感想

冒頭でも書きましたが、すごく良かったです。

普段はバンドのライブにしか行かない僕にとって、このようなコンサートはとても新鮮な体験でした。

 

また、手拍子をしたり、歌ったり、踊ったりと観客もコンサートの一部に参加できるというのは嬉しいところですね。

音楽は耳で聴くだけじゃないと改めて感じました。

特に、巨大な和太鼓は地響きのような迫力があり、恐らくあの感覚は忘れることがない気がします。

 

多国籍な打楽器の祭典「アース・リズム」最高でした!

 

 

 

ジャンボ・ブワナはこんな曲です。

あの日以来、このメロディが頭から離れなくて困っています。助けてください。